コンバージョン率が約43%UPする!?配信プランの予測に使える「Googleパフォーマンスプランナー」とは?

2020/12/09

Googleパフォーマンスプランナーとは

Googleパフォーマンスプランナー(旧:予算プランナー)とは、Google広告において過去の配信実績から分析をし、キャンペーンの予算やCPA目標に合わせて、予測を立ててくれるGoogle広告の無料の機能になります。Google広告の検索キャンペーン、ショッピングキャンペーンにおいて、予算をどのキャンペーンにどれくらい配分するのか決定の際や、予算増額によりどれほどのコンバージョンが見込めるのかなどを確認する際に活用できます。配信実績や季節性変動、また競合他社の動きを考慮してシュミレーションが作成されるので、より正確な予測数値を確認することができます。Google広告で使用する広告費をこのシュミレーションで改善すると、コンバーション数が約43%増加するという結果もでています。( 参照

 

Googleパフォーマンスプランナーの仕組み

Googleパフォーマンスプランナーは、正確な数値を予測するため何十億件もの検索クエリを考慮し、通常24時間ごとに情報を更新します。また、季節性による数値の動きや、競合他社の動き、ランディングページなどを含めた過去7~10日の関連性のある広告オークションをもとにシュミレーションし予測数値を算出します。

 

Googleパフォーマンスプランナーでできること

 Googleパフォーマンスプランナーを使用することで、以下のようなシュミレーションを確認することができます。

・キャンペーンの月ごと、または四半期ごとの掲載結果の予測数値を確認すること。

・キャンペーンの設定変更が、CV獲得数や掲載結果にどのように影響するのか確認すること。

・季節性変動に基づく最適化案を確認すること。

・複数のアカウントやキャンペーンの予算を管理すること。

 

Googleパフォーマンスプランナーの使用条件

Googleパフォーマンスプランナーを使用するためには、以下のような条件があります。

 

< 検索キャンペーン >

・個別クリック単価(CPC)、拡張 CPC、クリック数の最大化、コンバージョン数の最大化、目標広告費用対効果(ROAS)、または目標コンバージョン単価の入札戦略を使用している

72 時間以上運用している

・過去 7 日間に 3 回以上クリックがある

・過去 7 日間にコンバージョンが 1 回以上発生した(コンバージョン重視のキャンペーンの場合)

 

< ショッピング キャンペーン(スマートおよび通常)>

・過去 7 日間に 100 回以上コンバージョンまたはコンバージョン値を獲得している

・過去 10 日間に 10 回以上コンバージョンまたはコンバージョン値を獲得している

・過去 10 日間有効で、最低費用が 1,000 円以上である

・過去 10 日間、予算による制限を受けていない

 (目標広告費用対効果を採用している通常のショッピング キャンペーンの場合のみ)

 

< 使用条件を満たしていない例 >

・キャンペーンが削除されている

・要件を満たすために設定が変更されたが、新しい設定の適用からまだ 10 日経過していない

・キャンペーンが下書きまたはテストの状態である

 

Googleパフォーマンスプランナーの使い方

Googleパフォーマンスプランナーは以下の方法で使用、シュミレーション確認をすることができます。

 Google広告ログイン画面の右上の「ツール」から「パフォーマンスプランナー」を選択します。

 

左上の「+」を選択し、シュミレーションを確認したいキャンペーンを選択し、「続行」を選択します。

 

プランを作成という画面になりますので、

・予測期間 → シュミレーションを確認したい任意の期間を選択します。

・指標を選択 → 変更による今後の動きを確認したい指標を選択します。

・コンバージョン率は次の期間と類似 → 予測に使用する過去のコンバージョン率の任意の期間を選択します。

・目標(任意) → こちらに配分予定の予算や、獲得したいコンバージョン数を設定します。

 

今回は、とあるキャンペーンで70件のコンバージョン獲得をしたいときの予算シュミレーションを算出しました。

この場合、該当のキャンペーンに予算405,000円を割り振ることでCPA 5780円で70件のコンバージョンを見込めることが分かりました。

 

また、真ん中右側の「パフォーマンスを比較する」から比較を確認することもできます。

オレンジ:任意で変更可能な過去の実績

灰色:既存の設定で算出された数値

ブルー:今回算出したシュミレーション数値

上記のシュミレーションだと、コンバージョン単価は上がり、コンバージョン数はあまり増加しないのが確認できます。

 

まとめ

広告運用をしていると、どれくらいのCV数が見込めるのか、どれくらいのCPAに落ち着くのか、また予算変更によりどれくらいの獲得数が見込めるのか、シュミレーションを求められる機会もあるかと思います。その際に、自分で何十億件ものクエリを考慮したり、季節性変動などを含めて作成するのはなかなか難しいですが、パフォーマンスプランナーを使用することで、より正確なシュミレーションを算出することが可能になります。お客様への提案や、日頃の広告運用の際にも活用できる機能かと思いますので、ぜひ活用してみてはいかがでしょうか!

 

シェア
ツイート