かつてWeb検索といえば「特定のキーワードを検索窓に入力し、一覧表示されたWebサイトを自ら巡って情報を探す」のが当たり前でした。
しかし現在では、生成AIやAIエージェントに対し、「文章や対話形式でそのまま質問し、整理された回答を直接得る」という検索行動へと確実に変化しています。
こうしたユーザーの探索行動の変化に伴い、広告の露出ポイントも「従来の検索結果画面」から「AIとの対話・回答エリア」へと拡大を見せ始めています。
LINEヤフー広告でも、こうした背景のもとAIエージェント「Agent i」の回答結果エリアにおけるディスプレイ広告(運用型)のテスト配信が開始されました。
今回は、ユーザー行動の変化とともに登場したこの新たな広告接点の概要と、リリースで案内されたレポート表記・除外URLの仕様についてご紹介します。
【アップデート内容】「Agent i」回答エリアへの広告掲載の仕組みとスケジュール
今回のテスト配信では、ユーザーが「Agent i」に入力した質問文と、生成AIが生成した回答内容の双方がシステムによってリアルタイムに解析されます。
その文脈を考慮したうえで「掲載が適切」と判定された場合にのみ、回答結果エリア内に広告が表示される仕組みです。
対象となる広告サービスとスケジュール、および仕様の詳細は以下の通りです。
ディスプレイ広告(運用型)
- 開始日: 2026年7月23日(木)よりテスト配信開始
- 掲載枠: 「Agent i」回答結果エリア内のみ
- 課金仕様: アカウントのキャンペーン目的に準じた課金方式(クリック課金・vCPM等)が適用
検索広告(ショッピング)
- 開始時期: 2026年8月末より予定(※日程は変更となる場合があります)
- 掲載枠: 「Agent i」回答結果エリア内
- 課金仕様: クリック課金型
今回の取り組みは、段階的なテスト配信を経て本格的な配信拡大が予定されています。
配信機会の拡大や詳細なスケジュールについては、決定し次第順次発表される見込みです。
アカウント運用で押さえるべき2つの注意点
今回のテスト配信に伴い、実際の広告運用において把握・対応しておくべき仕様が2点アナウンスされています。
特にレポート分析やブランドセーフティの観点で運用方針を検討する際の判断材料となります。
1. パフォーマンスレポートの表記仕様
- 配信先URLには search.yahoo.co.jp と出力されます。
- 通常の検索結果画面などでの配信実績と同一のURLとして集計・出力されるため、レポート上で「Agent i」単体の数値を切り分けて確認する際はこの表記仕様に留意が必要です。
2. 配信を停止(除外)する場合の設定手順
- 「Agent i」への配信を行わず、従来の掲載面のみに絞りたい場合は、プレイスメントターゲティングによる除外設定が可能です。
- 広告管理画面のプレイスメントターゲティングにて、以下のURLを「除外」として登録します。
除外指定URL: search.yahoo.co.jp/chat
よくある質問(FAQ)
Q. 「Agent i」への配信を止めるには特別な申請が必要ですか?
A. いいえ、特別な申請は不要です。
広告管理画面のプレイスメントターゲティングで search.yahoo.co.jp/chat を除外指定することで、即座に配信対象から外すことができます。
Q. レポート上で「Agent i」枠だけの配信実績やコンバージョン数を確認できますか?
A. 現時点では確認できません。
配信先URLが search.yahoo.co.jp として出力されるため、従来の検索結果面等での配信実績と合算された数値となります。
Q. 自動的に広告が配信されて費用が発生するリスクはありますか?
A. はい、すでにディスプレイ広告(運用型)を出稿している場合、システム側で適切と判定されれば自動的に配信対象となり、課金が発生します。
意図しない配信を避けたい場合は、あらかじめ除外URLの設定を行ってください。
まとめ
今回は、LINEヤフー広告で導入されるAIエージェント「Agent i」の回答結果エリアに広告が配信される件について、ご紹介しました。
LINEヤフー広告における「Agent i」回答枠への広告配信について、運用の要点と今後のアクションを整理します。
要点の整理
- 2026年7月23日よりディスプレイ広告(運用型)のテスト配信が開始(課金対象)
- 配信先レポートの表記は search.yahoo.co.jp(他面と合算して集計)
- 配信を除外したい場合はプレイスメントターゲティングで search.yahoo.co.jp/chat を設定
アカウント運用における2つのアプローチ
今回のアップデートに対し、運用の目的に応じて以下のいずれかのアクションを検討するのが効果的です。
■新枠での獲得可能性をテストする場合(デフォルト運用)
- 特別な設定は行わず配信を継続します。
- レポート上は search.yahoo.co.jp に合算されるため、開始日(7月23日)前後のインプレッション増減や全体のCPA(顧客獲得単価)の変化を注視・検証します。
■意図しない配信やブランド毀損リスクを回避したい場合(除外運用)
- プレイスメント除外に search.yahoo.co.jp/chat を即座に登録します。
- これにより、AI回答枠への掲載を止め、従来の広告枠のみに予算を集中させることができます。
ユーザーの検索行動が「対話型AI」へシフトする中、AI回答エリアでの広告掲載は今後さらに重要性を増すと考えられます。自社のアカウント方針に合わせて迅速に設定を確認し、適切な運用スタンスを選択しましょう。
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