2025/12/23
LINE広告や公式アカウントの運用において、避けて通れないのがクリエイティブの制作です。
「新しいバナーを作りたいけれど、手元に素材がない」「過去の素材を探すだけで時間が過ぎてしまう」といった悩みを持つ運用担当者は少なくありません。
こうした「素材準備」の負担を解消するために登場したのが、LINE Creative Labの「LP画像アップローダー」です。
今回は、この機能がどのような仕組みで、導入によって制作現場がどう変わるのかなどについて、ご紹介します。
URLを貼るだけ。LPを「素材の貯蔵庫」に変える仕組み
「LP画像アップローダー」は、その名の通り、既に公開されているLP(ランディングページ)などのWebサイトから画像を直接取り込める機能です。
使い方は非常にシンプルで、制作画面で対象となるLPのURLを入力するだけ。
するとツールが自動でページ内を解析し、使用されている商品写真、ロゴ、アイコン、背景画像などをリストアップしてくれます。
これまでは、PC内のフォルダを探したり、デザイナーに素材を書き出してもらったり、ブラウザ上で1枚ずつ画像を保存したりといった手間がありましたが、この機能によって「URL一つ」で素材が揃うようになります。
どこから使う?LP素材を抽出する4ステップ
管理画面では「LPアップローダー」という名称のボタンは直接配置されていませんが、下記の手順で利用することができます。
- 「自動作成」をクリック 管理画面の「LINE広告のクリエイティブを作成」エリアにある、画像アイコンの付いた「自動作成」メニューを選択します。
- 「URLからインポート」を選択 「自動作成」のウィンドウが開いたら、画像アップロードエリアの右端にある「URLからインポート」ボタンをクリックします。
- LPのURLを入力してスキャン 素材を取り出したいWebページ(LP)のURLを入力し、[インポート] を実行します。システムがページをスキャンし、抽出された画像が一覧で表示されます。
- 必須項目を入力してクリエイティブを生成 抽出された画像からバナーに使いたいものを選びます。この際、「メインテキスト」と「サブテキスト」の両方を入力することで、右下の「作成」ボタンがクリックできるようになります。ボタンを押せば、素材とテキストを組み合わせたレイアウト案が自動作成されます。
制作現場が実感する3つの活用メリット
この機能を導入することで、具体的に以下の3つのメリットが得られます。
1. 素材準備のリードタイムを大幅に短縮
バナー制作において、実は最も時間がかかるのが「どの画像を使うか決め、それを準備する」という前段のプロセスです。
LP画像アップローダーを使えば、現在動いているサイトから瞬時に素材を呼び出せるため、思い立ったその瞬間にデザイン作業を開始できます。
2. 広告とLPの「一貫性」を高め、離脱を防ぐ
広告バナーをクリックしたユーザーが、遷移先のLPを見て「イメージと違う」と離脱してしまうケースは多いものです。
LPで実際に使われている素材をバナーにも活用することで、デザインのトーン&マナーが統一され、ユーザーに違和感を与えないスムーズな誘導が可能になります。
3. 素材の元データが手元にない状況を解決
「以前の担当者が作ったので元データがどこにあるかわからない」「外部の制作会社に依頼したLPなので、個別のパーツ画像が手元にない」といった状況でも、公開されているURLさえあれば、必要な要素を抽出して新しいバナーに再利用できます。
より効果的に使いこなすためのヒント
LP画像アップローダーをさらに活用するために、以下のポイントも押さえておきましょう。
■「URL画像生成」機能との連携
抽出した素材をベースに、AIがバナーの構成案を自動で作ってくれる機能も提供されています。
「素材の抽出」と「AIによる構成案」を組み合わせることで、制作のたたき台を作るスピードはさらに加速します。
■仕上げはエディタで柔軟に
抽出された画像は、あくまでデザインのパーツです。
LINE Creative Lab内の編集画面を使って、テキストを追加したり、レイアウトを微調整したりすることで、配信面に最適化した高品質なクリエイティブに仕上げることができます。
よくある質問(FAQ)
Q:すべてのWebサイトから画像を抽出できますか?
A: 基本的には公開されているURLであれば可能ですが、画像が特殊な形式で保護されているサイトや、ログインが必要なページからは抽出できない場合があります。
Q:抽出した画像の著作権はどうなりますか?
A: ツールは「素材収集」を効率化するものです。必ず自社で権利を保有しているLPや、正しく使用許可を得ている素材を使用してください。
Q:テキストを入力せずに、画像だけを抽出・保存することはできますか?
A: 仕様上、右下の「作成」ボタンを活性化させるにはテキスト(メイン・サブ)の入力が必須となります。素材を活かしたプレビューを確認するためにも、まずは仮のテキストを入れて進めてみてください。
まとめ
今回は、LINE Creative Labの「LP画像アップローダー」について、ご紹介しました。
LINE Creative Labの「LP画像アップローダー」は、制作の最難関である「素材準備」という壁を取り払い、クリエイティブ制作の初動を圧倒的に速めてくれるツールです。
「作成」ボタンを押すためにテキスト入力が必要という手順はあるものの、ゼロから素材をアップロードする手間に比べれば、その効率性は明らかです。
素材集めの時間を「訴求案のブラッシュアップ」や「ABテストの分析」といった、より本質的な運用業務に充てられるようになります。
バナー制作の工数を削減し、PDCAの回転数を一段階上げたいと考えている方は、まず「自動作成」内の「URLからインポート」から、そのスピード感を体感してみてください。
BOPコミュニケーションズでは、媒体の最新情報をキャッチアップして広告運用に活用しております。
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