SmartNews Adsでは、広告アカウントの状況やパフォーマンスについて、チャット形式で質問できる「SmartNews AIアシスタント」がリリースされました。
これまで広告の成果を確認する際は、管理画面で指標や期間を設定し、複数のキャンペーンを比較しながら状況を読み取る必要がありました。
新しいAIアシスタントでは、「今週のアカウント状況は?」「前週と比べて成果はどう変わった?」といった質問を自然な言葉で入力できます。
広告運用に慣れていない人の確認を助けるだけでなく、複数のキャンペーンを管理する担当者が、変化や確認すべきポイントを素早く把握するためにも役立つ機能です。
今回は、SmartNews AIアシスタントでできることや利用方法、活用が期待できる場面、使用時の注意点などについて、ご紹介します。
📢 SmartNews AIアシスタントとは?
SmartNews AIアシスタントは、SmartNews Adsの広告マネージャーに搭載されたチャット形式のサポート機能です。
2026年8月24日にリリースされ、日本国内の「広告マネージャー v2」を利用する広告アカウントで提供されています。
管理画面の使い方やSmartNews Adsの仕組みに関する一般的な質問に加え、対象アカウントの実績データを参照したパフォーマンス関連の質問にも回答します。
利用者は専門的なレポート条件を細かく指定しなくても、普段使う言葉で知りたい内容を尋ねられます。
管理画面とヘルプ情報を行き来する負担を減らし、広告運用に必要な情報へアクセスしやすくする機能といえるでしょう。
なお、対象となるのは日本の広告マネージャー v2を利用する広告アカウントです。ダイナミック広告アカウントは対象外となっています。
💬 自然な言葉で広告実績を確認できる
SmartNews広告の実績を確認する際は、通常、広告マネージャーで期間やキャンペーンを指定し、コンバージョン数やCTR、CPCなどの指標を確認します。
SmartNews AIアシスタントでは、こうした条件を管理画面上で一つずつ設定するだけでなく、知りたいことを自然な言葉で質問できます。
対象アカウントの直近3か月の実績データをもとに、アカウント全体の状況やキャンペーンごとの成果、期間による変化などを回答してくれます。
例えば、下記のような質問を行うことで、管理画面から複数の数値を一つずつ確認しなくても、広告配信の状況や成果の変化を把握できます。
- 今週のアカウント状況は?
- 今月、最も多くのコンバージョンを獲得したキャンペーンは?
- 前週と比べてパフォーマンスはどう変化した?
- 成果が伸びていないキャンペーンは?
- 週ごとに見たとき、キャンペーンの成果はどう変化した?
- 記事面とフィード面では、どちらのパフォーマンスが良い?
このように、期間比較やキャンペーン比較、配信面ごとの成果確認などを会話形式で行えます。
AIアシスタントが参照する主な情報には、キャンペーン単位のクリック数、ビューアブルインプレッション数、コンバージョン数、設定予算、利用金額、予算・最適化設定、配信面設定などがあります。
🔍 広告実績の確認だけではなく使い方も質問できる
SmartNews AIアシスタントは、パフォーマンス分析だけに特化した機能ではありません。
広告マネージャーの操作方法やキャンペーン設定、SmartNews Adsの仕組みについても質問できます。
たとえば、「ラージユニットの広告はどのように作成しますか?」「日予算を超えて配信されているのはなぜですか?」といった質問にも対応しています。
従来の「SmartNews AIヘルプ」は、主にヘルプコンテンツに関する一般的な質問への回答を担っていました。
今回のAIアシスタントでは、その役割に加えて、直近のキャンペーン成果の把握や比較、成果が変化した要因として考えられる点の提示まで支援範囲が広がっています。
広告管理画面の操作で迷ったときと、実績を確認したいときの両方で利用できる、ワンストップの窓口になった点が大きな特徴です。
📈 SmartNews AIアシスタントの活用が期待できる場面
毎日の状況確認を効率化したいとき
「昨日から成果に大きな変化はある?」「今週の状況をまとめて」と質問すれば、確認すべき項目を絞り込むきっかけになります。
すべてのキャンペーンを一つずつ確認する前に全体像をつかめるため、日々のモニタリングを始める入口として活用できます。
キャンペーン同士を比較したいとき
複数のキャンペーンを運用している場合、コンバージョン数やクリック数、配信金額などを横断して確認するには手間がかかります。
AIアシスタントに比較したい内容を質問することで、成果の高いキャンペーンや変化が目立つキャンペーンを把握しやすくなります。その後、該当するキャンペーンのレポートを詳しく確認すれば、分析の優先順位も付けやすくなるでしょう。
レポートを見る前に論点を整理したいとき
数値が多いレポートを最初から読み込むのではなく、AIアシスタントに傾向を尋ねてから詳細を見る使い方も考えられます。
「成果が伸びていないキャンペーンは?」「前週から大きく変化した指標は?」などと質問すれば、深掘りすべき場所を探す補助になります。
SmartNews Adsの操作や仕組みを確認したいとき
設定方法や配信の仕組みが分からない場合も、管理画面内から質問できます。別の画面でヘルプ記事を検索する前に疑問を投げかけられるため、操作中のつまずきを解消しやすくなります。
🖥️ SmartNews AIアシスタントの利用方法
利用方法はシンプルです。
- SmartNews Adsの広告マネージャー v2を開きます。
- 画面右下に表示されるAIアシスタントのアイコンを押します。
- チャット画面に用意された質問例を選ぶか、入力欄へ質問を自由に入力します。
チャット画面は拡大・最小化にも対応しています。
まずは表示される質問例から試し、必要に応じて期間や指標、キャンペーン名を含めた質問へ具体化すると使いやすいでしょう。
✍️ 欲しい回答に近づける質問のコツ
質問は、確認したい「期間」「対象」「指標」をできるだけ具体的にすると、回答の目的が明確になります。
たとえば、「成果はどう?」だけではなく、次のように質問してみましょう。
- 今週と前週のコンバージョン数をキャンペーン別に比較して
- 今月、クリック数が多いキャンペーンを確認したい
- 直近4週間の成果を週単位で比較して
- 記事面とフィード面のパフォーマンスの違いを教えて
- 成果が低下しているキャンペーンと、変化が大きい指標を教えて
一度の回答だけで判断せず、「どの指標が変化した?」「対象期間を前月まで広げるとどうなる?」と追加で質問するのも有効です。
ただし、AIアシスタントが会話の文脈として参照するのは直近10件のやり取りです。
会話が長くなり、前提が伝わりにくくなった場合は、新しい会話を始めて条件を整理し直すことが推奨されています。
⚠️ AIの回答だけで広告設定を変更しないことが重要
SmartNews AIアシスタントは、広告運用の判断を支援する機能ですが、回答が常に正確であるとは限りません。
生成AIの特性上、数値の誤りや不完全な説明、一貫性のない回答が含まれる可能性があります。
AIの回答と広告マネージャー上の実績データが異なる場合は、広告マネージャーに表示される情報が正式な記録として優先されます。
予算、入札、ターゲティング、クリエイティブなどの設定を変更する前には、必ず管理画面の数値や設定内容、パフォーマンスレポートを確認しましょう。
AIアシスタントは、成果変動の傾向や考えられるポイントを示すことはできますが、季節性、消費者心理、競合の動向といった外部要因まで踏まえて原因を正確に断定することはできません。
「AIに運用判断を任せる」のではなく、「確認すべき箇所を見つける」「分析の入口をつくる」ために利用するのが現実的です。
🚧 SmartNews AIアシスタントでできないこと
SmartNews AIアシスタントは、広告実績の確認や傾向の把握を効率化できる一方、広告運用に必要な分析や判断のすべてを任せられる機能ではありません。
適切に活用するためにも、対応していない内容や分析できる範囲をあらかじめ把握しておきましょう。
現時点では、次のような対応には制限があります。
- 直近3か月を超える長期的なトレンド分析
- オーディエンスの人口統計分析
- 特定の広告グループに対するターゲティング設定の提案
- アカウント固有のカスタム戦略や広告プランの作成
- 季節要因や消費者心理を含めた成果変動の原因特定
- オリジナルのクリエイティブ案の生成
- 予算や入札、ターゲティングなどの設定変更
AIアシスタントが行うのは、データやヘルプ情報を参照した回答です。キャンペーンの設定を自動的に変更する機能ではありません。
🔐 キャンペーンデータはAIの学習に使われる?
広告アカウントの実績をAIが参照すると聞くと、「キャンペーンデータがAIの学習に利用されるのでは?」と不安に感じる人もいるかもしれません。
SmartNewsの案内によると、AIアシスタントが参照するキャンペーンデータは、AIモデルのトレーニングやファインチューニングには使用されません。
ただし、これは「回答を生成する過程でデータが処理されない」という意味ではありません。
SmartNews AIアシスタントでは、利用者からの質問を処理して回答を生成するために、第三者のGeminiモデルが使用されています。
つまり、キャンペーンデータをAIモデルそのものの性能向上に利用することはないものの、質問に応じた回答を作成するための処理にはAIモデルが関わるということです。
利用する際は、キャンペーンデータの取り扱いだけでなく、入力する情報の内容にも注意しましょう。
AIアシスタントの利用に必要のない個人情報や機密情報の入力は避け、SmartNews Ads AIサービス利用規約や関連するデータポリシーもあわせて確認しておくと安心です。
❓ SmartNews AIアシスタントに関するFAQ
Q. SmartNews AIアシスタントは誰でも利用できますか?
A. 日本国内で広告マネージャー v2を利用する広告アカウントが対象です。ただし、ダイナミック広告アカウントは対象外です。
Q. どのくらい前の広告実績を分析できますか?
A. 直近3か月のアカウント実績データに基づく質問に対応しています。3か月を超える長期的なトレンド分析には対応していません。
Q. CTRやCPCについても質問できますか?
A. リリース案内では、コンバージョン、CTR、CPCなどの傾向を確認できるとされています。期間や比較対象を含めて質問すると、確認したい内容が伝わりやすくなります。
Q. AIアシスタントが広告設定を変更することはありますか?
A. ありません。AIアシスタントはキャンペーンデータの参照や質問への回答を行う機能であり、設定変更を代行するものではありません。
Q. AIの回答をそのまま運用判断に使ってもよいですか?
A. AIの回答には誤りや不足が含まれる可能性があります。設定を変更する前に、広告マネージャーの実績データやレポート、現在の設定内容を必ず確認してください。
Q. 以前の会話内容を記憶していますか?
A. 直近10件のやり取りを会話の文脈として参照します。長いやり取りで前提が伝わりにくくなった場合は、新しい会話を始めることが推奨されています。
まとめ
今回は、Standard Adsで導入された「SmartNews AIアシスタント」について、ご紹介しました。
SmartNews AIアシスタントの登場により、広告管理画面の使い方から直近のパフォーマンス確認まで、自然な言葉で質問できるようになりました。
特に、複数キャンペーンの比較や前週との変化、成果が伸びていないキャンペーンの抽出などは、日々の確認作業を始めるうえで役立ちます。
広告運用に不慣れな人にとっては、指標や画面操作を理解するためのサポートとしても活用できるでしょう。
一方で、AIの回答は広告マネージャーの正式な実績データに代わるものではありません。
回答をきっかけに詳細なレポートを確認し、外部要因や施策内容も含めて人が判断することが大切です。
まずは「今週のアカウント状況は?」といった質問から始め、毎日のモニタリングや分析の入口として取り入れてみてはいかがでしょうか。
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