2024/08/05
動画の配信プラットフォームにはさまざまなものがあり、動画広告を配信する際には目的やターゲットに合ったプラットフォームを選択することが重要です。
今回は主要な動画広告配信プラットフォームのメリット・デメリットや広告の目的別(認知拡大・ブランドイメージ向上・販売促進・他社との差別化など)に最適なプラットフォームをご紹介します。
各動画プラットフォームの特性
動画広告を配信できるプラットフォームはいくつかありますが、それぞれのプラットフォームで特性が異なります。
動画広告で成功する為には、各プラットフォームの特性を理解した上で広告配信を行っていく必要あります。
まずは、各動画広告を配信できる主要なプラットフォームの特性をご紹介します。
動画配信プラットフォーム
1.YouTube
アクティブユーザー数は世界20億人、日本では7000万人以上といわれる世界最大の動画配信プラットフォームです。10〜40代の利用率は90%を超えるとされています。
【メリット】
①ターゲティング精度が高い
Googleが持つ地域、年齢、性別などのデータをはじめ、プレースメント設定(自社の広告をどの動画やチャンネルに配信するか指定する設定)など、様々なターゲティング設定があります。
②多様な広告フォーマット
TrueViewインストリーム広告、バンパー広告、インフィード動画広告など、広告の目的やターゲット、予算に合わせて選択することができます。
③リマーケティング機能に対応
リマーケティング機能とは、特定のユーザーを追跡しYouTube視聴中や他のサイトを閲覧中でも、自社の広告を表示させる機能のことです。
YouTubeを離れても同じ広告を見せられることから、認知の拡大が期待できます。
【デメリット】
❶広告動画全体を観てもらえない可能性がある
配信する種類によってはスキップが可能で、冒頭の5秒間しか観られないケースが多々あります。
❷ネガティブなイメージを持たれやすい
動画の再生前、視聴中に「強制的に広告を見せられる」形になるため、ストレスを感じやすく、ネガティブな印象を抱かれる可能性があります。
2.Facebook
世界では29億9000万人、日本では月間2600万人以上が利用しています。
利用者は30〜50代が多く、アカウント作成時に実名・年齢、性別、所在地、学歴、職歴などを設定する必要があるため、ターゲティング精度が高いことも特徴です。
【メリット】
①潜在顧客に広くアプローチできる
ビジネスとして活用するユーザーも多いことから、BtoB系の広告と相性が良い傾向にあるとされています。
②多くのユーザーにアプローチが可能
多くのSNSは1人が複数アカウントを作成できるため、実際のアクティブユーザー数は少なくなります。対してFacebookは複数アカウントの作成が禁止されているため、ユーザー数が実際のアクティブユーザー数となります。
③ユーザーによる拡散が期待できる
Facebook動画広告のフィード広告にはシェア機能がついており、ユーザーが共感した動画を友人やフォロワーと共有することで、広告の露出機会を飛躍的に増加させることができます。
【デメリット】
❶ユーザーが限定されている
Instagramなど連携しているサイトに広告を配信することができるものの、Google広告などに比べると配信できるターゲットは限定されているといえます。
❷広告費用が高額になる可能性がある
入札制で配信されるため、競争相手が多い場合は広告費用が高額になる可能性があります。特にターゲット層が狭い場合や、広告の品質が低い場合などは費用が高くなる傾向にあります。
3.Instagram
写真や動画をメインとしたSNSであり、20億人以上のユーザーを抱える世界最大級のプラットフォームです。日本国内のアクティブユーザー数は3300万人以上、中でも画像や動画の閲覧に意識が高い10〜20代の若い世代が半数以上を占めるとされています。
【メリット】
①抵抗感なく広告を受け入れられやすい
フィードに流れる画像や動画の一つとして広告を掲載できるため、ユーザー側に抵抗感なく受け入れてもらいやすい傾向にあります。
②売上拡大が期待できる
実名登録制であるMeta傘下のサービスであるため、詳細なターゲティングが可能です。また、Instagramのショッピング機能を活用することでさらに売上向上が期待できるでしょう。
【デメリット】
❶拡散性が低い
Instagram広告にはシェア機能がないため、広告を認知するのはアカウントをフォローしている一次ユーザーが多く、フォロワー以外のユーザーまで届かない可能性があります。
❷BtoBには効果が出にくい
ユーザーは個人が大半で、BtoCには最適であるものの、BtoB向けと考えると適任とは考えにくいといえます。
4.TikTok
TikTokは15秒~10分の動画を投稿・閲覧することができるプラットフォームです。
10〜20代の若年層利用のイメージが強いものの、ユーザー平均年齢は34歳※となっており、ビジネスで活用するミドル世代の利用も増えています。
※https://digiday.jp/platforms/the-real-image-of-tiktok-users-from-the-content-fans-consumption-behavior-survey/
【メリット】
①広告への嫌悪感が他のSNSより少ない
広告を見たくないユーザーはスワイプできるため、嫌悪感が少なくて済むといわれています。
②情報の拡散力が高い
独自のアルゴリズムを組んでおり、拡散力が高いとされています。
また、フォローしていないクリエイターの動画もおすすめに表示されるようになっており、動画を投稿すれば必ず100〜500名程度のユーザーに表示されるといわれています。
【デメリット】
❶活用できる業種が限定される
TikTokのユーザー層は30代未満が多く、若者の興味が強いファッションや音楽業界、化粧品等が話題を集めやすい傾向にあります。40代以降向け、BtoBの商品やサービスを拡散させるのはかなり難しいといえます。
❷コンバージョンにはつながりにくい
TikTokは「商品が欲しい」「知りたいことがある」といった動機を持ったユーザーは少ないため、問い合わせや購入といったコンバージョンにはつながりにくいと言われています。
5.X (旧Twitter)
X(旧Twitter)は1億人以上のユーザーを抱える世界最大級のソーシャルメディアプラットフォームです。日本国内のアクティブユーザー数は月間約6000万人といわれています。
利用者は10〜30代が半数を占めており、20代だけの利用率は78.8%とのデータ※もある一方で、30〜50代の利用も多く、幅広い世代で利用されています。
※出典:総務省 令和4年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査 報告書
【メリット】
①二次拡散性が高い
広告を見たユーザーによって拡散され、さらなるインプレッションを得ることができます。リポスト先のアクションには課金されないため、リポストを促すことで広告効果を最大化できるでしょう。
②興味関心ターゲティングの精度が高い
関連性の低いユーザーに広告を表示させないように設定ができます。
またXでは、25種類の興味関心カテゴリーと、350種類のサブトピックに利用者をグループ分けすることでターゲティングの精度を高めています。
③自社アカウントを強化できる
世界中の利用者へ、広告を通じて自社の知名度を高めることができます。
またXはリアルタイム性が高いため、最新の情報やキャンペーンを効果的に伝えることができます。
【デメリット】
❶炎上のリスクが高い
Xは匿名性が高いため、批判的な意見やネガティブなコメントが広がることもあります。
❷ターゲティングの精度が低くなることがある
ユーザーがプライバシー保護のために情報開示を制限している場合があり、ターゲティングの精度が低くなることがあります。
<広告の目的別おすすめプラットフォーム>
1.認知拡大
・YouTube
・X(旧Twitter)
・TikTok
多様な広告フォーマットやシェア機能によって、多くのユーザーへリーチすることが可能です。
主要なユーザー層を把握し、適切なプラットフォームを選択しましょう。
2.ブランドイメージ向上
・X(旧Twitter)
ユーザーとのコミュニケーションを図ることで、エンゲージメントを高めることができます。
3.販売促進
・Instagram:特にライフスタイル系の商品やサービスの動画広告に効果的です。
4.他社との差別化
動画広告はマーケティングツールとして非常に優秀ですが、適切なプラットフォームにて配信することでさらにその効果を高めることが可能です。
各プラットフォームの特徴やメリット・デメリットを理解し、正しい選択の一助となれば幸いです。
まとめ
今回は、動画広告のプラットフォームの特性について、ご紹介しました。
BOPコミュニケーションズでは、動画の制作から動画広告の運用などを行っています。
動画広告の活用について、お困りのことがございましたら、お気軽にご相談下さい。
★フォームからすぐにお問い合わせしたい場合はこちら↓