「突然、Google広告の画面でパスキーを求められた」
「いつもの二段階認証でログインしているのに、なぜか設定変更が進まない…」
最近、Google広告アカウントの運用現場でこのような困惑の声が急増しています。
実は現在、Google全体のセキュリティ強化に伴い、重要な操作を行う際の「パスキー設定」が事実上必須化されつつあります。
これを知らずに放置していると、「急ぎで代理店に権限を付与したい」「今日中にカード情報を更新したい」という緊急事態の際に、最大7日間も操作がブロックされてしまうという深刻なトラブルに直結します。
そこで本記事では、運用の現場で焦らないために絶対に押さえておきたい3つのポイントと、今すぐできる事前準備をまとめました。
「自分のアカウントは大丈夫かな?」と少しでも不安な方は、手遅れになる前にぜひ最後までチェックしてみてください。
ポイント1:求められるのは「重大な設定変更」のタイミング
日常的な広告成果の確認や、日々の入札調整・クリエイティブ追加などで毎回パスキーを求められるわけではありません。
パスキーが求められるのは、「アカウントの乗っ取りや不正利用に直結する重要な操作」を行うタイミングです。
Googleはフィッシング詐欺や不正アクセスを防ぐため、SMS認証などの従来の二段階認証よりも安全なパスキーによる認証を厳格化しています。
具体的には、運用現場で以下のような作業を行う際に画面が表示されます。
■アクセス権限の変更・付与
- 新しいインハウス担当者や広告代理店メンバーの招待
- 既存ユーザーの権限レベル変更(例:閲覧権限から管理者権限へ)
■お支払い・請求情報の変更
- クレジットカード情報の更新や決済手段の変更
- 請求先住所や組織プロファイルの編集
■外部ツールやAPIとの再認証
- Google Ads Editor(入稿ツール)でのアカウント再連携
- Looker Studioや第三者レポートツール、自動化スクリプトなどのOAuth認証(トークン発行)
💡 現場でよくある「困った」シチュエーション
特に注意したいのが、「月変わりのカード情報更新」や「期初のアカウント引き継ぎ・代理店への権限付与」のタイミングです。
「今日中に権限を付与しないとキャンペーンを入稿できない」「カード決済が通らず配信が止まりそう」という緊急度の高い作業に限ってパスキーを要求されるため、事前準備がないと業務が完全にストップしてしまいます。
ポイント2:直前の設定だと「7日間」待たされるリスクがある
パスキー対応で最も警戒すべきなのが、Googleが導入している「セキュリティ遅延(保護期間)」という仕様です。
これまで一度もパスキーを使ったことがないアカウントで、急に重大な操作を行おうとしてその場でパスキーを新規登録した場合、Google側で「最大7日間の猶予期間(ロック)」が発動することがあります。
💡 なぜ7日間も待たされるのか?
これは、万が一第三者にログインされた際、攻撃者が勝手にパスキーを登録してアカウントを完全に固定化(乗っ取り)するのを防ぐための安全装置です。
「新しい認証デバイスが登録されたので、本人が気づいて対処できるよう7日間は重要な変更を凍結する」という仕組みになっています。
放置すると起きる「最悪のシナリオ」
この仕組みを知らずに放置していると、運用の現場では次のような致命的なトラブルが発生します。
▼ケースA:カード決済エラーで広告が全停止
クレジットカードの期限切れで広告がストップ。慌ててカード更新しようとするもパスキー登録を求められ、7日間更新できず広告が止まり続ける。
▼ケースB:新キャンペーンのリリースに間に合わない
新商品の発売日に合わせて代理店に権限を付与したいのに、7日間の遅延が発生して期日通りの入稿・配信開始が不可能になる。
【ここが重要!】
「必要になってから設定する」では遅すぎます。あらかじめ事前にパスキーを登録し、“信頼されたデバイス”としてGoogleに認識させておけば、いざという時も遅延なく数秒で認証をクリアできます。
ポイント3:設定はGoogle広告ではなく「Googleアカウント」で行う
「パスキーを設定しようとしてGoogle広告の管理画面を探したけれど、どこにも設定項目がない…」と迷われる方が非常に多いです。
パスキーはGoogle広告の個別設定ではなく、その広告アカウントにログインしている「Googleアカウント自体」のセキュリティ機能として設定します。
登録手順はとてもシンプルで、お使いのPCやスマホの生体認証(指紋・顔)を使えば数分で完了します。
設定の3ステップ
1.設定ページへアクセスする
ブラウザで g.co/passkeys にアクセスし、Google広告を利用しているGoogleアカウントでログインします。
2.「パスキーを作成」を選択する
画面にある「パスキーを作成」または「パスキーを使用」ボタンをクリックします。
3.デバイスのロック解除(生体認証)を行う
画面の指示に従って、普段使っているデバイスの認証を行います。
- Mac: Touch ID(指紋)またはPCのパスワード
- Windows: Windows Hello(顔認証・指紋認証・PINコード)
- iPhone / iPad: Face ID または Touch ID
- Android: 指紋認証・顔認証・画面ロック(パターン/PIN)
端末の画面ロックを解除する時と同じ操作をするだけで、そのデバイスが「信頼された認証機器(パスキー)」として登録されます。
💡 複数メンバーで運用している場合のポイント
もし、社内やチームで同じGoogleアカウントを共有して広告運用を行っている場合は、メインで操作する担当者のPCやスマホで事前にパスキーを登録しておくか、各自が管理する個別アカウント(メールアドレス)に適切な権限を付与して運用する形へ移行するのが安全です。
よくある質問(FAQ)
Q. パスキーを設定すると、日常のログインのたびに生体認証が必要になりますか?
A. いいえ、毎回の通常ログインで必須となるわけではありません。
日常的なログインやパフォーマンスの確認は、従来のパスワードや二段階認証でも行えます。パスキーが必要になるのは、主にユーザー権限の変更やお支払い情報の更新といった「セキュリティに関する重大な操作」を行うタイミングです。
Q. 生体認証(指紋・顔認証)がないPCを使っている場合はどうすればいいですか?
A. PCのログインパスワード(PINコード等)やUSB型セキュリティキーで代用できます。
Windows HelloのPINコードやMacの端末パスワードを使ってパスキーを作成可能です。また、市販のFIDO2対応セキュリティキーを使用することもできます。
Q. 代理店やチームで1つのアカウントを共有している場合はどう対応すべきですか?
A. 共有ログインをやめ、担当者ごとに個別ユーザーとして権限付与するのが推奨されます。
パスキーは個人デバイスの認証に強く紐づくため、アカウントの共有運用はトラブルの原因になります。権限管理機能を使って各自のメールアドレスを招待し、それぞれの環境でパスキーを設定してもらう運用へ切り替えましょう。
まとめ
今回は、Google広告でパスキー設定の必須化される件について、ご紹介しました。
Google広告におけるパスキーの必須化は、単なる機能追加ではなく、アカウントと広告予算を守るための重要なセキュリティ強化です。
今回ご紹介した3つのポイントを最後にもう一度振り返りましょう。
ポイント1: 権限追加やお支払い設定など「重大な操作」の時に必要になる
ポイント2: 直前の設定だと「7日間の制限(セキュリティ遅延)」がかかる危険がある
ポイント3: 設定は Google広告ではなく g.co/passkeys から行える
いざ「広告が止まった」「代理店を急ぎで追加したい」という非常時に焦って後悔しないためにも、時間に余裕がある今のうちに、事前設定を済ませておくのが確実です。
設定自体は画面の案内に沿って進めるだけのシンプルな手順です。時間が取れるこのタイミングで、ぜひ事前準備を済ませておきましょう。
BOPコミュニケーションズでは、媒体情報をキャッチアップして広告運用に活用しています。
媒体の機能は日々アップデートされている為、情報のキャッチアップが難しい、アップデートされた機能をどのように活用すればいいのか分からないなどでお悩みの方はお気軽にご相談下さい。
★BOPコミュニケーションズの広告運用について詳しく知りたい方はこちら↓
★フォームからすぐにお問い合わせしたい場合はこちら↓

