2024/09/24
Google広告で拡張クリック単価(eCPC)の提供が終了
先日、GoogleからGoogle広告で検索広告キャンペーンとディスプレイ広告キャンペーンで現在設定できる拡張クリック単価(eCPC)の提供を終了するという共有がありました。
拡張クリック単価(eCPC)とは、入札戦略を個別クリック単価に設定している時に利用できる入札の補助機能で、コンバージョンを達成したりする可能性が高い(または低い)と判断した場合、手動で設定した入札単価を自動的に調整してくれる機能となります。
この拡張クリック単価(eCPC)の提供が終了するということなので、拡張クリック単価(eCPC)が終了することについて、ご紹介します。
拡張クリック単価(eCPC)の終了タイミング
拡張クリック単価(eCPC)の終了タイミングとしては、まず2024年10月から検索広告キャンペーンとディスプレイ広告キャンペーンで新規キャンペーンを作成する際に使用ができなくなるということですので、来月から新規キャンペーンでは拡張クリック単価(eCPC)を設定することができなくなります。
既存のキャンペーンについては、現状で拡張クリック単価(eCPC)を利用しているキャンペーンについては2025年3月までそのまま利用することができ、その後は個別クリック単価の入札戦略に自動で移行されるとのことです。
既存のキャンペーンでも拡張クリック単価(eCPC)を使っていないキャンペーンについては、現状で拡張クリック単価(eCPC)を使っていないので、2024年10月以降は拡張クリック単価(eCPC)を利用することができなくなるようです。
ディスプレイ広告で「クリック数の最大化」を使用していて、「拡張クリック単価」が有効になっている場合、必要なご対応はないとのことです。
今回、拡張クリック単価(eCPC)が終了することになった背景としては、現在ではGoogle広告を運用する際に自動入札を活用することが増えてきており、コンバージョン獲得を目的にした広告配信を行う場合は、「コンバージョン数の最大化」や「コンバージョン値の最大化」を活用するケースが増えております。
というのもGoogle広告の自動入札を活用した方が拡張クリック単価を利用して入札調整を行うよりもパフォーマンスが高くなることが増えてきた為となります。
こういった背景がある為、Googleとしては拡張クリック単価(eCPC)を終了しても広告配信を行う上でパフォーマンスの大きな低下にならないと考えたのだと思われます。
ただ、懸念点としては、自動入札の「コンバージョン数の最大化」や「コンバージョン値の最大化」を利用する場合、コンバージョン数がある程度獲得できないとコンバージョンを獲得する為の機会学習が進みにくく、パフォーマンスが悪くなる傾向があることです。
現在の拡張クリック単価(eCPC)は、自動入札のこの懸念を払拭する為に利用している傾向がある為、コンバージョン数が少ない広告配信でも自動入札の「コンバージョン数の最大化」や「コンバージョン値の最大化」が上手く最適化ができればと思います。
この辺りは、拡張クリック単価(eCPC)で広告配信を行っている広告については模索していく必要があるでしょう。
今後の入札戦略の設定の方向性
拡張クリック単価(eCPC)がなくなることで、今後はコンバージョン獲得を目的にした広告配信を行う場合は、下記の2つが有力な候補になるでしょう。
■コンバージョン獲得を目的にした広告配信のオススメ入札戦略
・コンバージョン数の最大化
・コンバージョン値の最大化
コンバージョン獲得を目的にしない広告配信については、下記の入札戦略が有力な候補になるかと思います。
■コンバージョン獲得を目的にしない広告配信のオススメ入札戦略
・クリック数の最大化
※クリック数最大化の入札戦略については日予算の変更を頻繁にすると配信が止まることもある為、注意が必要です。
まとめ
今回は、Google広告にて拡張クリック単価(eCPC)の提供が終了する件について、ご紹介しました。
自動入札での広告運用が主流になってきた現在では、拡張クリック単価(eCPC)を終了することでの影響は軽微だと思いますが、サイトによっては大きな影響を与えることもある為、今回の変更によりどのような動きをすればいいのかについては状況に応じて検討する必要があるでしょう。
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