2023/08/16
自動入札のスポット調整とは
先日、Yahoo!からYahoo!検索広告で自動入札のスポット調整という機能が追加されるというリリース情報があったので、ご紹介します。
Yahoo!検索広告は、大きく個別入札と自動入札の2つの方法で入札調整を行うことができます。
現在は、自動入札で入札調整を行っているケースが多いかと思いますが、今回は自動入札のパフォーマンスを上げる為に自動入札のスポット調整という機能を追加するということです。
通常、自動入札では過去30日間くらいのコンバージョンデータを加味して入札価格の調整をシステムが行ってくれます。
しかし、期間限定のセールなどがあると、過去30日間のコンバージョンデータではセール期間中のコンバージョンデータがない為、充分な入札調整を行うことができません。
その結果、セール中にも関わらず、過去のコンバージョンデータの関係で配信があまり伸びないということが発生したりします。
その課題を解決する手段として、今回の自動入札のスポット調整という機能が追加されるということです。
スポット調整の概要
自動入札のスポット調整は、下記のキャンペーンタイプで設定が可能となります。
・標準キャンペーン
・動的検索連動型広告キャンペーン
※アプリ訴求キャンペーンでは設定ができません
スポット調整が設定できる入札戦略は下記となります。
・ポートフォリオ入札設定
コンバージョン単価の目標値
広告費用対効果の目標値
・キャンペーン個別入札設定
コンバージョン数の最大化（目標値あり）
コンバージョン価値の最大化（目標値あり）
※上記以外の入札戦略のキャンペーンにも設定は可能ですが、スポット調整は機能しないようです。
スポット調整は、最大14日間で設定が可能となりますが、推奨は7日間以内のようです。
PC・スマートフォン・タブレットなどデバイスごとの設定も可能のようです。
スポット調整は、コンバージョン率を調整することで期間中の自動入札の調整を行うことができるようになっています。
コンバージョン率は、-90%～+900%の間で設定が可能となります。
例：平時のコンバージョン率が7％で、セール期間に平時の2倍のコンバージョン率を見込んでいる場合、スポット調整では「引き上げ率 100％」を設定します。
この場合、設定期間中は14％のコンバージョン率を想定して自動入札が行われます。
また、複数のスポット調整の設定期間が重なった場合は、重なった期間内におけるコンバージョン率の調整が乗算される為、スポット調整が重なっていないか確認をしておいた方がいいでしょう。
Yahoo!検索広告の自動入札スポット調整は、2023年8月23日に実施予定となりますので、スポット調整の機能が追加されたら試してみてもいいかもしれません。
まとめ
今回は、Yahoo!検索広告で自動入札のスポット調整が追加されることについて、ご紹介しました。
今回の自動入札のスポット調整は、セールの対策にも活用できそうですが、年末年始やお盆みたいに長期休暇でスポット的にCVRが低下するビジネスでも活用できそうです。
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