2023/12/04
Google広告の拡張コンバージョンとは
Google広告では、広告配信の成果を可視化する為にコンバージョンを計測することで配信している広告の効果があるかどうかを把握できるようにする仕組みがあります。
このコンバージョン計測ですが、近年Apple社のブラウザで設定がされているITPにより計測を行うことが難しい状況になっています。
Apple社が行っているITPを簡単に説明するとユーザーがネットで様々なサイトを閲覧する際にcookieと呼ばれるものにユーザー情報が保存されているのですが、ユーザー情報が保存されているcookie情報を24時間で削除するという機能のことになります。
このcookie情報は、広告の配信やコンバージョン計測に使われている為、Apple社が行っているITPによってコンバージョン計測がされないケースがでてきています。
このITPの影響をできるだけ軽減する機能が拡張コンバージョンという機能になります。
このITPが2024年からGoogle Chromeでも実施されることが決まっている為、拡張コンバージョンの設定を行わないと2024年以降はGoogle広告で計測できるコンバージョン数が減少することになります。
今回は、この拡張コンバージョンの設定方法(自動設定)について、ご紹介します。
拡張コンバージョンの設定方法(自動設定)
拡張コンバージョンは、大きく自動設定と手動設定の2種類があります。
拡張コンバージョンの設定は、まずは自動設定で試してみて自動設定で拡張コンバージョンが動かない場合に手動設定を試すのがいいでしょう。
拡張コンバージョンの自動設定は、下記の流れで設定が可能となります。
①「ツールと設定」の「コンバージョン」に移動
②左メニューの設定に移動
③拡張コンバージョンを開いて「拡張コンバージョンをオンにします」にチェックをいれ、コンバージョンタグを設定している方法を「Googleタグ」「Googleタグマネージャー」「Google Ads API」の中から選んで保存
④コンバージョンタグのアクション設定で「このコンバージョン アクションに拡張コンバージョンを使用します」にチェックが入っているか確認
コンバージョンタグのアクション設定で「このコンバージョン アクションに拡張コンバージョンを使用します」にチェックが入っていれば、Googleタグの場合は拡張コンバージョンの設定が完了となります。
Googleタグマネージャーでコンバージョンタグの設定を行っている場合は下記の追加対応が必要となります。
①Googleタグマネージャーで新規のタグを発行
②タグの設定で「Google広告」を選択
③「Google Ads User-provided Data Event」を選択
④拡張コンバージョンを利用するコンバージョンのコンバージョンIDを入力して「新しい変数」をクリック
⑤「Automatic collection」を選択して保存
トリガーはコンバージョン設定を行っているトリガーを紐付けてから作成したタグを公開します。
※Googleタグマネージャーで拡張コンバージョンを設定する場合は、Googleタグマネージャーでコンバージョンリンカーの設定も必須となる為、コンバージョンリンカーの設定ができているかも確認しておきましょう。
これで、Googleタグマネージャーでコンバージョンタグを設定している場合の拡張コンバージョンの設定が完了となります。
ただ、サイトの仕様によっては、自動設定では拡張コンバージョンが作動しないことがあります。
その為、拡張コンバージョンの設定を行った後に拡張コンバージョンが作動しているかを確認する必要があります。
拡張コンバージョンの作動確認方法
拡張コンバージョンが正常に作動しているどうかは、下記の方法で確認することができます。
①「ツールと設定」の「コンバージョン」に移動
②拡張コンバージョンの稼働を確認したいコンバージョン アクションに入る
③コンバージョン アクション設定で「診断」タブに移動
ここで拡張コンバージョンが稼働しているか確認することができます。
※ここでは、反映までに48時間かかると記載されていますが、現時点では反映までに72時間くらいかかるようです。
ここで正常に拡張コンバージョンが稼働していれば、これで拡張コンバージョンの設定が完了となります。
これで拡張コンバージョンが稼働できなければ、拡張コンバージョンの手動設定を行う必要がある為、拡張コンバージョンの手動設定を行いましょう。
コンバージョンタグは、多くの場合は「Googleタグ」と「Googleタグマネージャー」のどちらかで設定しているかと思いますが、一つのアカウントで複数のコンバージョンタグを設定していることがあるかと思います。
拡張コンバージョンを稼働させるには、コンバージョンタグの設定方法を統一させる必要があります。
その為、1つの広告アカウントで「Googleタグ」と「Googleタグマネージャー」の2つの方法でコンバージョンタグを設定している場合は、コンバージョンタグの設定方法を統一するようにしましょう。
まとめ
今回は、Google広告の拡張コンバージョンについて、ご紹介しました。
2024年からGoogle ChromeでもITPが導入される為、拡張コンバージョンを設定しないと計測できるコンバージョン数が減少する為、早めに対応しましょう。
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