SSL化とは?SSL化の仕組みと重要性

2025/05/25

「SSL化ってなんとなく聞いたことはあるけど、結局何なの?」

そんな風に感じていませんか?

サイトのURLが「https」になっていたり、鍵マークがついていたりするのを見たことはあっても、その意味までは知らないという方も多いのではないでしょうか。

今回は、SSL化の意味や必要性、対応していないことで起こるリスクなどについて、ご紹介します。

 

SSL化とはどういう仕組みなのか?

SSL化とは、Webサイトとその訪問者(ユーザー)の間でやり取りされる情報を、第三者に読み取られないように暗号化する技術を導入することです。

例えば、ユーザーが問い合わせフォームに名前やメールアドレスを入力した時、その情報はインターネット上を経由してWebサーバーへ送られます。

この時にSSL化されていないサイト(httpのまま)では、その内容が“丸見え”の状態で送信されるため、悪意ある第三者に盗み見られるリスクがあります。

SSL化されたサイト(https)では、この通信が暗号化アルゴリズムによって複雑に変換される為、仮に通信が盗聴されても中身を解読することは極めて困難です。

つまりSSL化は、個人情報やパスワード、クレジットカード番号などの重要なデータを安全に送受信するための仕組みなのです。

 

正式にはTLS化

厳密には、SSL(Secure Sockets Layer)は旧式の技術であり、現在主に使われているのはその後継であるTLS(Transport Layer Security)となります。

とはいえ、一般的には「SSL化」「SSL証明書」といった言い回しが定着しており、現在でも広く使われています。

 

SSL化されたサイトの特徴

SSL化されているWebサイトには、以下のような特徴があります。

・URLが「https://」で始まる(通常は「http://」)

・ブラウザのアドレスバーに鍵マーク(🔒)が表示される

・サイト訪問時に「保護されています」と表示されることがある

これらは、ユーザーにとって「このサイトは安全である」と判断するための大きな指標になります。

 

なぜSSL化が重要なのか

1. 通信の安全性を確保できる
SSL化により、Webサイトとユーザー間の通信が暗号化されます。

例えば、問い合わせフォームやログイン画面で入力された内容が、そのままネット上を流れると、悪意のある第三者に盗み見られる危険性があります。

SSL化をしていれば、これらの情報は暗号化されて送信されるため、情報漏洩のリスクを大幅に低減できます。

2. 信頼されるWebサイトになる
現代のブラウザは、SSL化されていないサイトに対して警告を表示します。

例えば、Google Chromeでは、「保護されていない通信」「このサイトは安全ではありません」などのメッセージが出る場合があります。

逆に、SSL化されていれば鍵マークが表示され、ユーザーに安心感を与えることができます。

3. 検索順位(SEO)で有利になる
Googleは2014年に、「httpsで保護されたWebサイトは検索順位で優遇する」と公式に発表しました。

その為、SEO対策の一環としてSSL化は欠かせません。

特に競合が多いジャンルでは、SSL対応が検索順位に影響を与える可能性がある為、見逃せないポイントです。

4. フォームや決済があるサイトでは必須
お問い合わせフォーム、会員登録、ログイン機能、ECサイトでの決済など、ユーザーが情報を入力するページがある場合はSSL化が必須です。

SSL化されていないと、情報漏洩リスクだけでなく、ユーザー離脱や信頼低下にもつながります。

 

SSL化されているかの見分け方

自分のWebサイトや他人のサイトがSSL化されているかを確認する方法は、下記のようにいくつかありますので、参考にしてみて下さい。

■方法1:URLを見る
・SSL化済み:https://〇〇.com

・SSL未対応:http://〇〇.com

「https」の“s”は、Secure(安全)という意味です。

■方法2:鍵マークの有無をチェック
ブラウザのアドレスバーに鍵マーク(🔒)が表示されていればSSL化済みです。

クリックすると、証明書の有効性なども確認できます。

■方法3:ブラウザの警告をチェック
SSL化されていないサイトでは、ブラウザが次のような警告を出すことがあります。

・「このサイトへの接続は安全ではありません」

・「保護されていない通信」

・「このフォームは安全でない接続上にあります」

これらの表示があれば、そのサイトはSSL未対応である可能性が高いです。

 

SSL化を導入するには

SSL証明書を取得・設定する
まず必要なのは、SSL証明書の取得です。

多くのレンタルサーバーでは、「Let’s Encrypt」という無料SSLをワンクリックで設定できるようになっています。

※Let’s Encrypt:インターネットの安全性を高めるために活動する非営利団体によって提供されています。

例:エックスサーバーでの設定方法
1.サーバーパネルにログイン

2.「SSL設定」を選択

3.対象ドメインを選ぶ

4.「無料独自SSLを設定する」をクリック

他にも、ロリポップやさくらインターネット、ConoHaなどでも同様の手順で無料SSLを使えます。

 

サイトをHTTPSで常時表示させる(リダイレクト設定)

SSL証明書を導入しても、Webサイトはまだ「http://~」のURLでもアクセスできる状態のままです。
これでは、せっかくの暗号化通信が正しく活用されない可能性があります。

その為、httpでアクセスされた場合に自動的にhttpsへ転送(リダイレクト)する設定が必要になります。

🔧 リダイレクトの設定方法は3つある
Webサイトの環境に応じて、httpsへの自動転送設定にはいくつかの方法があります。

① レンタルサーバーの「常時SSL化」機能を使う(初心者向け)
多くの国内レンタルサーバー(エックスサーバー、ロリポップ、ConoHaなど)では、「常時SSL化を有効にする」というボタン操作だけでhttp→httpsのリダイレクトが完了します。

特にこだわりがなければ、この方法が最も手軽でおすすめです。

② WordPressを使っている場合だとHTTPSを設定(中級者向け)

▷ 方法A:プラグインを使う(簡単・自動)
・Really Simple SSL などのプラグインをインストール

・内部リンクや画像のURLも自動でhttpsに置き換えられる

・初心者にはおすすめの方法

▷ 方法B:手動で設定する(より確実に管理したい場合)
1.サーバー側でSSL証明書を有効化(Let’s Encryptなど)

2.WordPress管理画面の「設定 → 一般」で以下の2項目を**https://~**に書き換える:

・WordPress アドレス(URL)

・サイトアドレス(URL)

③ .htaccessファイルを手動で編集する(上級者向け)
静的サイトや独自CMS、またはリダイレクト条件を細かく制御したい場合は、
Apacheサーバーで利用される.htaccessファイルを編集する方法もあります。

.htaccessファイルとは、Apacheサーバーの動作を制御するための設定ファイルです。

Webサイトのルートディレクトリ(例:/public_html/ や /www/)に設置されています。

以下は、httpでアクセスされた場合にhttpsへリダイレクトする最も一般的なコード例です

RewriteEngine On
RewriteCond %{HTTPS} off
RewriteRule ^(.*)$ https://%{HTTP_HOST}%{REQUEST_URI} [R=301,L]

🔍 このコードの意味
・RewriteEngine On:URL書き換え機能を有効にする

・RewriteCond %{HTTPS} off:HTTPSでない場合に処理を実行する条件

・RewriteRule:対象のURLをHTTPSへリダイレクトするルール

このコードを.htaccessに追加・保存することで、httpからhttpsへの常時リダイレクトが有効になります。

ただし、設定ミスがあるとサイト全体が表示できなくなる可能性があるため、バックアップを取ったうえで編集するようにしましょう。

💡 応用的な設定も可能
.htaccessのリダイレクト設定は非常に柔軟です。

プログラミングやサーバー設定に詳しい人であれば、以下のようなカスタマイズも可能です。

・特定のディレクトリだけhttps化する

・特定のIPアドレスからのアクセスのみ別URLに飛ばす

・デバイスや時間帯によってリダイレクト先を切り替える

例)特定ディレクトリのみHTTPSにする場合

RewriteEngine On
RewriteCond %{HTTPS} off
RewriteCond %{REQUEST_URI} ^/members-only/
RewriteRule ^(.*)$ https://%{HTTP_HOST}%{REQUEST_URI} [R=301,L]

✅ 設定後は必ず確認を
リダイレクト設定が完了したら、http://~のURLにアクセスして、https://~に自動転送されるかを必ず確認しましょう。

Google Chromeなどで鍵マークが表示されていれば、SSL化と常時SSL化が正しく機能していることになります。

 

SSL化は今や「常識」

かつてはECサイトや大企業のサイトだけがSSL化をしていましたが、今では個人ブログや企業ホームページでもSSL化は必須とされています。

SSL化されていないだけで、下記のようなリスクがありますので、サイトをSSL化することは非常に重要です。

・検索順位が落ちる

・ユーザーから不信感を持たれる

・セキュリティ事故につながる

 

まとめ

今回は、SSL化がどのようなものなのかやサイトをSSL化するにはどのようにすればいいのかなどについて、ご紹介しました。

SSL化とは、Webサイトとユーザーの通信を暗号化し、安全性と信頼性を高めるための重要な仕組みです。

現代のWeb運営では、SSL化は「任意」ではなく「必須」の対応と言えます。

もしまだSSL化をしていないのであれば、ぜひ早急に対応しましょう。

無料で導入できる手段も増えており、設定もそれほど難しくありません。

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