2026/01/13
Web広告の運用を検討する際、必ず目にする言葉の一つが「CPM」です。
広告の目的や予算に合わせて最適な課金方式を選ぶことは、費用対効果を高める上で非常に重要です。
今回は、CPMの基本的な定義から、計算方法、メリット・デメリット、そしてクリック課金(CPC)との使い分けについてご紹介します。
CPMとは
CPMとは「Cost Per Mille(コスト・パー・ミル)」の略称で、広告が1,000回表示されるごとに発生するコストを指します。
広告業界では、広告が画面に表示されることを「インプレッション(Impression)」と呼ぶ為、日本語では「インプレッション単価」とも言われます。
なお、「M(Mille)」は1,000を意味する単位として使われており、Web広告の世界では「1,000インプレッションあたりの単価」を指す指標として定着しています。
CPMの計算方法
CPMは、広告費を表示回数で割り、1,000を掛けることで算出できます。
CPM =広告費÷表示回数×1,000
(例)広告費に5万円をかけ、広告が20万回表示された場合
計算式:50,000÷200,000×1,000=250
この場合のCPMは250円となります。
CPC(クリック課金)との違い
CPMと比較されることが多い課金方式に「CPC(Cost Per Click)」があります。
それぞれの主な違いは以下の通りです。
■CPM(インプレッション課金)
- 課金のタイミング: 広告が表示された時。
- 主な目的: 認知拡大・ブランド露出。
- 費用の変動: クリック数に左右されない。
■CPC(クリック課金)
- 課金のタイミング: 広告がクリックされたとき。
- 主な目的: サイト誘導・コンバージョン獲得。
- 費用の変動: クリックされるほど費用が増える。
CPMは「広告を見てもらうこと」に重点を置き、CPCは「サイトへ来てもらうこと」に重点を置いた方式と言えます。
ブランディングにおける指標の使い分け
ブランディングを目的とした配信であっても、「ユーザーにどの段階までを求めているか」によって、重視すべき指標は変わります。
単に存在を知ってほしいのか、それとも中身まで理解してほしいのかを見極めることが重要です。
■CPMを指標にする場合(視覚的認知)
- 狙い: ブランドの存在を記憶に残すこと。
- 適したシーン: ロゴや商品パッケージを広く周知したい時。サイトへ誘導しなくても、広告そのものを見ただけで価値がある場合に有効です。
■CPCを指標にする場合(理解・体験)
- 狙い: ブランドの世界観を深く知ってもらうこと。
- 適したシーン: ストーリー性のある商品など、サイト内のコンテンツを読み進めてもらうことでファンを増やしたい場合に有効です。
このように、「認知の広さ」を測るならCPM、「関心の深さ」を測るならCPCというように、同じブランディングが目的の広告配信でもどの指標が自身の目的に合致しているかを判断し、使い分けることが大切です。
CPMが有効な活用シーン
CPMは「表示(インプレッション)」を重視する特性上、以下のような目的に適しています。
■ブランド認知の拡大
新商品やサービスの発売直後など、まずは多くのターゲットに視認させ、存在を知ってもらいたい場合に有効です。
■キャンペーンの告知
期間限定のイベントやセールなど、短期間で大規模な露出を確保したいシーンに向いています。
■潜在顧客へのリーチ
まだ自社を知らない幅広い層に対して、広告を繰り返し表示させることで、ブランド想起(思い出しやすさ)を高める効果が期待できます。
■クリック率が高いクリエイティブがある場合
すでにクリック率(CTR)が高いことが分かっている素材を使う場合、クリック課金(CPC)よりも安価にサイト誘導ができる可能性があります。
CPMを採用するメリットと注意点
■メリット
- 露出を最大化できる: 表示に対してコストを支払うため、多くのユーザーの目に触れる機会を確保しやすいです。
- クリック単価を抑えられる可能性: 広告内容が魅力的でクリック率が高まれば、結果として1クリックあたりのコストがCPC方式より安くなる場合があります。
■注意点
- 成果に直結しないリスク: ユーザーがアクション(購入や登録)を起こさなくても費用が発生するため、露出そのものが目的でない場合はコスト過多になる可能性があります。
- 視認性の問題: 画面の端に表示されるなど、ユーザーが実際には見ていない場合でもカウントされることがあるため、配信先の質を見極める必要があります。
よくある質問(FAQ)
Q. CPMの相場はどのくらいですか?
A. 配信するプラットフォームやターゲットによって大きく異なります。
SNS広告では数百円〜1,000円前後、動画広告ではそれ以上になることもあります。
まずは少額でテスト配信を行い、自社独自の基準値を確認することをお勧めします。
Q. CPMが高騰してしまった時の対処法は?
A. ターゲット設定が狭すぎて競合と競り合っているか、広告の品質が低い可能性があります。
配信対象を少し広げる、あるいはクリエイティブ(画像や動画)を刷新して、プラットフォーム側からの評価を高める工夫が必要です。
Q. vCPM(ビューアブルCPM)との違いは何ですか?
A. CPMは「表示(読み込み)」で課金されますが、vCPMは「ユーザーの画面に実際に一定時間表示された場合」のみをカウントする方式です。
より確実に「見られたこと」を重視したい場合に適しています。
まとめ
今回は、WEB広告の効果検証の指標として使われるCPMについて、ご紹介しました。
CPMは、低コストで多くの表示を獲得できる為、認知拡大を目的とする場合に非常に有効な指標です。
一方で、ユーザーに「深く知ってもらう」ことが必要なフェーズでは、たとえブランディング目的であってもCPCを指標にする方が適切な場合もあります。
施策のゴールが「表示」なのか「体験」なのかを明確にし、最適な指標を選択しましょう。
弊社BOPコミュニケーションズでは、Web広告の配信・運用を承っております。
・売上を伸ばすためにWeb広告を活用してみたい。
・自社で広告配信をしているが、手探り状態なので効率を上げたい。
・広告の運用をプロに任せて、よりビジネスを大きくしていきたい。
そんな場合は、お気軽にご相談ください!
★フォームからすぐにお問い合わせしたい場合はこちら↓
