【Googleディスプレイ広告】自動ターゲティング機能を使った”ターゲットの拡張”について

2021/01/19

Googleディスプレイ広告には、「ターゲットの拡張」と呼ばれている自動ターゲティング機能があります。

・Googleディスプレイ広告で、同じターゲットに向けて長期間配信を行っており、成果が頭打ちになってきている。
・ターゲット設定と関連のないところにも広告が配信されているような気がする。

そんなときは、今回コラムでご説明するターゲットの拡張設定を確認してみるといいかもしれません。

 

Googleディスプレイ広告の”自動ターゲティング機能”とは?

Googleディスプレイ広告に備わっている機能で、設定しているターゲティング情報を元に、広告の配信リーチを0~5段階で拡張してくれます。
拡張設定を最小の0にすると設定したターゲットのみに配信され、レベルを上げていくと徐々にターゲットに関連したキーワードやユーザーにも広告が配信されるようになり、「表示されるプレースメント」が増えていきます。
設定時は、広告グループ単位で設定を行います。

そのため、活用すると下記のようなことが行えます。
 ・ターゲティングの方向は大きく変えずに新規のお客様を開拓する。
 ・入札単価は変えず、配信リーチだけを拡大する。

 

ターゲティング設定ごとの拡張対象の違いについて

自動ターゲティング機能ですが、設定しているターゲティング方法によって拡張される対象が変わります。

①キーワードなどの「コンテンツターゲット」を使用している場合
「現在設定しているキーワード」に基づいて配信の拡張が行われます。
既存のデータから、コンバージョンが見込める関連キーワードやトピックでも広告が表示されるようになります。

Google広告公式ヘルプには、”ペン”がキーワード設定されている場合を例に拡張イメージが挙げられています。

設定キーワード:ペン
レベル1に拡張:「フェルトペン」「ボールペン」まで対象になる可能性がある。
レベル5に拡張:「ホワイトボードマーカー」「シャープペンシル」まで対象になる可能性がある。

参考:Google ディスプレイ広告の自動ターゲティングについて
https://support.google.com/google-ads/answer/190596?hl=ja

 

②「リマーケティング」「類似ユーザー」を使用している場合
「ユーザーリストの内容」に基づいて配信の拡張が行われます。

リマーケティング拡張の例として、Google広告公式ヘルプには、”日本に関する旅行サイトを訪れたユーザー”を例に拡張イメージが挙げられています。
 リマーケティング対象:日本に関する旅行サイトを訪れたユーザー
 拡張後:東京エリアの観光スポットのサイトを訪れたユーザー

参考:Google ディスプレイ広告の自動ターゲティングについて
https://support.google.com/google-ads/answer/190596?hl=ja

“広告のサイトで商品を購入したことがあるユーザー”の類似ユーザーでは、拡張を行うと”関連性の高いオーディエンス”が広告の表示対象になる可能性があります。
最大限まで拡張を行うと、広告の掲載結果やオーディエンスに基づいてさらにリーチが拡張されます。

 

拡張設定の確認・変更方法

ここからは実際の設定方法をご説明します。
ディスプレイ広告のキャンペーンを開きます。

 

広告グループごとの設定になるので、拡張設定を確認したいグループを開き、左メニューから「設定」を選択します。
広告グループの設定画面が開くので、「広告グループのターゲット設定を編集」を選択します。

 


設定項目の中に「ターゲットの拡張」がありますので、任意の拡大レベルを設定し、「保存」ボタンを押したら設定が完了です!

 

設定時の注意点

・表示プレースメントが増えるため、配信したくない面にも広告が表示される可能性がある。
自動ターゲティング機能を使うと、「広告を表示できるプレースメント」が増えます。
そのため、成果が獲得しにくいサイトや、ブランドのイメージ的に配信したくないサイトにも広告が配信されてしまう可能性があります。

対応として、「プレースメント除外機能」を使うことで、そういったサイトへの掲載を避けることができます。
掲載先レポートをこまめに確認し、どこに広告が配信されているかチェックを行いましょう。

 

・リーチが広がる分、顧客獲得単価が上がる可能性がある。
表示のリーチが広がる分、ターゲットど真ん中以外のユーザーにも広告が表示されるようになります。
なので、コンバージョンに至りにくいユーザーにも広告が配信され、CVRが下がりCPAが上昇…となる可能性があります。

いきなり拡張レベルを上げると一気にリーチが広がり、関連が薄いユーザーにも広告が表示される可能性が上がります。
使用時はレベルを1段階ずつ徐々に上げて様子を見ていきましょう。

商材にもよりますが、同じターゲットに向けて広告を配信し続けていると、広告効果が頭打ちになる時期がきてしまいます。
それを打破するための「新規顧客の獲得」であれば、今までの目標値とは違う目標を立てて管理していくことも必要になってきます。
ビジネスの段階を把握し、新規顧客の獲得にどれだけ広告費を充てられるか計算したうえで使用を考えましょう。

上記と合わせて、クリエイティブや遷移先のURL、コンテンツの見直しも行い、商材に興味を持ってもらいやすい設計を考えるのも重要です。

 

・意図せぬ拡張に注意!
機能の特性上、するつもりではなかった拡張設定をうっかりしてしまうと、ターゲットから遠いユーザーにも広告を配信することになってしまいます。
初期値はアップデート状況でよく変動しますが、キャンペーンの作成時に最初から拡張設定が行われていることもありました。
新しくキャンペーンやグループを作ったとき、ターゲティング設定を変えたときなどは、配信前に一度ここを見直しておくと安心です。

 

まとめ

今回はGoogleディスプレイ広告の自動ターゲティング機能/ターゲットの拡張についてご説明しました。
うまく活用すればお客様の層を今より広げることができる可能性があります。配信状況を見ながら導入してみるのもいいかもしれません。

また、弊社BOPコミュニケーションズではディスプレイ広告の配信代行も承っております。

・売上を伸ばすためにWeb広告を活用したい。
・自分で広告配信をしてみたが、うまくいかなかった。
・広告運用はプロに任せて、自分のビジネスについて考えることに注力したい。

そんな場合は、下記のバナーからお気軽にご相談ください!

シェア
ツイート