2025/06/06
「SEO対策にはLSIキーワードが大事」
「関連語を入れれば順位が上がるって聞いたけど、本当?」
こうした言葉を目にして、「LSIって何? 本当に効果あるの?」と疑問に感じたことはありませんか?
今回は、SEOの分野で使われる「LSI(LSIキーワード)」という言葉の意味や、その正しい理解・誤解されている点について、ご紹介します。
※なお、ここでの「LSI」は、もともと学術的・技術的に使われてきた「Latent Semantic Indexing(潜在意味インデックス)」とは異なる使われ方をしていることにご留意ください。
LSIとは「Latent Semantic Indexing(潜在的意味インデックス)」の略
LSI(エルエスアイ)は、もともと1980年代に開発された情報検索技術です。
直訳すると「潜在的な意味に基づいたインデックス化」という意味で、簡単に言うと「ある単語に意味的に近い他の単語を見つけるための数学的手法」です。
この技術は、
・文章の中でよく一緒に使われる単語(共起語)を探す
・単語同士の意味的なつながりを見つける
といった目的で使われてきました。
「LSIキーワード」という言葉はSEO業界の造語
現在、SEO業界でよく聞く「LSIキーワード」という言葉は、厳密にはGoogleが公式に使っている用語ではありません。
Googleのジョン・ミューラー氏もこう明言しています。
「GoogleはLSIという技術は使っていません。」
つまり、「LSIキーワードを入れれば順位が上がる」という考え方は、正確ではないのです。
では、なぜ「LSIキーワード」が話題になるのか?
それは、Googleが検索精度を高める中で、「意味の近い語を理解している」ことが明らかになってきたからです。
例えば、あるページに「スマホ」という言葉がある時、
「iPhone」「Android」「アプリ」「画面サイズ」「バッテリー」などの単語が自然に登場していると、「このページはスマホについてよく書かれている」とGoogleは理解しやすくなります。
これが「意味的関連性(セマンティック関連性)」の考え方です。
重要なのは「関連語を自然に使う」こと
現在のGoogleは、BERTやRankBrainといったAI技術で、文章の意味や文脈をかなり正確に理解できます。
だからこそ、「単にキーワードを詰め込む」よりも、
・主題に関連する語を
・ユーザーにとって自然な文脈で使う
ことが評価されるようになっているのです。
LSIの代わりに意識すべき3つのポイント
・共起語や関連語を調べて使う
→ 例:「筋トレ」というテーマであれば「プロテイン」「フォーム」「筋肥大」なども含める
・検索意図に沿ったコンテンツを作る
→ ユーザーが何を知りたいのか?を考えて構成する
・自然な文章で書く
→ 不自然にキーワードを繰り返すのは逆効果
関連語はどうやって調べる?無料ツールの活用法
SEOで効果的な関連語(共起語)を調べたい場合、以下の無料ツールが便利です。
Google検索サジェスト
→ 検索窓に入力すると自動表示される候補は、実際のユーザーの検索行動に基づいた関連語です。
ラッコキーワード(https://rakkokeyword.com/)
→ サジェスト、共起語、関連質問などを一括取得できます。
共起語検索ツール(例:rishirikonbu.jp)
→ 特定キーワードに対して一緒に使われやすい単語を抽出できます。
関連語の効果的な使い方:よくあるNG・OK例
NGな使い方(避けたい表現)
「スマホはスマホとしてスマホが便利です。」
→ 不自然な繰り返しで読みにくく、スパム扱いされることも。
OKな使い方(自然な文脈)
「スマホは持ち運びに便利で、最近では一眼レフ並みのカメラ性能も注目されています。」
→ 関連語(カメラ、性能など)が自然に含まれており、ユーザーにも読みやすい。
ChatGPTで関連語を短時間で洗い出す方法
ChatGPTのようなAIを使えば、関連語を短時間で整理できます。
■使い方の例
入力:「“スマホ”に関連する語をSEOの観点から30個挙げてください」
出力(例)
iPhone、Android、5G、アプリ、通信速度、SIMフリー、バッテリー、スペック、レビュー、アクセサリ、など
これらをベースに、自然な文脈で文章に盛り込むことで、意味の深い・検索意図に合ったコンテンツが作れます。
まとめ
今回は、LSIがどのようなものなのかについて、ご紹介しました。
「LSIキーワード」という言葉そのものは、現在のSEOにはあまり適さない表現です。
しかしその背景にある「意味的な関連性を重視する」という考え方は、今も有効です。
最後に、これからのSEOで意識すべき3つのポイントをまとめます。
・検索意図に沿った情報を提供する
・関連語を自然に織り交ぜ、内容に深みを出す
・読者目線の、わかりやすく読みやすい文章を心がける
Googleもユーザーも、「本当に役立つ内容」を求めていることに変わりはありません。
テクニックに頼るよりも、誠実で丁寧なコンテンツ作りこそが、最も強力なSEO対策です。
弊社BOPコミュニケーションズでは、Web広告の配信・運用を承っております。
・売上を伸ばすためにWeb広告を活用してみたい。
・自社で広告配信をしているが、手探り状態なので効率を上げたい。
・広告の運用をプロに任せて、よりビジネスを大きくしていきたい。
そんな場合は、お気軽にご相談ください!
★フォームからすぐにお問い合わせしたい場合はこちら↓