2025/12/31
「なぜ私はこのボタンをクリックしたんだろう?」
このような疑問を持ったことはありませんか?
実は、あなたがクリックしたのは単なる偶然ではなく、細かく計算されたデザイン×心理学の結果かもしれません!!
私が最初にこの「隠れた説得力」に気づいたのは、あるECサイトのABテストで驚くべき結果を実感した時でした。同じ商品、同じ価格、同じコンテンツ。変更したのは「購入ボタン」の色と位置、そして商品説明の一部の言い回しだけ。しかし、コンバージョン率が大きく向上したんです!
この経験から、私はデザインにおける心理学の力ってめちゃくちゃスゴイんだな~と興味がでました。
時には「これは操作ではないか」と自問自答することもありますが(笑)
しかし、ユーザーにとって真に価値のあるサービスであれば、その選択をすることは双方にとってプラスになると考えています。
2026年に向けて、この心理学とデザインの融合の重要性はさらに高まるのではないかと思います!
それは、情報過多の時代で、ユーザーの注意を引き行動を促すことはめちゃくちゃ困難になっているからです。
という事で今回は、私自身も非常に救われて来たデザインにおける心理学的テクニックとの融合について解説します!
希少性と緊急性がポイント
「残りわずか!」「24時間限定!!」といったフレーズを見ると、なぜか心が揺さぶられますよね!
これは「損失回避バイアス」という心理現象によるものなんです。人間は得るものより失うものに約2倍の価値を感じる傾向があると言われています。
過去にECサイトのデザイン改善で最も効果を発揮したのは、この希少性と緊急性の演出でした!
過去に私が担当したアパレルサイトでは、下記の変更を加えました。
・商品画像の近くに「残り3点」などの在庫状況を動的に表示
・限定商品には控えめながらも目立つ「限定」バッジを付与
・時間限定セールでは、カウントダウンタイマーを設置
しかし絶対注意したい点があります!!
これらの表示は「事実に基づく」ことが大前提です。
嘘の希少性演出はユーザーの信頼を損ない、最悪の場合ブランド自体を破滅させる事もあるので絶対やめましょう!
私の経験では、この手法は使い過ぎるとかえって効果が薄れます。
本当に限定性のある商品や機会に絞って使用することで、最大の効果を発揮してくれます!
最初に見た数字が全てを決める
「このジャケット、元は59,800円だったけど、今なら29,800円!」
このような価格表示を見ると、29,800円が「お得」に感じませんか?
これがアンカリング効果といわれる心理テクニックです!
最初に示された数値(アンカー)が、その後の判断の基準点になる現象です。
こんな使い方ができます!
・最も高額なプランを最初に表示(アンカーを設定)
・次に標準プラン(実際に最も売りたいプラン)を表示
・比較表では、高額プランの機能を基準に他プランの機能を示す
しかし、この手法にも倫理的な線引きが必要です。
不自然に高いアンカー価格を設定して「割引感」を演出するのは、ユーザーを騙すことになりかねません!
私がオススメするのは常に「正直な価値提示」を心がける事です。実際の価値に基づいたアンカリングが、長期的な信頼獲得に結果的にはつながると思っています。
感情をデザインに入れる
私たちの脳は「システム1」と「システム2」という二つのシステムで意思決定を行っていると言われています。システム1は直感的、自動的、高速。システム2は論理的、意識的、低速です。
ここで重要なのは、日常的な判断の多くはシステム1に委ねられているという事なんです。
つまり、ユーザーの多くはあなたのサイトを「考える前に感じる」という感覚だという事です!
私が過去に関わった、ある不動産サイトで、この理論を利用したことがあります。
従来の「物件情報を論理的に提示する」アプローチから、「理想のライフスタイルを感情的に訴求する」アプローチへと転換しました。
・ヘッダーに論理的な物件検索ではなく、感情に訴えかける生活シーンの写真を配置!
・「3LDK、70平米」といったスペック情報より先に「朝日が差し込むリビング」などの感覚的な表現を提示!
・物件の細かい条件よりも「この家に住むとどんな生活が待っているか」を想像させる導線設計!
結果的に、サイト滞在時間や問い合わせ件数が増加しました。
この例から学べるものとしては、「論理的に正しいデザイン」より「感情的に響くデザイン」の方が、多くの場合効果的だということなんです!
あなたのデザインは、ユーザーの論理に訴えていますか?それとも感情に訴えていますか?
それを、デザインを作る際に一度考えてみてください!
まとめ
いかがでしたか?
今回は、デザインにおける心理学的テクニックとの融合について解説しました。
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