ポートフォリオ作りで失敗しない作品選びの基準とは?

ポートフォリオを作り始めると、大体みなさん壁にぶつかります!
そしてよくあるパターンがコレ、「作品の数が少なくて不安だから、とりあえず全部載せておこう」。この判断、実は逆効果になることが少なくありません!

採用担当者やクライアントがポートフォリオを見る時間は、想像以上に短いです。数十秒から、長くても数分。その限られた時間の中で、クオリティにばらつきのある作品がずらりと並んでいたらどうでしょうか。印象に残るのは、一番良い作品ではなく、一番気になってしまう「弱い作品」のほうだったりするんです!!

これからWEBデザイナーを目指す方、異業種から転職を考えている方、子育ての合間に副業として始めたい方にとって、ポートフォリオは自分の代わりに営業してくれる存在と言っても過言ではないです。だからこそ、何を載せて何を外すかの判断が、デザインスキルそのものと同じくらい重要になります。

という事で今回は、ポートフォリオに載せるべき作品と外すべき作品の基準、そして少ない作品数でも相手に伝わるポートフォリオの考え方についてお話しします!

 

「数で勝負」の落とし穴

ポートフォリオに関する相談で一番多いのが、「何作品くらい載せればいいですか?」という質問です。
結論から言えば、数に正解はありません。ただし、「多いほうが安心」という考え方には注意が必要です。

たとえば、ポートフォリオに15作品が並んでいるとします。そのうち自信のある作品が5つ、練習で作ったレベルの作品が10個だった場合、全体の印象はどうなるでしょうか。残念ながら、見る側の目は完成度の低い作品のほうに引っ張られます。「この人の実力はこのくらいか」と、一番弱い作品を基準に判断されてしまうことがあるのです。

これは料理に置き換えるとわかりやすいかもしれません。すごく美味しい料理が3品出てくるコースと、美味しい料理3品に加えて微妙な料理が7品混ざった10品のコース。後者を食べた人は「あの微妙だった料理」の印象が残ってしまいます。

だからこそ、ポートフォリオは「足し算」ではなく「引き算」で考えるべきだと私は思います!
自信を持って見せられる作品だけを厳選し、それぞれに対して「なぜこのデザインにしたのか」を語れる状態にしておく。
5作品でも3作品でも、そのほうがずっと力強いポートフォリオになります。

では具体的に、どんな作品を残してどんな作品を外すべきなのか。判断基準をもう少し掘り下げてみます。

スクールの課題作品は、そのまま載せるのは避けたほうがいいケースが多いです。
なぜなら、同じカリキュラムで学んだ他の受講生と似たような作品になりやすく、採用担当者は「見慣れた課題だな」と気づくことがあるからです。もし載せるなら、課題の要件をベースにしつつ自分なりのアレンジを加えたり、ターゲットやコンセプトを独自に設定し直したりして、「自分の頭で考えた痕跡」が見えるようにしてください。

模写作品についても同様です。
模写はスキルアップには非常に効果的ですが、ポートフォリオに載せる場合は注意が必要です。既存サイトの模写をそのまま掲載すると、著作権の問題もありますし、何よりオリジナルの発想力が伝わりません。模写で得た技術を活かして、架空のサービスやお店のサイトをゼロから設計したほうが、はるかに評価につながります!

 

載せていい作品の条件

では、ポートフォリオに載せるべき作品とはどんなものでしょうか。私は、最も大切な基準はひとつだけだと思っています。それは、「このデザインにした理由を自分の言葉で説明できるか」←まさにコレです!

色を選んだ理由、レイアウトを決めた理由、フォントを選んだ理由。すべてに明確な根拠がある必要はありませんが、少なくとも「なんとなく」以上の言葉を持っていることが大切です。

たとえば、架空のカフェのWEBサイトを作ったとします。「ターゲットは30代の女性で、落ち着いた雰囲気を伝えたかったのでベージュ系の配色にしました。メニューの視認性を上げるために、写真は明るめに補正し、フォントは細めのゴシック体を選びました」。
こんなふうに説明できる作品は、たとえ架空のものであっても実務に近い思考プロセスを持っていることが伝わります。

実際の仕事では、クライアントに「なぜこのデザインなのか」を説明する場面が必ず訪れます。ポートフォリオの時点でその練習ができている人は、即戦力として信頼されやすいのです。

もうひとつ意識してほしいのが、「誰のためのデザインか」が明確であることです。ターゲットが曖昧なまま、自分の好みだけで作った作品は、見栄えが良くても評価されにくい傾向があります。反対に、「このデザインはこういう人に届けたくて、こういう課題を解決するために作りました」と言えるものは、たとえシンプルでも説得力があります。

作品の完成度が高いに越したことはありませんが、完璧である必要はないと私は思います。それよりも、「考えて作った」ことが伝わるかどうか。ここがポートフォリオに載せていい作品とそうでない作品の、一番大きな境界線です。

 

作品が少ないときの乗り越え方

未経験からWEBデザイナーを目指す方や、副業で始めたばかりの方にとって、作品数の少なさは切実な悩みです。実務経験がなければ実績は当然少ないですし、子育てや本業の合間に制作しているなら、1作品を仕上げるだけでも大変な労力がかかります。

しかし、少ない作品数は必ずしもハンデではありません。見せ方次第で、十分に戦えるポートフォリオを作ることができます!

まず効果的なのは、1つの作品に対して「プロセスを見せる」ことです。完成したデザインのスクリーンショットだけを載せるのではなく、どんな手順で作ったのかを丁寧に記録します。ターゲット設定、競合サイトのリサーチ、ワイヤーフレーム、デザインカンプ、そして完成形。この流れを見せることで、1作品でも情報量と説得力が格段に増します。

「Before → After」の形式もおすすめです。架空でも構わないので、既存のデザインを改善するという設定でリデザインに取り組んでみてください。「元のデザインのここが課題だと考え、こう改善しました」と比較で見せることで、問題発見力とデザインによる解決力の両方をアピールできます。

また、レスポンシブデザインを意識して、PC版とスマートフォン版の両方を見せるのも効果的です。実際の仕事ではスマートフォン対応は必須ですから、1つのサイトデザインでもPC・タブレット・スマートフォンの3パターンを並べるだけで、実務への理解度が伝わります。

それから、ポートフォリオ自体をひとつの作品として作り込むことも忘れないでください。ポートフォリオのデザイン、構成、導線。これらすべてがあなたのスキルを表しています。中に入れる作品が3つしかなくても、ポートフォリオそのもののデザインが洗練されていれば、「この人はちゃんとデザインできる」という印象を与えられると私は思います。

 

よくある質問

Q. 実務経験がゼロです。架空の案件で作った作品だけで大丈夫ですか?
A.大丈夫です。未経験の方のポートフォリオが架空案件中心になるのは、採用側も十分に理解しています。大切なのは、架空であっても「リアルな設定」で作ることです。ターゲットを具体的に設定し、実在するお店やサービスを想定して制作することで、実務に近い思考力を示すことができます。

Q. クライアントワークの作品は載せてもいいのですか?
A.必ず事前にクライアントの許可を取ってください。特に副業で受けた案件は、契約書やメッセージのやり取りの中で「ポートフォリオへの掲載可否」を確認しておくのが基本です。許可が得られない場合は、サイト名やクライアント名を伏せた上で、デザインの一部をぼかして掲載するなどの配慮が必要です。掲載ルールが曖昧なまま公開してしまうとトラブルにつながるため、ここは慎重に対応してください。

Q. 古い作品はいつ外すべきですか?
A.明確な期限はありませんが、自分のスキルが上がったと感じたタイミングで見直すことをおすすめします。目安として、新しい作品を追加するときに一番古い作品と見比べてみてください。明らかにクオリティの差がある場合は、古い作品を外して入れ替えましょう。ポートフォリオは完成して終わりではなく、自分の成長に合わせて更新し続けるものだと私は思います。

Q. バナーやLP、名刺など、いろいろな種類を混ぜて載せてもいいですか?
A.WEBデザイナーとしてアピールしたいなら、WEBサイトやLP(ランディングページ)のデザインを中心に据えるのが基本です。バナーや名刺などのグラフィック系の作品は、補足として少量添えるくらいが良いバランスです。あれもこれもと詰め込みすぎると、何が得意な人なのかが伝わりにくくなってしまいます。

 

まとめ

いかがでしたか?
今回は、ポートフォリオに載せるべき作品と外すべき作品の基準について
ポートフォリオは、作品を「全部見せる場所」ではなく「厳選して伝える場所」です。数で安心しようとするのではなく、一つひとつの作品に意図と理由を持たせること。作品数が少なくても、プロセスを丁寧に見せることで十分に伝わるポートフォリオは作れます。

載せるかどうか迷ったときは、「この作品について聞かれたら、自信を持って語れるか」と自分に問いかけてみてください。答えがイエスなら載せる、ノーなら外す。このシンプルな基準が、あなたのポートフォリオを一段階引き上げてくれると私は思います。

お互い頑張りましょう!!

弊社BOPコミュニケーションズでは、Web広告の配信・運用を承っております。

・売上を伸ばすためにWeb広告を活用してみたい。
・自社で広告配信をしているが、手探り状態なので効率を上げたい。
・広告の運用をプロに任せて、よりビジネスを大きくしていきたい。

そんな場合は、お気軽にご相談ください!

★フォームからすぐにお問い合わせしたい場合はこちら↓