メールの開封率を左右する「プリヘッダー」とは?効果的な書き方と設定のコツ

2026/01/21

「件名にはこだわっているのに、メールの開封率がなかなか上がらない……」

「メールマーケティングを強化したいが、何を改善すればいいのか分からない」

そんな悩みを持つマーケティング担当者の方に見落とされがちなのが、「プリヘッダー」の活用です。

プリヘッダーとは、受信箱で件名の隣に表示される「第2のキャッチコピー」。

実は、スマートフォンでメールを確認するユーザーが激増している現代において、プリヘッダーは件名と同じ、あるいはそれ以上に開封の決め手となっています。

今回は、開封率を劇的に改善するためのプリヘッダーの役割や、読者の指を動かす具体的なライティングの鉄則をご紹介します。

 

プリヘッダーとは?「第2の件名」としての正体

プリヘッダーとは、メールの受信箱において、件名の直後に表示される短いテキストのことです。

多くのユーザーは、メールを開くかどうかを「差出人名」「件名」そしてこの「プリヘッダー」の3要素で判断しています。

いわば、件名というメインキャッチコピーを補佐する「サブキャッチコピー」の役割を果たしています。

 

▼なぜ「第2の件名」と呼ばれるのか?

それは、受信箱という限られたスペースの中で、件名だけでは伝えきれない「具体的なメリット」や「パーソナライズされた情報」を伝えるための貴重な広告枠だからです。

ここで重要なのは、件名とプリヘッダーに「異なる役割」を持たせるという視点です。

件名でユーザーの足を止め、プリヘッダーで「中身を読みたい」という最後の一押しをする。

このコンビネーションを具体例で見てみましょう。

■件名(フック): 注意を惹き、「自分に関係がある」と思わせる

例:【重要】ポイント失効のお知らせ

■プリヘッダー(ベネフィット): 具体的な行動動機(開く理由)を与える

例:〇〇様、現在3,000ポイントお持ちです。有効期限は今月末までですのでご注意ください。

このように、件名とプリヘッダーが役割を分担し、組み合わさることで、一つの強力なメッセージとして完成します。

 

▼意識しないと「ノイズ」が表示されてしまう

プリヘッダーを意図的に設定していない場合、メールソフトは機械的に本文の先頭行を表示します。

その結果、以下のような「読者が読む必要のない情報」が受信箱に並んでしまうことになります。

  • 「メールが正しく表示されない方はこちら」
  • 「こんにちは、事務局の〇〇です。いつもお世話になっております。」
  • 「画像を表示するにはここをクリック……」

これらは貴重な「第2の件名」枠の無駄遣いであり、開封率を低下させる大きな要因となります。

意図的にコントロールすることで、この無機質なテキストを「強力な訴求文」へと変えることができるのです。

 

なぜ今、プリヘッダーが重要なのか

多くの企業がプリヘッダーに注力し始めているのには、現代特有の明確な理由があります。

① 「開封の判断」は一瞬で、かつシビアになっている

現代のユーザーは日々、膨大な数のメールやSNS通知を受け取っています。

受信箱をスクロールしながら1通にかける判断時間は、わずか1〜2秒。

件名だけで「自分に関係がある」と思わせるのが難しくなっている今、プリヘッダーは「開くための決定打」を補足する唯一の手段です。

② スマートフォン閲覧への完全シフト

現在、メールの半数以上がスマートフォンで閲覧されています。

画面が狭いスマホでは件名が途中で省略されやすく、代わりに件名の真下に配置されるプリヘッダーが視覚的に大きな面積を占めます。

ここを活用しないことは、看板の半分を空白にしているのと同じ損失です。

③ 通知プレビュー機能の普及

近年のOSやメーラーには、通知画面でメールの内容が一部表示される機能が備わっています。

メールアプリを開く前の「ロック画面」の段階で、プリヘッダーに魅力的な一言があるかどうかは、そのまま開封のアクションへ繋がるかどうかの分かれ道となります。

④ メールの「信頼性」を担保する

送信者名と件名だけでは「中身がわからない怪しいメール」と見なされるリスクもあります。

プリヘッダーで具体的な内容(例:「先日のセミナー資料をお送りします」など)を先に見せることで、読者に安心感を与え、開封のハードルを下げることができます。

 

読了率・開封率を最大化する「書き方」の鉄則

読者の指を動かし、「中身を読まなければ」と思わせるための具体的なライティングテクニックを深掘りします。

① 件名とプリヘッダーで「疑問と解決」を作る

件名で読者に「なぜ?」という疑問を抱かせ、プリヘッダーでその「ヒント」を提示する手法です。

  • 件名: なぜ、あなたのメールは読まれないのか?
  • プリヘッダー: 開封率を2倍に改善した「3つの共通点」を、実例とともに解説します。

② 「具体的な数字」を盛り込む

数字は抽象的な表現よりも圧倒的に説得力を持ちます。

プリヘッダーという短い枠だからこそ、数字の効果は絶大です。

  • 抽象的: 大幅なコスト削減に成功した秘訣とは?
  • 具体的: 月額30万円のコストを15%削減した、具体的な運用フローを公開。

③ 重要なキーワードは「左側20文字」に凝縮する

スマホの通知画面では、後半の文字は無慈悲にカットされます。

  • NG: 本日は、新しくリリースされた画期的なAIツールのご案内をお送りしたく……
  • OK: 【無料体験あり】AIが資料作成を30秒で完結。忙しい方のための新ツール登場。

④ ターゲットを絞り込み「自分事化」させる

「誰に向けたメッセージか」を明示することで、対象となる読者の反応率が激増します。

  • 例: 「SNS運用に悩む担当者様へ。投稿のネタ切れを防ぐ5つのアイデアをまとめました。」

 

設定時の注意点とよくある「落とし穴」

プリヘッダーを設定する際には、ユーザーの閲覧環境に配慮した細かな調整が必要です。

① 文字数が短すぎて「本文」が漏れ出す

プリヘッダーが極端に短すぎると、その直後に続く本文(「いつもお世話になっております」など)が受信箱に漏れ出し、訴求力が弱まってしまいます。

対策: 40〜80文字程度は確保するか、短いフレーズの場合は意図的に「スペース(空白)」を連続で挿入し、余計な本文が表示されないように工夫します。

② 本文のデザインを損なう(HTMLメールの場合)

プリヘッダー用に設定したテキストが、メールを開いた際のデザインの邪魔になることがあります。

対策: CSS(display:none;など)を使用して、「受信箱には見えるが、開封後の本文には表示されない」隠しテキストとして実装するのが一般的です。

③ 「煽りすぎ」による信頼の失墜

開封率を上げたいあまり、本文の内容と乖離した刺激的なプリヘッダーを設定するのは危険です。

「当選おめでとうございます!」と書きつつ、中身がただのキャンペーン告知であるような「釣り」は、配信停止や迷惑メール報告の急増を招きます。

 

よくある質問(FAQ)

Q. テキスト形式のメールでも設定できますか?

A. 厳密な設定はできませんが、「1行目に重要な訴求を書く」ことで同じ効果が得られます。

挨拶よりも先に、最も伝えたいメリットを記載しましょう。

Q. プリヘッダーの最適な文字数は?

A. 40文字〜80文字程度が推奨されます。

どの環境でも確実に伝えたい情報は、最初の20文字以内に詰め込むのが鉄則です。

Q. 毎回内容を変える必要がありますか?

A. 可能な限り変えるべきです。

プリヘッダーが常に同じだと、読者に「また同じ内容か」という既視感を与え、開封の動機を削いでしまいます。

 

まとめ

今回は、メールマーケティングで重要な要素であるプリヘッダーについて、ご紹介しました。

プリヘッダーは、これまで「本文の単なるプレビュー」として見過ごされがちでした。

しかし、情報過多な現代において、件名というメインキャッチを補完し、読者の背中を最後にひと押しする「最強のサブキャッチコピー」としての価値を持っています。

最後に、プリヘッダー活用で外せない3つのポイントを振り返りましょう。

  1. 件名との役割分担: 件名で興味を引き、プリヘッダーで具体的な「開く理由」を提示する。
  2. モバイルファースト: 最初の20文字に全力を注ぎ、スマホユーザーの視線を奪う。
  3. 信頼の構築: 本文の内容を正しく要約し、期待を裏切らないメッセージを届ける。

メールマーケティングの成果は、こうした細かな積み重ねの先にあります。

「たかが1行」と妥協せず、件名とセットで戦略的に作り込むことで、開封率は着実に、そして劇的に変わるはずです。

まずは次回の配信から、挨拶文の前に「読者が最も喜ぶ一言」を添えることから始めてみてください。その一工夫が、あなたと読者を繋ぐ大きな架け橋になるはずです。

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