2022/08/01
Google広告で広告グループ・キーワードごとに入札を変更するには入札戦略を調整する必要がある
近年、Google広告を始めとして、様々な広告媒体で環境の変化に伴いシステムが変更している為、広告運用担当者は広告媒体のシステムが変更することで設定方法を調べることが多いのではないでしょうか。
それのシステム変更の中でも大きな変化として、入札設定の方法があるのではないでしょうか。
以前のGoogle広告では、広告グループ・キーワードごとに入札価格を設定して広告配信の調整を行っていましたが、近年は自動入札という機能を活用してGoogleのAIが最適な入札を学習して入札はシステムに任せるという方法が主流になってきています。
現在でも広告グループ・キーワードごとに入札価格を設定して広告配信の調整を行うことは可能ですが、個別入札の設定方法が分かりにくくなっている為、今回は広告グループ・キーワードごとに入札価格を設定する個別入札の設定方法について、ご紹介します。
Google広告で個別入札ができるようにするには入札戦略の調整が必要
Google広告では、キャンペーンごとに入札戦略という機能があり、どの入札戦略を設定するかによってGoogleのシステムが何を軸に入札の学習を行った上で入札を実施するかが変化することになります。
入札戦略には、大きく下記の設定を行うことが可能です。
■目標コンバージョン単価
目標のコンバージョン単価を設定して、目標コンバージョン単価以内で広告配信ができるようにシステムが入札調整を行う入札戦略となります。
この入札戦略は、獲得しているコンバージョン数が少ないと広告の配信が減少していき、最終的には広告配信があまりされなくなる可能性があるので、注意しましょう。
■目標広告費用対効果
目標のROASを設定して、目標ROAS以内で広告配信ができるようにシステムが入札調整を行う入札戦略となります。
この入札戦略を活用するには、コンバージョン値を計測できるようにする必要がありますので、この入札戦略を活用する際はコンバージョン値が計測できているかを事前に確認しましょう。
■クリック数の最大化
設定した予算内でクリック数を最大限獲得できるようにシステムが入札調整を行う入札戦略となります。
上限クリック単価(CPC)を設定することもできる為、目標のクリック単価が決まっているようであれば、上限の入札価格を設定するといいでしょう。
■コンバージョン数の最大化
設定した予算内でコンバージョン数を最大限獲得できるようにシステムが入札調整を行う入札戦略となります。
上限のコンバージョン単価を設定することもできる為、目標のコンバージョン単価が決まっているようであれば、上限のコンバージョン単価を設定することで目標コンバージョン単価と同じ設定に変更されます。
■視認範囲のインプレッション単価
目標のインプレッションシェアを設定して、目標インプレッションシェアを達成するようにシステムが入札調整を行う入札戦略となります。
上限のクリック単価(CPC)を設定することができる為、この入札戦略を活用する場合は上限のクリック単価(CPC)を設定することでクリック単価(CPC)の高騰を回避することができるでしょう。
■個別クリック単価制
広告グループ・キーワードの入札価格を運用担当者が設定して、入札調整を行う入札戦略となります。
この入札戦略では、拡張クリック単価という仕組みがあり、拡張クリック単価を活用することでコンバージョン獲得ができそうなユーザーについては、設定した入札単価よりも高い入札でオークションにかけられ、コンバージョン獲得が見込めないユーザーについては入札単価を抑えるようにシステムで入札調整を補助してもらうことができます。
入札戦略を個別入札に変更する方法
個別入札はGoogleの方で推奨していない為、分かりにくい仕様になっていますが、状況によっては個別クリック単価で運用した方が効果が高いこともあるので、状況によって個別入札での運用も検討するといいでしょう。
個別入札の入札戦略の設定方法は、下記のようになります。
①入札戦略はキャンペーン単位で行う為、キャンペーンに入った状態で設定に入り、単価設定を開きます。
※広告グループまで入ってしまうと、この設定ができないので、注意して下さい。
②「入札戦略を変更」をクリック
③「または、入札戦略を直接選択します(非推奨)」をクリック
④赤枠部分をクリック
※赤枠部分は、現在設定している入札戦略により変動する可能性があります
⑤「個別クリック単価制」をクリック
⑥拡張クリック単価を使わない場合は、拡張クリック単価のチェックを外して「保存」をクリック
これで、個別クリック単価の設定が完了となります。
まとめ
今回は、Google広告の入札戦略で個別クリック単価を設定する方法について、ご紹介しました。
広告媒体は、環境の変化に合わせて日々変化しており、今まで使っていた機能も使用頻度が低いと設定ができなくなったり、設定方法が分かりにくくなったりしています。
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