2025/05/06
「広告を見るだけでポイントがもらえた」「アプリをインストールしたらコインが増えた」――こうした体験をしたことがある方も多いのではないでしょうか?
これは「リワード広告」と呼ばれる広告の仕組みの一例です。
今回は、リワード広告とは何か、どんな仕組みで成り立っているのか、広告主・ユーザー・メディアにとってどのようなメリットがあるのかなどをご紹介します。
リワード広告とは?
リワード広告とは、「ユーザーが特定のアクションを行うことで、報酬(リワード)を受け取る形式の広告」のことです。リワードとは「報酬」や「見返り」という意味で、広告の内容に対してユーザーが報酬を得られる点が大きな特徴です。
例えば、次のようなシーンで活用されています。
・ゲームアプリ内で動画広告を最後まで視聴 → ゲーム内アイテムや通貨がもらえる
・ポイントサイトでサービスに登録 → 現金や電子マネーに交換できるポイントが加算される
・教育アプリでアンケートに回答 → 学習に使えるボーナスが付与される
このように、リワード広告は「ユーザーが行動することで、広告主に成果が発生し、その対価としてユーザーにも報酬がある」という三者がWin-Winになる設計です。
リワード広告の仕組み
リワード広告は、次の3者によって成り立っています。
1. 広告主
商品やアプリの認知拡大・利用促進などを目的に、広告出稿を行います。
報酬が発生する仕組みは「インストール」「登録」「動画視聴完了」など目的に応じて設定可能です。
2. メディア(媒体)
アプリ運営者やポイントサイトなどが該当します。
自社のアプリやサイト内に広告を掲載し、ユーザーがアクションを起こすことで広告収益を得ます。
3. ユーザー
広告を見たり、何らかの行動を起こすことで、報酬(ポイント、ゲームアイテム、割引クーポンなど)を受け取ります。
この3者をつなぐのが、リワード広告に対応した「広告ネットワーク」です。
広告主が設定した条件に基づいて広告が配信され、ユーザーの行動が成果として認められた場合、広告主からメディアへ報酬が支払われ、同時にユーザーにもリワードが還元されます。
主なリワード広告の種類
リワード広告にはいくつかの種類があり、目的や配信先によって形式が異なります。
下記で代表的なものを紹介します。
動画リワード広告(リワードビデオ)
ゲームアプリなどでよく見られる形式です。ユーザーが動画広告を一定時間視聴することで、ゲーム内のコインやアイテム、ライフなどを受け取ることができます。
アプリ内課金に抵抗のあるユーザーにも受け入れられやすく、運営者側にとっては収益を増やす手段となります。広告主にとっては、ブランド認知やサービス理解の促進にもつながります。
アプリインストール報酬型(CPIリワード)
ユーザーが広告を見てアプリをダウンロードし、インストールすることでポイントが付与される形式です。
ポイントサイトやアンケートアプリなどで広く導入されています。
広告主にとっては確実に「1インストール=1成果」として計測できるため、ユーザー獲得手段として人気があります。
アクション報酬型(CPAリワード)
資料請求、会員登録、購入など、ユーザーが特定のアクションを完了すると報酬が発生します。
ECサイトやサブスクリプション型サービスの広告によく使われており、広告主にとってはより「濃い成果」が期待できます。
リワード広告のメリット
リワード広告は、三者にとってメリットが大きい広告手法で主に下記のようなメリットがあります。
ユーザーにとってのメリット
・広告に協力することで報酬が得られるため、能動的に広告を見る動機がある
・課金せずにアプリやサービスを快適に利用できる機会が増える
・ポイントサイトでは、日常生活に還元できるポイントが貯められる
メディア(アプリ運営者・サイト運営者)にとってのメリット
・無課金ユーザーからも収益を得られる
・アプリの継続率・エンゲージメント向上に貢献
・自社アプリやWEBメディアのマネタイズ手段として活用しやすい
広告主にとってのメリット
・成果(インストール、登録、購入)ベースの課金が可能
・見返りがあるため、広告をスキップされにくい
・ブランディングと成果獲得の両方を狙える
リワード広告が使われている場面
リワード広告は、以下のような場面で実際に活用されています。
ゲームアプリ
代表例としては、スマホゲームの「動画を見てアイテムGET」や「ミッション達成で他アプリをインストール」といった仕組みです。ユーザーのモチベーションを高めながら、自然に広告に触れさせることができるため、アプリ運営者・広告主ともに重宝しています。
ポイントサイト・報酬系アプリ
「このサービスに登録すると100ポイント付与」「アプリをダウンロードで500円分の報酬」など、リワード広告はまさに報酬目的のメディアと親和性が高いです。ユーザーは積極的にアクションを取り、広告主には成果が残るため、高いCV(コンバージョン)を期待できます。
教育・ライフスタイルアプリ
最近では、教育アプリや健康管理アプリなどでも「広告を視聴して次のレッスンを解放」「目標達成で広告付き報酬を獲得」といった仕組みが増えています。ユーザーにとっても自然な導線となり、アプリ離脱を防ぐ効果もあります。
リワード広告を導入・出稿するには?
・広告主としてリワード広告を活用したい場合、以下のような広告ネットワーク(アドネットワーク)を利用するのが一般的です。
・Google広告(AdMob経由でリワード動画を出稿可能)
・AppLovin
・Unity Ads
・ironSource(2023年にUnityと統合)
・TikTok for Business(Pangle経由)
・GMO SmaAD、Zucks、nendなど国内リワード特化ネットワーク
一方で、アプリ開発者として広告を導入したい場合は、これらのネットワークからSDKを導入することで、簡単にリワード広告を実装できます。
まとめ
今回は、リワード広告について、ご紹介しました。
リワード広告は、単なるクリック数や表示回数ではなく、ユーザーの「行動」を成果として捉える広告形式です。
広告主にとってはコスト効率よく成果が見込め、ユーザーには見返りがあるため不快感が少なく、アプリ運営者は収益源を確保できる――まさに三方よしの仕組みといえます。
今後も、スマホゲームだけでなく教育、EC、動画、ニュースなどさまざまな分野でリワード広告の需要は高まっていくでしょう。
成果を重視しながらユーザー満足度も意識した広告運用を目指すなら、リワード広告は非常に有力な選択肢の一つとなります。
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