2025/05/08
マーケティング施策を行う中で、「なんとなくやってみたけど成果が見えない」「改善点が分からないまま次の施策に進んでしまう」と感じたことはありませんか?
その悩みを解決するキーワードが、PDCA(ピーディーシーエー)です。
PDCAはマーケティング以外でもよく使われるフレームワークですが、今回はマーケティングに特化してPDCAの基本から活用方法、よくある失敗例などをご紹介します。
PDCAを日々の業務に取り入れることで、施策の効果を着実に高めることができますよ!
そもそもPDCAとは?
PDCAとは、「Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Act(改善)」の4ステップを繰り返すことで、業務や施策を継続的に改善していくフレームワークのことです。
■各ステップの意味は?
Plan(計画):目的や目標を定め、どんな施策を行うかを考える
Do(実行):立てた計画を実行に移す
Check(評価):実行した結果を分析し、成功・失敗の要因を把握する
Act(改善):評価結果をもとに改善し、次の計画に反映させる
このサイクルを定期的に回すことで、施策の精度が高まり、結果的にマーケティングの成果が上がるというわけです。
なぜマーケティングにPDCAが必要なの?
マーケティング施策は、常に「仮説と検証」の繰り返しです。
ターゲットの反応や市場の変化は予測が難しく、「一度やって終わり」では改善の機会を逃してしまいます。
その為、PDCAを取り入れて日々検証を行うことが必要となります。
実際にPDCAを実施することで、下記のようなメリットが期待できる為、マーケティング施策にPDCAが活用されていることが多いです。
・施策の成果を数字で把握できる
・改善点が明確になる
・少ない予算でも試行錯誤できる
・チームで共通認識が持てる
特にデジタルマーケティングでは、PDCAの回転スピードが成果に直結します。
【PDCA実践例】SNS広告にPDCAを活用するとどうなる?
ここでは、Instagram広告で新商品の認知拡大を目指す例を見てみましょう。
▼Plan(計画)
目標:20〜30代女性に商品を認知してもらう
KPI:クリック率1.5%、コンバージョン率1.0%
施策:2週間のInstagram広告配信、バナーとテキストをA/Bテスト
▼Do(実行)
画像3パターン+テキスト2パターンを組み合わせて広告配信
▼Check(評価)
「画像A×テキスト1」が最も高いクリック率
画像Bは反応が悪く、途中離脱が多いことが判明
▼Act(改善)
次回は画像Aをベースに、テキストのバリエーションを追加して再出稿
画像Bの問題点をデザインチームと共有し、今後の制作に活かす
このように、PDCAを回すことで、「何が良かったか・悪かったか」を明確にし、次の施策へ活かせるのです。
どれくらいの頻度でPDCAを回せばいいのか?
PDCAは施策の種類によって最適な回転スピードが異なります。
ただし、基本は「早く・小さく・継続的に」回すことが成果への近道です。
以下に、代表的なマーケティング施策ごとの目安をご紹介します。
◆ Web広告
推奨頻度:週1〜2回
クリック率やCVRなどのデータ変化が速いため、こまめなチェックと改善が効果的です。
◆ メールマーケティング
推奨頻度:毎配信ごと
件名の開封率、リンクのクリック率など、すぐに改善できるポイントが多いため、都度振り返るのがおすすめです。
◆ SEO施策(検索エンジン最適化)
推奨頻度:月1回〜3カ月ごと
検索順位やトラフィックの変化がゆるやかなため、長期視点での改善が求められます。
◆ SNS運用(X、Instagramなど)
推奨頻度:週1〜2回
投稿の反応やエンゲージメント率を確認しながら、フォロワーとの関係性を高めていきましょう。
このように、それぞれの施策の特性に合わせてPDCAの頻度を調整することが大切です。
特にデジタルマーケティングでは、「すぐ試して、すぐ直す」姿勢が成果を大きく左右します。
PDCAがうまく回らないときの原因と対策
PDCAを取り入れても、「成果が見えない」「形だけで終わってしまう」と感じるケースは少なくありません。
その多くは、PDCAの各ステップがあいまい・主観的・継続できないことに原因があることが多い傾向があります。
ここでは、ありがちなつまずきポイントと、その具体的な対策をステップ別にご紹介します。
1. Plan(計画)があいまい
ありがちな失敗:目的やゴールが曖昧
「なんとなくやる」「とりあえず配信する」などの場当たり的な計画
対策:数字で測れるKPI(例:CTR2%、CV数50件など)を必ず設定
ターゲット・訴求ポイント・期間などを明文化してチームで共有する
2. Do(実行)が検証できない形になっている
ありがちな失敗:施策を複数同時に走らせて、どれが効果的かわからない
データの計測設定がされていない
対策:1つの仮説に対し、1つの施策で検証するように設計
広告ならUTMパラメータを付与、LPならヒートマップを導入するなど、効果測定できる状態で実行する
3. Check(評価)が主観的になっている
ありがちな失敗:「手応えがあった」「好評だったと思う」といった感覚で判断
成果を定量的に振り返っていない
対策:データ(数値)を軸に評価を行う
仮説に対して「成果が出た・出なかった」の理由を明文化して記録する
4. Act(改善)が実行に移されない
ありがちな失敗:反省はするが、次の施策に活かされていない
振り返りが「反省会」で止まってしまい、改善の具体化が不十分
対策:次の「Plan」に改善点を必ず反映させる
改善点を箇条書きでまとめ、次回実施時に参照できるようにする
このようにPDCAは、一つ一つのステップを丁寧に行うことが回る鍵です。
最初から完璧にこなす必要はありません。
まずは、1つでも「数字で振り返る」ことから始めてみましょう。
まとめ
今回は、PDCAについて、ご紹介しました。
PDCAは、マーケティングの現場で確実に成果を出すための「地図とコンパス」のような存在です。
思いつきではなく、根拠ある施策を立てる
実行して終わりではなく、必ず振り返る
成果につながる改善を繰り返す
このシンプルなサイクルを地道に回していくだけで、マーケティングの精度は確実に高まります。
施策の手応えが感じられないときこそ、PDCAを取り入れてみてください。きっと次の一手が見えてくるはずです。
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