2025/12/04
「やっぱり私、デザインの才能ないかもしれません…」
デザインの学習を始めて2週間程の方から、こんなメッセージをもらいました。
理由を聞くと、「思い通りのデザインができない」「他の人と比べて下手すぎる」「これで本当にデザイナーになれるのか不安」とのことでした。
私は、「まだ2週間ですよ。最低3ヶ月は続けてから判断しましょう」と返信しました。
デザイン分野では学習を始めて上記のように、「向いてないかも」と思う人は沢山います!
私も、何度もそういう思いをしました。
スクールに通っていた時、授業に全くついていけず、
当時まだ荒れていた私は授業中に、荷物をまとめドアを蹴っ飛ばして、バイクに乗ってそのまま帰宅した事もありました(笑)
制作会社に就職してからも先輩デザイナーの作品を見て絶望し、自分の下手さに落ち込み、「才能がない」とやる気を無くした事は数え切れません。
デザインの学習を始めた当時は、とにかく出来なくてもやり続けることに専念していました。
そして、3ヶ月を過ぎた頃、気が付いたんです。1ヶ月前の自分より、確実に成長していることに!
「向いてない」という感情は、多くの場合、成長の過程で誰もが経験する通過点です。
それを理由に辞めるのは、あまりにももったいないです!
本当に向いていないかどうかは、最低でも3ヶ月、本気で続けてから判断しても遅くありません。
という事で、今回はなぜ3ヶ月なのか、その期間に何が起きるのか、そして挫折しそうになったときの乗り越え方について、私の経験を交えてお伝えします!
長めの記事になるので、ブックマークしておいて休日にお酒でも飲みながらゆっくり読んでみてください!
「向いてない」と感じる本当の理由
まず、なぜ多くの人が「向いてない」と感じるのかを説明しましょう!
◎理想と現実のギャップ
デザインを始める前、私たちは美しい作品に憧れます。
Pinterest、Behance、Awwwardsで見る洗練されたデザイン。
「自分もこんなのを作りたい!!!」と夢を抱いて学習を始めます。
しかし、実際に作ってみると、全く思い通りにいきません。
配色はちぐはぐ、レイアウトはバランスが悪い、トータルで見てもなんかダサい。
理想と現実のギャップに打ちのめされます。
でも、これは当たり前なんです!
プロの作品は、何年もの経験の積み重ねです。
始めたばかりの初心者が同じものを作れるわけがない。この「当たり前」を受け入れられないと、「向いてない」という結論になってしまいます。
私も最初、尊敬するデザイナーの真似をしても全く同じにならず、「才能の差だ」と思い込んでいました。でも、それは才能ではなく、単に経験値の差だったんです!
◎他人との比較
SNSで、同じように学習を始めた人の作品を見て、
「この人は私より上手い」「あの人はもう案件を受けている」と比較してしまう。
そして、自分だけが遅れていると感じる…。
しかし、SNSは「うまくいった部分」しか見せません。
その人が何時間かけたのか、何回作り直したのか、どれだけ失敗作を量産したのか、そういう裏側は見えません!
私も、他人と比べて落ち込む日々がありました。
でも、ある時気づきました。「比べるべきは他人ではなく、過去の自分だ」と。
1週間前、1ヶ月前の自分と比べて、少しでも成長していればそれでいい!
この視点の転換が、私を救ったといっても過言ではありません。
◎初心者期の「伸び悩み期」
学習曲線には、必ず停滞期があります。
最初は急激に成長しますが、ある時点から伸びを感じられなくなります。
これは、スポーツでも楽器でも同じです。
この停滞期が、多くの人が「向いてない」と感じるタイミングです。
しかし、これは成長が止まったのではなく、次のステージに上がる前の準備期間なんです!
私は、2ヶ月目に大きな壁にぶつかりました。
何を作っても進歩を感じられず、「もうダメかも」と思いました。
でも、3ヶ月目に入った頃、突然視界が開けたような感覚がありました。
それまでの努力が、一気に形になった瞬間でした。
◎そもそも「向いてる」人など少数
最後に、厳しい現実を伝えます。
デザインに「向いてる」人は、実はごく少数です。
ほとんどの人は、向いているわけでもない、向いていないわけでもない、その中間です。
つまり、努力次第でどうにでもなる領域にいるということです。
「向いてない」と感じるのは、あなたが特別ダメなのではなく、ごく普通の初心者だというだけです。
私も、特別な才能は全く無かったと思います。ただ、諦めずに続けた。それだけです。
3ヶ月続けると起きる4つの変化
では、なぜ3ヶ月なのか。
この期間に、具体的に何が起きるのか説明しましょう!
①基礎が体に染み込む(1ヶ月目)
最初の1ヶ月は、すべてが新鮮で、すべてが難しい時期です。
ツールの操作、色の選び方、レイアウトの基本など、頭で理解しても手が動きません。
しかし、毎日触り続けることで、徐々に体が覚えていきます。
最初は10分かかっていた操作が、3分でできるようになる。
意識しなくても、グリッドに沿って配置できるようになる。
この「無意識でできる」状態になるまで、最低1ヶ月は必要です。
②失敗パターンが見えてくる(2ヶ月目)
2ヶ月目になると、自分の作ったデザインを客観的に見られるようになります。
「また同じような配色にしてしまった」「余白の取り方がいつも不自然」
自分の弱点が見えてきます!
この気づきこそが、成長の証です。
何がダメなのか分からない状態から、問題を認識できる状態へ。これは大きな進歩です。
私も、2ヶ月目に「自分はいつも情報を詰め込みすぎる」と気づきました。
その気づきから、意識的に余白を増やすようになり、デザインが一気に洗練されました。
③「自分なりのやり方」が見つかる(3ヶ月目)
3ヶ月続けると、自分なりのデザインプロセスができてきます。
「まずワイヤーフレームを描く」「配色は3色に絞る」「フォントはこの組み合わせが好き」
自分のパターンが確立されます。
これは、単なる癖ではなく、あなたのスタイルの誕生のようなものです!
プロのデザイナーも、それぞれ自分のやり方を持っています。
その土台ができるのが、3ヶ月目です。
④継続の習慣ができる(3ヶ月目)
心理学的に、習慣が定着するのは約3ヶ月と言われています。
3ヶ月毎日デザインに触れていれば、それが当たり前になります。
「やらなきゃ」ではなく、「やらないと気持ち悪い」に変わってきます。
この習慣化こそが、最高の財産です!
習慣になれば、モチベーションに左右されず、淡々と続けられます。
プロになった後も、この継続力が自分の価値を決めます。
私は、3ヶ月の壁を越えた後、デザイン学習が生活の一部になりました。
歯を磨くように、自然にFigmaを開く。
この状態になれば、もう挫折しません!
挫折しそうになったときの5つの対処法
それでも、3ヶ月の間に何度も挫折しそうになると思います。
そんなときの対処法を紹介します!
①過去の作品と比較する
今週作ったデザインと、1ヶ月前のデザインを並べてみてください。
必ず違いがあります!配色、余白、フォント選び等、何かしら成長しているはずです。
その成長を可視化することで、「確実に前進している」と実感できます。
これが、次の一歩を踏み出す勇気になります。
②1日10分でもいいから触る
挫折する人の多くは、完璧主義です。
「今日は2時間やろう」と決めて、時間が取れないと何もしない。
そして、数日空くとモチベーションが下がり、辞めてしまいます。
私がオススメするのは、「1日10分でもいい」というルールです!
バナー1つの色を変えるだけ、他人のデザインを眺めるだけ。それでも、継続になります。
ゼロと10分では、天と地ほどの差があります。
③誰かに見せる勇気を持つ
独りで悩んでいると、負のループに入ります。
「下手だ」「向いてない」「やめたい」同じ思考がぐるぐる回ります。
そんなときは、誰かに作品を見せてください。
友人、家族、SNS、オンラインコミュニティ、どこでもいいです!
「素人目線で、率直な感想をください」と聞いてみましょう。
意外と「いいじゃん」と言われることもあります。
あるいは、的確なアドバイスがもらえることもあります。
どちらにしても、独りで悩むより前進できます!
④目標を小さく刻む
「デザイナーになる」という大きな目標だけだと、遠すぎて挫折します。
「今週中にバナーを5個作る」「月末までにLPを1つ完成させる」小さな目標を設定しましょう。
そして、達成したら自分を必ず褒めてください!
小さな達成感の積み重ねが、大きな成果につながります。
⑤「向いてない」は後で判断すると決める
最後に、マインドセットの話です。
「向いてないかも」と思ったら、「今は判断しない。3ヶ月後に考える」と決めてください!
思考を先延ばしにするんです。不安は認めつつ、判断は保留する。
そうすることで、感情に流されず、冷静に継続できます。
私も、何度も「向いてない」と思いました。
でも、「とりあえず3ヶ月は続けてから考えよう」と自分に言い聞かせました。
その結果、今があります!
まとめ
いかがでしたか?
今回はデザイン初心者が挫折しそうになったときの乗り越え方についてご紹介しました!
「向いてない」という感情は、あなたがそれだけ真剣に向き合っている証拠なんです!
本当にどうでもいいなら、そんなことすら考えません。
デザイン学習の最初の3ヶ月は、誰もが苦しみます。
才能のある人も、ない人も、みんな同じです。
違いは、その苦しみの中で続けるか、辞めるか。それだけです。
私は、才能があったから続けられたのではありません。
ただ、「3ヶ月は続けよう」と決めて、その約束を守っただけです。
あなたも、今日から3ヶ月、自分と約束してください。「どんなに辛くても、3ヶ月は続ける」と。
3ヶ月後、あなたは成長した自分に出会えます!
そして、「続けてよかった」と心から思えるはずです。
向いてないかどうかは、3ヶ月後に判断しましょう。
今は、ただ必死に手を動かしてください。
お互い頑張りましょう!!
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