Google アナリティクス 4(GA4)の「直帰率」とは?直帰率の意味と活用ポイントをご紹介

「GA4の直帰率って、結局どういう意味なんだろう?」
「画面を見てみたら、以前(UA)よりも直帰率がすごく低くなっていて戸惑っている…」

アクセス解析を始めたばかりのとき、こうした疑問や違和感を覚える方はとても多いです。

実は、Google アナリティクス 4(GA4)の直帰率は、旧バージョン(UA)時代の考え方(=1ページだけ見て離脱した割合)とはまったく異なります。

前提となる計算の仕組みが変わっているため、正しい定義を知らないまま数値を眺めていると、サイトの評価を大きく見誤ってしまう危険性すらあります。

今回は、直帰率について押さえておきたい重要ポイントをわかりやすく整理しました。

  • Google アナリティクス 4(GA4)における「直帰率」の正しい定義と判断基準
  • なぜ数値が低くなりやすいのか(理由と捉え方)
  • もう迷わない!数値を改善・活用するためのチェックポイント

この記事を読めば、GA4の直帰率の仕組みがすっきり理解でき、自社サイトのデータを自信を持って分析できるようになります。

ぜひ参考にしてみてください!

 

GA4における「直帰率」とは?

GA4における直帰率を一言で表すと、「あなたのサイトにやってきたものの、意味のある行動をせずに去ってしまった訪問の割合」です。

具体的には、「エンゲージメント(価値のある訪問)がなかったセッションの割合」を指します。

■「エンゲージメント」の3つの基準
GA4では、次のいずれか1つでも満たせば「エンゲージメントがあった(=直帰ではない)」と判断されます。

  • 10秒以上サイトに滞在した(※設定で変更可能)
  • 2ページ以上閲覧した
  • コンバージョン(問い合わせや購入など)が発生した

つまり、サイトにアクセスして「10秒未満で何もせず離脱した場合」のみが直帰としてカウントされます。

具体例でイメージしてみよう
ユーザーの動きで考えると、違いがよりはっきり分かります。

【パターンA】直帰にならないケース(エンゲージあり)
検索結果からブログ記事に訪れ、15秒ほどかけてじっくり読んでからページを閉じた。
→ 1ページしか見ていませんが、10秒以上滞在したため直帰になりません。

【パターンB】直帰になるケース(直帰扱い)
検索結果からブログ記事に訪れたが、「探していた情報と違う」と感じて3秒で戻るボタンを押して離脱した。
→ 10秒未満の離脱で、他のアクションもないため直帰になります。

このように、「サイトに興味を持たずにすぐ閉じられてしまった割合」を示すのが、GA4の直帰率です。

 

直帰率と「エンゲージメント率」の関係

GA4を理解する上で外せないのが、直帰率の対になる指標「エンゲージメント率」です。

両者の関係は非常にシンプルで、背中合わせの構造になっています。

直帰率 = 100% - エンゲージメント率

  • エンゲージメント率:しっかりサイトを見てくれた人の割合(例:70%)
  • 直帰率:関心を持たずに去ってしまった人の割合(例:30%)

なぜ「エンゲージメント率」が主役なのか?

GA4では、マイナス面(=すぐ帰ってしまった割合)を表す直帰率よりも、プラス面(=しっかり見てくれた割合)を表すエンゲージメント率のほうが分析の主役として扱われます。

「どれだけの人がちゃんとコンテンツを楽しんでくれたか(ポジティブな要素)」を確認したほうが、コンテンツの良し悪しを正しく捉えやすいためです。

例えば、数値から次のように状況を読み解くことができます。

■エンゲージメント率が「高い」場合(例:80%)
→ 多くの人が10秒以上滞在したり複数ページを見ており、コンテンツがしっかり役立っていると判断できます。

■エンゲージメント率が「低い」場合(例:20%)
→ ほとんどの人が10秒未満ですぐに離脱しており、「検索したキーワードと記事の内容がズレている」「ページの読み込み速度が遅い」などの改善点が見えてきます。

まずは「エンゲージメント率」に注目し、その裏返しとして「直帰率」もセットで確認していくのが、GA4をスムーズに使いこなすコツです。

 

GA4の直帰率は「低い」のが当たり前?

直帰率は低いほうが良い」とよく言われますが、GA4では特に数値が低くなりやすい傾向があります。

10秒以上滞在しただけで直帰から除外されるため、ブログ記事やQ&Aページなど「1ページでしっかり読まれるコンテンツ」が多いサイトでは、直帰率が20〜30%程度まで下がる(改善する)ことも珍しくありません。

どれくらいを目指せばいい?コンテンツ別の目安
サイトの種類やページの役割によって、目指すべき直帰率は異なります。

コラム・ブログ記事:目安 20%〜40%前後
じっくり読まれるため、GA4では数値が非常に低くなりやすいのが特徴です。

トップページ:目安 30%〜50%前後
目的のページが見つからず、すぐ離脱されると数値が高くなります。

ランディングページ(LP):目安 40%〜60%前後
1ページ完結型のため、最初の画面(ファーストビュー)で離脱する人が多いと高めに出ます。

■数値が極端なときのチェックポイント
自社サイトの数値を確認した際、極端な数値が出ている場合は以下の原因を疑ってみましょう。

直帰率が「高すぎる(70%以上)」場合
→ ページの読み込み速度が極端に遅い、または「タイトル」と「本文」の内容が大幅にズレていて、ユーザーが10秒未満で即離脱している可能性があります。

直帰率が「低すぎる(10%以下)」場合
→ ユーザー体験が良い可能性もありますが、タグが重複して設置されており、2重計測されているなどの設定エラーが発生しているケースもあります。

数値が低くても焦らず、「10秒以上読んでくれた人がそれだけ多かったんだな」と前向きに捉えつつ、極端な数値が出ていないかチェックしてみましょう。

 

よくある質問(FAQ)

Q1. GA4のレポート画面で「直帰率」が見当たらないのですが、どこにありますか?

A. 初期状態では非表示になっている場合があります。
GA4の標準レポート画面(例:「ページとスクリーン」など)には、デフォルトで直帰率が表示されていないケースがあります。その場合は、画面右上の鉛筆アイコン(レポートをカスタマイズ)から「指標」を開き、「直帰率」を手動で追加して保存することで表示できるようになります。

Q2. エンゲージメントの判定基準(10秒)は変更できますか?
A. はい、管理画面から最大60秒まで変更可能です。
「管理」>「データストリーム」>「ウェブストリームの詳細」>「タグ設定を行う」>「セッションのタイムアウト調整」から、タイマーの基準を「10秒・20秒・30秒・60秒」などに変更できます。自社サイトのコンテンツの長さに合わせて調整してみてください。

Q3. 旧アナリティクス(UA)の直帰率とGA4の直帰率を比較してもいいですか?
A. 定義がまったく異なるため、比較はおすすめしません。
UAは「1ページ離脱」の割合、GA4は「エンゲージメント(滞在10秒未満など)がなかった」割合なので、同じ「直帰率」という名前でも集計の仕組みが別物です。GA4に移行した後の数値同士で比較・改善を行うようにしましょう。

 

補足:旧バージョン(UA)の直帰率との違い

参考に、旧バージョンの「ユニバーサルアナリティクス(UA)」を使っていた方向けに、違いを簡単に整理しておきます。

直帰の条件の違い

旧UA:1ページしか見ずに離脱したら直帰

現在のGA4:エンゲージメントがなかったら直帰(10秒未満の離脱など)

熟読された場合の扱い

旧UA:5分間熟読されても1ページ離脱なら「直帰」扱い

現在のGA4:10秒以上読まれれば「直帰にならない」

UA時代は「1ページ離脱=すべて悪」という極端な判定でしたが、GA4ではユーザーの実態に合わせた柔軟な判定に進化しています。UA時代の過去データとGA4の直帰率をそのまま比べることはできない点だけ覚えておきましょう。

 

まとめ

今回は、Google アナリティクス 4(GA4)で計測される直帰率について、ご紹介しました。

GA4における直帰率は、単に「高くてダメ」「低くて安心」と一喜一憂するためのものではなく、サイトの改善点を見つけるヒントとして活用するのが正解です。

最後に、明日からアクセス解析に活かせる3つのステップをおさらいしましょう!

ステップ1:まずは「エンゲージメント率」から見る
直帰率を見る前に、まずは「どれだけの人がしっかり見てくれたか」を示すエンゲージメント率を確認しましょう。70%前後あればサイトはしっかり機能しています。

ステップ2:「直帰率70%以上」の不人気ページを探す
エンゲージメント率の裏返しとして、直帰率が極端に高いページ(70%〜80%以上)がないかチェックします。

ステップ3:「10秒未満で去られる原因」を取り除く
直帰率が高いページが見つかったら、「ファーストビューが分かりにくい」「ページの読み込み速度が遅い」「検索意図と答えがズレている」などの原因を改善しましょう。

GA4の直帰率は「10秒未満で諦められた割合」だからこそ、改善ポイントがとても明確です。

ぜひ「エンゲージメント率」とセットで活用して、より読者に愛されるサイト作りを目指してみてくださいね!

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