LINEヤフー広告の検索広告に、新たな配信機能「検索クエリーマッチング」が追加されます。
検索クエリーマッチングは、広告主が登録したキーワードだけでなく、ユーザーの検索意図や広告の内容、ランディングページなども踏まえ、関連性が高いと判断された検索クエリーへ広告を配信する機能です。
キーワードの追加や見直しにかかる手間を抑えながら、新しい検索ニーズとの接点を増やせる可能性があります。
一方で、機能を有効にした後は、実際にどのような検索クエリーへ広告が表示されたのかを確認することが重要です。
この記事では、検索クエリーマッチングの仕組みや設定単位、期待できるメリット、導入後に確認したいポイントなどについて、ご紹介します。
📢 検索クエリーマッチングは2026年9月14日から提供予定
LINEヤフー株式会社の発表によると、検索クエリーマッチングは、LINEヤフー広告の検索広告を対象に2026年9月14日から提供される予定です。
2026年7月7日の初回発表時には「AIキーワード拡張」という名称で案内されていましたが、2026年9月11日の更新で「検索クエリーマッチング」に変更されました。
なお、提供日は変更される可能性があります。
利用を検討している場合は、管理画面や公式のお知らせでも最新情報を確認しましょう。
🔎 検索クエリーマッチングとは?
検索クエリーマッチングとは、登録されたキーワードと関連性が高いとシステムが判断した検索クエリーに対して、広告を配信する機能です。
検索クエリーとは、ユーザーが検索画面に実際に入力した語句を指します。
広告主が管理画面へ登録する「キーワード」と、ユーザーが入力する「検索クエリー」は同じとは限りません。
検索クエリーマッチングでは、主に次の要素を踏まえて配信対象が判断されます。
- インターネットユーザーの検索意図
- 入稿したキーワードとの関連性
- レスポンシブ検索広告に登録したアセットの内容
- 広告のリンク先となるランディングページの内容
- その他、配信判断に用いられる関連情報
キーワードとの文字列上の一致だけを見るのではなく、広告やランディングページを含めた情報から検索意図との関連性を判断する点が、この機能の特徴といえます。
🤔 インテントマッチとは何が違う?
検索クエリーマッチングの説明を見て、「インテントマッチと何が違うのだろう」と感じる方もいるかもしれません。
どちらもユーザーの検索意図を踏まえて、登録キーワードと関連性のある検索クエリーへ広告を表示する点は共通しています。
ただし、機能の位置付けや設定する単位、配信対象を判断するために使われる情報が異なります。
■インテントマッチはキーワードのマッチタイプ
インテントマッチは、「完全一致」「フレーズ一致」と並ぶキーワードのマッチタイプの一つです。
以前は「部分一致」と呼ばれていましたが、2024年7月に「インテントマッチ」へ名称が変更されました。名称変更に伴う機能面の変更はありません。
登録したキーワードと完全に同じ言葉が検索されていなくても、ユーザーの検索意図と関連性があると判断された検索クエリーへ広告を表示できます。
つまり、インテントマッチは、登録したキーワードをどのような検索クエリーと一致させるかを決める設定です。
■検索クエリーマッチングは配信対象を拡張する機能
一方、検索クエリーマッチングは、キーワードのマッチタイプではありません。
キャンペーンまたは広告グループ単位で有効にする、検索広告の配信拡張機能です。
登録キーワードとの関連性に加えて、ユーザーの検索意図、レスポンシブ検索広告のアセット、ランディングページの内容なども踏まえて、広告を表示する検索クエリーが判断されます。
簡潔に整理すると、インテントマッチは「キーワードをどのように検索クエリーと一致させるかを決めるもの」、検索クエリーマッチングは「キーワード以外の情報も使いながら、新しい配信機会を見つけるもの」と捉えると分かりやすいでしょう。
また、検索クエリーレポート上の表示も異なります。検索クエリーマッチングによる配信は、マッチタイプ欄に「検索クエリーマッチング」と表示されるため、インテントマッチによる配信と区別して確認できます。
ただし、公式リリースでは、両機能の配信範囲の境界や詳しい判定ロジックまでは公表されていません。
「検索クエリーマッチングの方が必ず広く配信される」と判断するのではなく、判断材料と設定する階層が異なる機能として理解するのが適切です。
💻 なぜ検索クエリーマッチングが導入されるのか
検索ニーズは多様化しており、商品やサービスを探す際に使われる言葉も一つではありません。
同じ目的でも、ユーザーの状況や知識によって検索の表現は変わります。
広告運用者が、関連する検索語句をすべて予測してキーワードとして登録するのは簡単ではありません。
新しい検索ニーズに対応しようとすると、検索クエリーレポートを確認しながらキーワードを追加し、成果の低いキーワードを見直す作業が継続的に必要になります。
検索クエリーマッチングを利用すれば、登録済みのキーワードに加えて、関連性が高いと判断された検索クエリーにも配信範囲を広げられます。
これにより、キーワード管理の負担を軽減しながら、これまで拾いきれなかった見込み顧客へ広告を届けられる可能性があります。
🌟 期待できる3つのメリット
1.新しい検索クエリーを発見しやすくなる
広告主が想定していなかった表現や、まだキーワードとして登録していない検索クエリーに広告が表示される可能性があります。
成果につながる検索クエリーが見つかれば、今後のキーワード選定だけでなく、広告文やランディングページの改善にも活用できます。
2.キーワード管理の負担を軽減できる
検索語句の候補を洗い出し、キーワードを追加し続ける作業には時間がかかります。検索クエリーマッチングを活用することで、こうした運用作業の一部をシステムに任せられます。
ただし、機能を有効にすれば運用確認が不要になるわけではありません。キーワード追加の負担は抑えやすくなりますが、配信結果の確認や除外判断は引き続き必要です。
3.広告効果の向上が期待できる
登録キーワードだけでは接点を持てなかった、関連性の高い検索ユーザーへ配信できる可能性があります。その中からコンバージョンにつながる検索クエリーを獲得できれば、配信機会や成果の拡大が期待できます。
一方、実際の効果は商材や予算、広告内容、ランディングページなどによって異なります。導入前後の数値を比較し、自社のアカウントで有効に働いているかを判断することが大切です。
⚙️ キャンペーンまたは広告グループ単位で設定可能
検索クエリーマッチングは、キャンペーン単位または広告グループ単位で設定できます。
管理画面のキャンペーンまたは広告グループの設定画面で、検索クエリーマッチングを「利用する」に変更することで利用できます。
広告グループ単位で設定する場合は、その上位にあるキャンペーンでも「利用する」に設定する必要があります。
キャンペーン側が無効になっていると、広告グループ側だけを有効にしても利用できないため注意しましょう。
📊 配信された検索クエリーはレポートで確認できる
検索クエリーマッチングによって広告が表示された検索クエリーは、検索クエリーレポートで確認できます。
該当する検索クエリーには、マッチタイプとして「検索クエリーマッチング」と表示されます。
通常のキーワードによる配信と区別できるため、導入後は次のような点を確認するとよいでしょう。
- どのような検索クエリーへ配信されたか
- 自社の商品やサービスと検索意図が合っているか
- クリック数やクリック率に変化があったか
- コンバージョンや獲得単価に貢献しているか
- 成果につながらない検索クエリーが増えていないか
- 除外キーワードへ追加すべき語句がないか
配信対象が広がる機能だからこそ、検索クエリーレポートを定期的に確認し、成果と関連性の両面から評価することが欠かせません。
⚠️ 利用前に押さえておきたい注意点
■意図しない検索クエリーに配信される可能性がある
システムが関連性を判断するため、広告主の想定とは異なる検索クエリーへ広告が表示される可能性もあります。
特に、複数の意味を持つ言葉や対象範囲が広いキーワードを登録している場合は、導入直後の検索クエリーレポートを丁寧に確認しましょう。
商品やサービスと明らかに関係のない検索が見つかった場合は、除外キーワードの設定を検討します。
■広告文とランディングページの内容も重要になる
検索クエリーマッチングでは、レスポンシブ検索広告のアセットやランディングページの内容も判断材料になります。
そのため、広告文に商品・サービスの特徴が具体的に記載されているか、ランディングページで提供内容や対象者が明確に説明されているかを、あらためて確認する必要があります。
曖昧な表現が多い場合は、システムが広告内容を適切に判断しにくくなる可能性があります。
機能の利用開始を機に、広告とリンク先ページの情報が一致しているかも見直しましょう。
■導入直後の数値だけで判断しない
新しい配信機能を有効にすると、表示回数やクリック数、検索クエリーの構成が変化する可能性があります。
短期間の結果だけで良し悪しを判断せず、一定期間のデータを蓄積したうえで、コンバージョン数や獲得単価、検索クエリーの質を確認しましょう。
ただし、無関係な検索への配信が急増している場合は、期間を待たずに除外設定などの対応が必要です。
📝 提供開始後に広告運用者が行いたいこと
検索クエリーマッチングの利用を検討する場合は、次の流れで準備と検証を進めると分かりやすくなります。
- 現在の検索広告の成果を記録する
- コンバージョン計測が正しく行われているか確認する
- レスポンシブ検索広告のアセットを見直す
- 広告とランディングページの内容を一致させる
- 既存の除外キーワードを確認する
- 対象とするキャンペーンまたは広告グループで機能を有効にする
- 検索クエリーレポートで配信内容を確認する
- 成果と関連性を見ながら除外や広告改善を行う
最初からすべてのキャンペーンへ一律に導入するのではなく、目的や成果基準が明確な範囲から利用し、通常配信との違いを確認する方法も考えられます。
❓ 検索クエリーマッチングに関するよくある質問
Q.検索クエリーマッチングは、どの広告で利用できますか?
A.LINEヤフー広告の検索広告が対象です。公式発表では、キャンペーンまたは広告グループ単位で設定できると案内されています。
Q.自動的に利用開始となりますか?
A.公式リリースでは、設定画面で検索クエリーマッチングを「利用する」に設定して使用すると案内されています。実際の初期設定や利用可否は、提供開始後に管理画面で確認してください。
Q.広告グループだけで有効にできますか?
A.広告グループ単位で設定できますが、上位のキャンペーンでも「利用する」に設定する必要があります。
Q.どの検索クエリーに広告が表示されたか確認できますか?
A.確認できます。検索クエリーレポートのマッチタイプ欄に「検索クエリーマッチング」と表示されます。
Q.利用すればキーワードの管理は不要になりますか?
A.完全に不要になるわけではありません。キーワード追加や見直しの負担軽減は期待できますが、検索クエリーの関連性や成果を確認し、必要に応じて除外や改善を行うことが重要です。
まとめ
今回は、LINEヤフー広告の検索広告で新たに追加される「検索クエリーマッチング」について、ご紹介しました。
検索クエリーマッチングは、ユーザーの検索意図や登録キーワード、広告アセット、ランディングページなどを踏まえ、関連性が高い検索クエリーへ広告を配信する新機能です。
これまで広告運用者が拾いきれなかった検索ニーズにも広告を届けられる可能性があり、キーワードの追加や見直しにかかる負担を抑えながら、配信機会の拡大を目指せます。
ただし、配信対象をシステムに任せられる範囲が広がっても、広告運用者による確認や調整が不要になるわけではありません。
重要なのは、検索クエリーマッチングを単なる「自動配信機能」として使うのではなく、ユーザーがどのような言葉や意図で商品・サービスを探しているのかを発見する手段として活用することです。
検索クエリーレポートを確認すれば、これまで想定していなかった検索ニーズや、成果につながりやすい表現が見つかる可能性があります。
そこで得られた情報は、除外キーワードの設定だけでなく、登録キーワードの見直し、広告文の改善、ランディングページのコンテンツ追加にも役立てられます。
一方で、配信範囲が広がることにより、自社の商品やサービスとの関連性が低い検索クエリーに広告が表示される可能性も考えられます。
表示回数やクリック数が増えたという理由だけで成果を判断せず、コンバージョン数や獲得単価、検索意図との一致度まで確認することが大切です。
初めて利用する場合は、成果基準が明確なキャンペーンや広告グループから試し、通常の配信と比較しながら効果を検証するとよいでしょう。
成果につながる検索クエリーが増えていることを確認できたら、ほかのキャンペーンへの展開を検討できます。
検索クエリーマッチングの強みを引き出すには、システムによる配信の拡張と、人による運用管理を組み合わせることが欠かせません。
機能を有効にすること自体を目的にせず、得られたデータを次の改善へつなげながら、自社に合った活用方法を見つけていきましょう。
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