2020/07/09
「ファインド広告」とは
ファインド広告とは2019年にGoogleディスプレイ広告の新しいメニューとしてリリースされた広告のひとつです。海外ではGoogleディスカバーフィードという面に表示されるためディスカバーアド(英: Discover Ads)とも呼ばれています。以前は一部の広告アカウントのみ使用できましたが、2020年5 月のローンチにて全広告アカウントで使用できるようになりました。
ファインド広告の特徴
ファインド広告は、Googleの提供しているサービスの中でもユーザー数の多い広告枠に広告配信ができるディスプレイ広告のひとつです。ユーザーのアカウント情報や、検索履歴からユーザーの興味関心に合わせたコンテンツが自動で表示され、以下3つの配信面に配信されます。
- Discover(Google Feed)
Googleを立ち上げた際、検索窓下に表示されるフィード部分に表示されます。
引用元:Google広告媒体資料から抜粋
- YouTube Home Feed
YouTubeのホーム画面のトップ部分や動画と動画の間の部分に表示されます。
- Gmail
通常のディスプレイ広告のGmail広告枠と同じくメール一覧の上部に表示されます。
ファインド広告のメリット
●ディスプレイ広告で使っているオーディエンスを使用できる
ファインド広告でも、ディスプレイ広告で選択できるオーディエンスが使用できるので
ディスプレイ広告でCPAが合っている場合は同じターゲティングで
ファインド広告も配信することで、CPAが悪化せずCV獲得数を増やせる可能性があります。
●Googleの閲覧数の多いサービス上に広告配信できる
Googleのサービスを利用しているユーザーに
幅広くリーチできるので認知の拡大が可能になります。
●ファインド広告とファインドカルーセル広告の2種類の広告を作成できる
ファインドカルーセル広告を作成することで複数の画像で訴求することができ
単一の画像よりも情報量が多くサービスや商品をより効果的にアピールできるようになります。
●ログインユーザーの動向を使った精度の高いターゲティングができる
Google特有のオーディエンスシグナルを組み合わせて迅速にユーザーにリーチすることで
従来のキャンペーンよりも高いパフォーマンスが期待できます。
デメリット
●配信先の指定はできない
ディスプレイ広告のようにサイトを指定して配信したり
配信面を「YouTubeのホーム画面」だけなどにすることはできない仕様になっています。
●細かい運用調整ができない
配信先のほかにも個別の入札調整や、デバイスの指定など、設定できない項目が複数あるため
配信抑制を行うことができず、意図しないユーザーに広告配信がされる可能性があります。
まとめ
ユーザー数の多いGoogleのプラットフォームに広告配信ができたり、カルーセル広告などSNSに近いフォーマットで広告配信ができるなど、ファインド広告ならではの利点もありますが、一方で、細かな配信先の設定や調整ができないといった点もあります。配信にあたっては、ディスプレイでのリマーケティングのリストや、オーディエンスターゲティングを活用をするなど工夫が必要になります。検索広告やディスプレイ広告で頭打ちになっているキャンペーンなど、次の一手としてファインド広告を試してみてはいかがでしょうか。