新規見込みユーザーの獲得に効果的なYahoo!ディスプレイ広告のサーチタゲティング

2020/07/28

 サーチターゲティングとは

サーチターゲティングとはYahoo!ディスプレイ広告(YDN)で使用できるターゲティング方法のひとつです。このターゲティング方法を使えば「登録したキーワードを過去にYahoo!JAPANで検索したユーザー」に対してバナーやテキストなどのディスプレイ広告を配信することが可能になります。例えば「旅行 おすすめ」というキーワードを登録しておけば、下記のように「旅行 おすすめ」で検索したユーザーに対して、YDNの広告枠で視覚的に訴求しながら広告配信することが出来るようになります。

            

(※YDN広告枠は他にも多数ありますが、上記画像は例として抜粋したものです。)

 

サーチターゲティングの特徴 

●クリック単価を抑えながら配信できる

リスティング広告を配信する際、クリック単価が高くCPAが合わない場合などは、キーワードの入札抑制をかけることがあります。その点、サーチターゲティングでは比較的クリック単価が低い傾向があるので、リスティングでは接触できなかった見込みユーザーへの接触機会を増やすことが可能になります。

 

●新規見込みユーザーへの効率的なアプローチができる

ターゲットユーザーが検索しそうなキーワードを登録することで、新規の見込みユーザーに効率よくアプローチすることが出来ます。リターゲティングやプレイスメントでのターゲティングの場合は、一度ウェブサイトに訪れたユーザーが対象になりますが、サーチターゲティングの場合は、キーワード登録をするだけでターゲティングが可能になります。

 

●デバイスを横断したアプローチができる

ユーザーの検索履歴は、デバイスが変わっても引き継がれるようになっています。そのため、PCで検索したキーワードを元に、スマートフォンでディスプレイ広告を配信するなど、複数のデバイスからアプローチすることが可能になります。

 

●検索広告をクリックしなかったユーザーへ再アプローチできる

検索広告で登録したキーワードが広告配信されたにもかかわらず、クリックされていない場合は、再度ユーザーが登録したキーワードを検索するまでアプローチする機会がありません。しかし、サーチターゲティングの場合は、検索履歴を元にディスプレイ広告として配信することが可能です。

 

 サーチターゲティングの設定方法

サーチターゲティングの設定方法をご説明します。

 

 ①管理画面右上にある「ツール」を選択します。

 ②共有ライブラリーの項目にある「サーチキーワードリスト」を選択します。

 

③左上にある「+サーチキーワードリスト作成」を選択します。

 

 

④「サーチキーワードリストを作成する」という画面になるので、まずリスト名を入力します。

⑤任意でサーチキーワードリストの説明を入力します。

 

⑥次にサーチキーワードを登録します。サーチキーワードはキーワードか、URLから探します。

⑦今回は例として旅行というキーワードで探してくので「旅行」と入力します。

⑧「候補を表示」という部分を選択します。
  (※完全一致のキーワードを選択したい場合は右のボックスも選択します。)

 

⑨「検索時間」ではキーワードリストごとに有効期限を選択することができます。
  期間は、30日以内、14日以内、7日以内、3日以内、1日以内とあり、どの期間内に
  サーチキーワードを検索したユーザーに広告配信するのか選択します。

⑩「検索回数」では⑨で選択した期間内に、何回サーチキーワードを
  検索しているユーザーに広告配信するかを1回以上、2回以上、3回以上の中から選択します。

⑪「サーチキーワード候補をダウンロード」でCSVデータをダウンロード出来ます。

 

⑫「旅行」と関連性があり、Yahoo!JAPANで検索されているキーワードが表示されているので
 候補の中から登録したいキーワードを選択し、右側に表示されたのを確認します。

⑬最後に検索期間、検索回数が選択したものになっているか確認します。

⑭「作成」を選択すればサーチターゲティングリストの完成です。

 

⑮次に通常の管理画面に戻り、サーチターゲティングリストを
 キャンペーンとグループに紐付けていきます。
 左から2列目のメニュー項目から「サーチキーワード」を選択します。

⑯該当のキャンペーンとグループを選択した後に
 サーチターゲティング一覧が表示されるので、紐付けるリストを選択します。

⑰最後に「設定」を選択して紐付けが完了です。

 

 注意点

●使用できるキーワードが決まっている

 サーチターゲティングはリスティング広告のように自由にキーワード登録する事は出来ません。
 使用できるキーワードはYDNの中で決まっており、その中から選択していくことになります。
 ニッチなキーワードや具体性の高すぎるキーワードは、サーチキーワード候補に上がってこない
 可能性があるので、キーワードは絞りすぎるのは良くない場合があります。

 

●除外キーワードは設定できない

 サーチターゲティングでは除外キーワード設定が出来ません。
 さらに、デフォルト設定のままだと、絞り込み部分一致と同様の仕組みで配信されます。
 意図しない掛け合わせで配信されたり、ビッグワードだと拡張され過ぎる可能性もあるので
 キーワードの精査や完全一致の機能を上手く活用する必要があります。

 

 まとめ

サーチターゲティングはGDNにはないYDN独自のターゲティングです。(20207月現在)
使い方によっては、リターゲティングと同じくらいの結果を出している事例や、CVRも比較的高い傾向があります。リストを作成する手間はありますが、新規見込みユーザーの獲得や、新しいターゲットの創出ができるポテンシャルの高いターゲティングでもあります。YDNで広告配信をしており、まだサーチターゲティングを実施されていないなら、ぜひ試してみてはいかがでしょうか。

 

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