2021/01/15
2021年1月7日、Yahoo!広告から下記のリリースがありました。
■違反実績をふまえた広告審査開始のお知らせ(2021/2/8適用開始)/Yahoo!広告
https://promotionalads.yahoo.co.jp/support/announce/872532.html
掲載基準の違反実績から、広告出稿ができなくなる商材が出てくる可能性が
リリース内容には、下記のように記述があります。
広告審査において重大な違反表現が認められた場合、当該審査対象の広告にて 訴求する商品(以下「対象商品」といいます)は広告掲載のリスクが高いと判断し、 当該違反表現を訂正いただいた場合であっても、以降の対象商品にかかる広告掲載の お申込みをお断りいたします。
また、実施中の対象商品にかかる広告掲載についても当社の判断において停止いたします。「重大な違反表現」とは、以下のいずれかに該当する場合をいいます。
・明らかな虚偽、誇大広告
・重大な健康被害の恐れのあるもの
・その他「Yahoo! JAPAN 広告掲載基準」への重大な違反と当社が判断する表現【引用元】違反実績をふまえた広告審査開始のお知らせ(2021/2/8適用開始)/Yahoo!広告
https://promotionalads.yahoo.co.jp/support/announce/872532.html
まだ正式適用前にはなりますが、このリリース内容から次の3点がわかります。
・Yahoo!広告では、広告単位だけではなく、「重大違反がみられる商材単位」で広告掲載ができなくなる。
・自分が違反行為をしていなくても、他者が違反をして規制対象になった商材は広告掲載ができない。
・掲載不可対象のリストは公開されず、問い合わせても回答はされない。
また、このアップデートにより、今まで掲載できていた広告の審査落ちが発生する可能性があります。
さらに、自社での審査落ちはなくても、他社で審査落ちする広告が出てくる→オークションにかかる広告の数が変動→インプレッション数や表示される枠に変化がある…ということも考えられます。
適用日の2月8日からしばらくは、いつも以上に広告の配信状況を注視したほうがいいかもしれません。
規模拡大を続けるインターネット広告と、進む法整備・規制強化
電通が2020年3月に発表した「2019年日本の広告費」では、2019年のインターネット広告費がテレビ広告費を超えたと報じられました。
(テレビ広告費が1兆8,612円、インターネット広告費が2兆1,048円)
■2019年 日本の広告費/電通
https://www.dentsu.co.jp/news/release/2020/0311-010027.html
また、コロナ禍でのデジタル活用の後押しにより、2021年も規模を維持するか、更に拡大することが予想されます。
ユーザーの増加により、インターネットは一部の人だけが見る媒体ではなく、誰もが目にする大きなメディアとなっています。
インターネット広告により、今まで知らなかった商品を見つけられた・販売側は売上拡大に繋げられた、というプラスも発生する反面、不快な広告が多い・悪質な販売方法や商品に騙された…という声も大きくなってきています。
昨年末の2020年12月には、消費者庁が規制強化のためにアフィリエイト広告の大規模調査に入るというニュースもありました。
■ネット広告アフィリエイト、大規模調査へ 消費者庁/日本経済新聞
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODG202TN0Q0A221C2000000
インターネット広告の中には、誇大表示や薬事法に違反しているものなど、グレーな広告も未だ存在しています。
(ダイエットサプリの効果として「かならず〇kg痩せられる」と謳う、アフィリエイト商品で、定期購入になる商品を買い切りと偽ったページを作るなど)
誰でも出稿ができるインターネット広告だけに、法律やガイドラインを知らずに書いてしまう、成果報酬を稼ぐために煽りや表現が過激になっていく…という現状があるのも事実です。
対策として、Yahoo!やGoogleをはじめとする各プラットフォームでは、悪質な広告は掲載しない/できないシステムが今回のアップデートのように強化されていっています。
また、2018年には痩せ効果を謳ったダイエットサプリの広告に措置命令、2020年には薬機法違反表示がある記事LPが起因となって関係者が逮捕されるなど、法的措置が取られるケースも増えてきています。
このような違反行為への措置の他、個人情報保護の動きも大きくなってくるなど、これからもインターネット広告の規制強化の流れは続いていくと考えられます。
規制があるからダメ…という理由ではなく、根本的なところで法律・倫理的に問題がないコンテンツなのかというクリーンさが、これからはより求められていくことになるでしょう。
まとめ
今回はYahoo!広告の審査基準アップデートについてお伝えしました。
インターネット広告に関わる人達には、今まで以上に法律/ポリシー遵守の精神と、お客様への誠実さが求められていきます。
関連して、弊社BOPコミュニケーションズでは、LPやコンテンツが薬事法に抵触していないかチェックを行うサービスもご提供しております。
薬事法がよくわからず、内容に問題がないか不安…という場合は下記ページからお気軽にご相談ください。
■薬事チェック ライティングサービス
https://bop-com.co.jp/yakuji
商材・それに関連するコンテンツ・広告表現に問題があるものはないか、今一度確認をして、お客様へ良い商品・良い広告を届けられるようにしていきましょう。