【Google広告】”下書きとテスト”機能を使ったスマート自動入札の導入テスト

2021/01/27

Googleが導入を推奨している「スマート自動入札」機能。
うまく活用すれば、コンバージョン数の増加・手動運用では配信していなかったところでの成果獲得など、売上向上やビジネス拡大の手助けになります。

しかし、あくまで”機械学習を元にした配信”のため、商材によっては手動入札のほうが成果が上がる場面もまだあります。
また、いきなりスマート自動入札に切り替えて悪化しないか不安…ということもあるかと思います。

いきなり切り替えないでまずはテストや比較をしてみたい。
そんなときは、Google広告の「下書きとテスト」機能を活用すると、手動入札とスマート自動入札の配信比較を行うことができます。

 

下書きとテストとは?

■下書き
既存のキャンペーンを複製する形で、キャンペーンの”下書き”を作成することができます。
この下書きを使うと、元のキャンペーンには影響しない形で設定や入稿内容の変更を行えます。

下書きはいつでも破棄・もしくは元のキャンペーンに上書きすることができます。
例えば、指定の日時にキャンペーン設定の変更が必要なとき、事前に下書きで設定変更→適用日に上書き…とすることで準備を行うことが可能です。

■テスト
下書きは元キャンペーンに上書きするだけではなく、「テスト」に使うこともできます。
元キャンペーンと設定変更した下書きキャンペーン、両方で広告を配信することで、どちらの成果がいいか比較が可能です。

使用の際には、下記2点の設定を行います。
 ・テストの実施期間
 ・元キャンペーンとの予算/トラフィックの配分

これを行うと、ユーザーが検索を行うなどのタイミングで、元キャンペーンとテストのどちらかがランダムに広告オークションにかけられます。
「テスト」という名称ですが、通常配信と同じように広告費がかかるのでご注意ください。

下書きとテストの作成方法

ここからは、実際に「下書き」を作成、「テスト」に変換を行うまでの手順を記していきます。
コラムタイトルにもあるように、「元の”手動入札キャンペーン”」と「テストの”スマート自動入札キャンペーン”」を作成、配信を行う想定で進めていきます。

 

■テスト用の下書きを作成
Google広告の左メニューから「下書きとテスト」→「キャンペーンの下書き」を開きます。

 

キャンペーンの下書き画面が開くので、「+新しい下書き」を選択します。

 

既存のキャンペーンから下書きの元にしたいキャンペーンを選択し、下書き名を付けます。

 

保存ボタンを押すと、”下書き”に今作成した下書きキャンペーンが追加されます。

 

ここからは、作成した下書きキャンペーンに任意の設定変更を加えることができます。
今回は、スマート自動入札を使ったテストを行いたいので、「設定」→入札戦略を変更→保存を行います。

 

■下書きからテストキャンペーンに変換

続いて、下書きからテストへの変換を行っていきます。
Google広告の左メニューから「下書きとテスト」→「キャンペーンのテスト」を選択します。
キャンペーンのテスト画面が開くので、「+新しいテスト」を選択します。

 

テストキャンペーンの設定画面が開くので、それぞれ項目を設定します。

・名前…任意のキャンペーン名を入力。他のキャンペーンやテストと名前が重複しないようにしましょう。
・説明文…キャンペーンについて備考やメモなどがあれば入力。


・開始日…テストの配信開始日を入力。
・終了日…テストの終了日が予め決まっている場合は、日付を入力します。指定がない場合は「なし」も選択可能です。


・テストへの分配比率…元のキャンペーンとテストキャンペーンの予算分配率を指定します。
・テストへの分配比率のオプション…検索広告の場合、ユーザーに対して「検索ベース」「Cookieベース」どちらでテストを実施するか選択できます。
「検索ベース」の場合は、1人のユーザーに対して元キャンペーンかテストキャンペーンの広告、どちらも表示されることがあります。
そのため、テストデータを早く集めることができるのが特徴です。

「Cookieベース」の場合は、1人のユーザーには元キャンペーンかテストキャンペーン、どちらかの広告しか表示されないようになります。
検索ベースと比べるとテスト結果が集まるスピードは遅くなります。
ですが、他の要因が結果に影響を与えにくいため、より正確なデータを集められるのが特徴です。

すべての項目を入力したら、「保存」ボタンを押します。

 

保存が完了すると、キャンペーンのテスト一覧に今作成したテストキャンペーンが表示されます。
また、左メニューのキャンペーン一覧にもフラスコマーク付きのテストキャンペーンが表示されます。

 

このあとは、テストキャンペーンが審査に通り、設定した開始日が来ると、広告配信を始めることができます。
このようにして、手動入札のキャンペーンとスマート自動入札キャンペーンの配信を、同設定で並行して行えます。

 

広告配信後

テストキャンペーンの配信が始まったあとは、該当キャンペーンの”概要”を開くと、元キャンペーンとの配信結果の比較ができます。

 

また、テストキャンペーンの結果が良かった場合、「適用」を選択して下記のどちらかを行うことも可能です。

・テストを元キャンペーンに上書き
 →元キャンペーンに、テストの設定内容を上書きします。

・テストを新しいキャンペーンとして作成。
 →テストの内容を、元キャンペーンと同期間/同予算の新しいキャンペーンとして作成できます。
  この場合、元キャンペーンは一時停止になります。

 

まとめ

今回は、下書きとテスト機能を活用したスマート自動入札の導入テストについてご説明しました。
例として”スマート自動入札のテスト”を挙げましたが、様々な設定の変更/比較に活用することができる機能です。
成果改善・売上アップのために有効活用していきましょう。

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