2025/11/07
「私、センスがないんです」
WEBデザイナーを目指す方から、これほど頻繁に聞く言葉はありません!
そして、この言葉を聞くたびに、私は少し残念な気持ちになります。
なぜなら、その一言で、自分の可能性を自ら閉ざしてしまっているからです。
私自身も駆け出しの頃は「センスがある人」に強い嫉妬を感じていました。美術大学出身のデザイナーが、さらっと作ったデザインが採用される一方で、何時間もかけて作った私のデザインが却下される…。
「やっぱり才能がないとダメなのか」と、何度も挫折しかけました。
しかし、10年以上この業界にいて、多くのデザイナーを見てきた今、確信を持って言えることがあります。
デザインの「センス」は、生まれつきの才能ではない。
もちろん、幼少期から絵を描いてきた人、美術教育を受けてきた人には、スタートラインでのアドバンテージはあるかもしれません。
しかし、プロのデザイナーとして活躍するために必要な「センス」は、後天的に獲得できるスキルだと私は思っています!
そして、そのスキルの正体は、「観察力」と「言語化能力」です!
優れたデザインを見たときに「なんかいい」で終わらせず、「なぜいいのか」を分解して考える事。
色の使い方、余白の取り方、フォントの選択、レイアウトのリズム等、それらを言葉で説明できるようになったとき、あなたのデザインは劇的に変わります!
という事でセンスを才能の問題として諦めるのではなく、鍛えられるスキルとして捉え、具体的にどう訓練すればいいのかを解説します!
「センス」の正体は才能ではなくデータベース
「センスがいい」とは、一体どういう状態なのでしょうか。
この曖昧な言葉を、もっと具体的に分解してみましょう!
センスとは「適切な選択ができる引き出しの多さ」
私が考える「デザインセンス」とは、無数の選択肢の中から、その場面に最適なものを選び取る能力だと思います!
例えば、コーポレートサイトをデザインする場面を想像してください。
・どんな色を使うか?(明るい青、深い紺、グレー…)
・どんなフォントを選ぶか?(ゴシック、明朝、欧文フォント…)
・どんなレイアウトにするか?(左右対称、非対称、グリッドベース…)
・どんなトーン&マナーにするか?(フォーマル、カジュアル、先進的…)
これらすべての選択において、「このクライアントのブランドには、この選択が最適」と判断できる能力、それがセンスの正体だと思います!
観察力を鍛えるには?
では、具体的にどうやって観察力を鍛えればいいのか。
私が実践してきた方法を紹介します!
優れたデザインを「分解」する習慣をつけましょう!
デザインを見るとき、「きれい」「かっこいい」で終わらせていませんか?
ここに、センスが伸びない最大の原因があると思っています。
私がおすすめする観察方法は、「デザインを要素に分解する」ことです。
◎色の観察
・メインカラーは何色?
・何色のカラーパレットで構成されている?
・アクセントカラーの使い方は?
・背景色と文字色のコントラストは?
◎レイアウトの観察
・グリッドシステムは何カラム?
・余白の取り方に規則性はある?
・視線はどう誘導されている?
・情報の階層構造はどう表現されている?
◎タイポグラフィの観察
・何種類のフォントが使われている?
・見出しと本文のサイズ比は?
・行間・字間の調整は?
・日本語と英語の組み合わせ方は?
私は、気に入ったWEBサイトを見つけると、スクリーンショットを撮り、Figmaに貼り付けて、実際にグリッドを引いたり、使われている色をスポイトで抽出したりしていました!
この「答え合わせ」をすることで、デザインの構造が見えてくるんです。
ぜひ、やってみてください!
言語化能力を高める訓練
観察力を鍛えると同時に、重要なのが「言語化能力」です。
見たものを、正確に言葉で説明できる力。これがデザイナーの価値を大きく左右します!
◎なぜ言語化が重要なのか
デザイナーの仕事は、デザインを作るだけではありません。
クライアントやチームメンバーに、デザインの意図を説明し納得してもらう必要があります。
どんなに優れたデザインでも、その良さを説明できなければ、採用されません!
逆に、説明力があれば、多少の弱点があっても「なるほど、この意図なら納得」と理解してもらえるんです!
私が当時プレゼンで意識していたのは、
・なぜこの色を選んだのか(心理的効果、ブランドとの整合性)
・なぜこのレイアウトなのか(ユーザーの視線導線、情報の優先順位)
・なぜこのフォントなのか(可読性、ブランドイメージとの一致)
これらを論理的に説明できると、クライアントからの信頼は格段に高まります!
まとめ
いかがでしたか?
今回はデザインセンスの正体と訓練方法をご紹介しました!
「センスがない」と諦める前に、まず観察と言語化の訓練を始めてください。
美大出身でなくても、絵が下手でも、デザイナーにはなれます。
必要なのは、才能ではなく、観察する目と説明する言葉。
そして何より、「センスは鍛えられる」と信じて、日々訓練を続ける姿勢です!
今日から、街で見かけたデザインを一つ分解してみてください。
その一歩が、あなたのデザインセンスを確実に育てていきます。
お互い頑張りましょう!!
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