2025/11/08
ウェブサイト運営やブログ、企業サイトの管理において、ただ「記事をアップする」「更新を続ける」だけでは、検索エンジンからの流入を最大化することは難しくなってきています!
特に競争の激しいキーワードや、モバイル・ページスピード・構造化データなどの要因が重視される昨今では、ユーザー体験だけでなく、技術的側面や検索エンジン側からの「認識」がより重要になっています。
そこで役立つのが、無料で使えて、かつ検索エンジンである Google Search Console(※以下:サーチコンソール)です。
今回はこのサーチコンソールについて、初心者にも分かりやすく、概要から「使う意味」「メリット」などご紹介します!
サーチコンソールとは?
サーチコンソールは、検索エンジンであるGoogleが提供している 無料のウェブサービスで、自分のウェブサイトが Google 検索(および関連機能)においてどのように認識・表示されているかを把握し、改善するための各種レポートやツールを使うことができます!具体的には、次のようなことが可能です。
・自分のサイトの検索結果での表示回数、クリック数、平均掲載順位などを把握する。
・サイトが Google にインデックス(登録)されているか、クロール(巡回)に問題がないかを確認する。
・サイトに構造化データやモバイル対応、HTTPS化など、検索エンジンから評価されるための技術的な観点のレポートを確認できる。
・サイトマップの送信、インデックス登録のリクエスト、エラー通知などを受けることができる。
つまり、単に「アクセス解析をする」ためのツールではなく検索エンジンが「あなたのサイトをどう見ているか」を把握し、改善できるための強力なツールです!
サーチコンソールを使う意味
では、なぜこのサーチコンソールを使う必要があるのでしょうか。下記の観点で意味があります。
◎検索エンジンに「見られている」状態を把握
多くのサイト運営者はアクセス数やページビューを気にしますが、重要なのは「検索結果に出て、ユーザーがクリックし、サイトに訪れる」までの流れです。サーチコンソールはこの前段階、つまり「検索結果に出ている/出ていない」「どんなキーワード・どんな掲載順位か」「インデックスされているかどうか」などを可視化できます!
検索エンジンに「見られていない状態」では、いくら良いコンテンツを作っても検索流入には繋がりません。
◎技術的な問題の早期発見・対応
ページ速度、モバイル表示、構造化データ、HTTPS対応、クロールエラー、インデックス漏れなど、技術的・構造的な要因が検索順位に影響を及ぼします。サーチコンソールではこれらの状況をレポート形式で確認でき、早期に対応できる点に意味があります。
例えば「このページがインデックスされていない」「モバイルで使いづらい」という通知が来ることがあります。
◎コンテンツ戦略・SEO対策の方向性を持てる
「どんなキーワードで表示されているのか」「表示回数に対してクリック数はどうか(CTR)」「平均掲載順位は何位か」というデータを見れば、今後どのキーワードやページを強化すべきか、どこを改善すべきかの大枠戦略が立てられます。単なる感覚ではなく、データに根ざした SEO・コンテンツ戦略が可能です。したがって、サーチコンソールを使う意味とは「検索エンジンからの流入を最大化するために、見える化→分析→改善を行うための基盤を持つ」ということに集約されます。
サーチコンソールの導入方法
①サーチコンソールにアクセスする
下記のリンクから公式ページにアクセスします。
Google Search Console 公式サイト
「今すぐ開始」ボタンをクリックし、ログインします。
②サイトをプロパティとして追加する
画面に「プロパティタイプを選択」という項目が表示されます。
ここで、サイトの管理範囲を選択します。
◎URLプレフィックスプロパティ
https://www.example.com/ のように特定のURL階層のみ管理したい場合
→ HTMLタグやファイルアップロードなどで簡単に所有権確認できます。
◎ドメインプロパティ
example.com のようにドメイン全体(www・サブドメイン含む)を管理したい場合
→ DNS設定による確認が必要です。
※初心者の方は、URLプレフィックスがオススメです!
③サイト所有権を確認する
Googleが提示するいくつかの方法のいずれかで、「自分のサイトである」ことを証明します。
主な確認方法は以下の通りです。
・HTMLファイルアップロード
指定のファイルをサーバーにアップロード。
・HTMLタグ挿入
提供されたメタタグを <head> 内に追加。
・Google Analytics/Google Tag Manager 連携
既存の設定を利用して自動確認。
・DNSレコード追加(ドメインプロパティの場合)
ドメインのDNS設定に指定のTXTレコードを追加。
正しく設定できると、画面に「所有権が確認されました」と表示されます。
⑤サイトマップを送信する
最後に、Googleにサイトの構造を正しく伝えるために サイトマップ(sitemap.xml) を送信します。
・左メニューの「サイトマップ」をクリック
・自分のサイトのサイトマップURLを入力(例:https://example.com/sitemap.xml)
・「送信」をクリック
これで Google が自動的にサイトをクロール(巡回)し、インデックス登録を開始します。
◎※初期データが表示されるまで
登録が完了しても、データが反映されるまでに 数日〜1週間程度 かかる場合があります。
時間が経つと「パフォーマンス」「インデックス」「リンク」などのデータが少しずつ蓄積され、分析が可能になります。
サーチコンソールを使うとこんなメリットがある5選
具体的に、サーチコンソールを使ったときのメリットを5つ紹介します。
1. 検索クエリ/キーワードの把握
ツールの「パフォーマンス」レポートでは、どの検索クエリ(キーワード)でサイトが表示されたか、どれだけ表示されたか(インプレッション)、どれだけクリックされたか、クリック率(CTR)、平均掲載順位などが確認できます。
自分の想定していなかったキーワードで閲覧されているページを発見できたり、狙っているキーワードが実際にはどれくらい表示されているかを知ることができます。
2. インデックス登録・クロール状況の把握と改善
「インデックス登録の範囲(Coverage)レポート」や「URL検査(URL Inspection)ツール」などを使い、Google がどのページをインデックス登録しているか、エラーが出ているか、クロールができていないページがないかなどをチェックできます。
例えば、新たに公開したページが検索結果に出るまで時間がかかっている、あるいはそもそもインデックスされていない、という場合にはこのツールで早期に把握できます!
3. 技術的・構造的なSEO上の問題の発見
モバイル使用性、HTTPS、ページ体験(Core Web Vitals)など、検索順位やユーザー体験の観点から重要な要素を定期的にチェックできます。構造化データ(リッチリザルト)に関するエラーも確認できます。
このような技術的な部分が抜けていると、検索順位が伸び悩む原因になり得ます。
4. サイトの被リンク・内部リンク状況を確認
サーチコンソールでは、自サイトに向けられている外部リンク、サイト内の内部リンク構造などを把握することができます。
リンクはSEOにおいて依然として有効な要素であり、どのページがリンクを多く集めているか/集めていないかを知ることで、自社サイトの「強みページ」「弱みページ」を整理できます。
5. 通知とアラート機能による早期対応
Googleがサイトに対して重大な問題(クロールエラー、インデックス登録不能、手動ペナルティ、セキュリティ問題など)を発見した場合、サーチコンソールを通じて通知を受け取ることができます。
「夜間にサーバーエラーが発生していた」「スパムとしてマークされていた」などというリスクも早めに対応できるため、安心材料ともなります!
よくある質問
Q1.サーチコンソールとアクセス解析ツール(例えば Google Analytics)はどちらが必要?
A.両方使うのが理想です。アクセス解析ツールは「サイトに訪れた後のユーザー行動」を把握するのに適しており、サーチコンソールは「検索結果から訪問までの経路・検索エンジンにおけるサイトの状況」を把握するのに適しています。
ユーザーの直帰率や滞在時間を知りたいならアクセス解析、表示回数・クリック・ランキングなどを知りたいならサーチコンソール、というように使い分けが可能です!
Q2.設定方法に難しいところはありますか?
A.基本的にはGoogleアカウントを使い、サイトを「プロパティ」として追加して所有権を確認(DNSレコード/HTMLタグ/Googleアナリティクス連携など)すれば利用開始できます。
ただし、正しくプロパティ種別(ドメイン全体/URLプレフィックス)を選ばないとデータが分断されたり、サブドメインが別扱いになったりするので注意が必要です。
Q3.すぐに検索順位が上がりますか?
A.残念ながら「このツールを入れたら順位アップ」という魔法はありません。サーチコンソールはあくまで「現状把握」「改善のための手がかり」を提供するものです。実際にコンテンツ改善・技術改善・ユーザー体験改善などを行って、時間をかけて成果を出していく必要があります。
Q4.どのくらいの頻度でチェックすべきでしょうか?
A.運用状況によりますが、基本的には月に1回〜数回の確認が目安です。更新頻度が高いサイトや技術改修を頻繁に行う場合は週1回のチェックも有効です。特に「重大なエラー」や「大きな流入変化」があった場合には早めの対応が望まれます。
Q5.データはどれくらい保持されていますか?
A.レポートにより異なりますが、多くのデータでは最大16か月分の表示データが確認可能です。
つまり「過去数年分を遡って分析」というには制限がありますので、定期的にデータをエクスポートして保存しておくことも推奨されます。
まとめ
いかがでしたか?
今回はGoogleサーチコンソールについてご紹介しました。
検索からの流入を強化したい、サイトの見えないエラーを早期にキャッチしたい、技術的なSEOも含めてしっかり対策したい…という方には、サーチコンソールは 必ず活用すべきツールと言えます。ぜひ無料で使えるうちに導入し、定期的に確認・改善を行っていきましょう!
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