2025/12/16
先日、LINEヤフー for BusinessからYahoo!広告(LINEヤフー)のディスプレイ広告におけるクリエイティブの「最小ピクセルサイズ引き上げ」という仕様変更に関するリリースがありました。
クリエイティブの「最小ピクセルサイズ引き上げ」の仕様変更は、デバイスの高解像度化に対応する為の仕様変更で一部の画像フォーマットでサイズ要件が大幅に厳しくなります。
既存のクリエイティブを使い続けると、最終的に配信が停止される可能性がありますので、運用担当者は必ずご確認するようにしましょう。
💡 変更の要点:なぜ画像サイズが変わるのか?
このアップデートの目的は、スマートフォンなどの高解像度化に対応し、広告の画質が粗く見えることを防ぐためです。
対象となるサービス: Yahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型)
具体的には、これまで入稿可能だった一部の最小ピクセルサイズが、より大きなサイズに引き上げられます。
🎨 具体的な変更点(一部抜粋)
特に影響が大きい、主要なアスペクト比の変更点をご案内します。多くのサイズで、最小サイズがこれまでの約2倍に引き上げられます。
■アスペクト比 6:5
- 変更前 最小サイズ: 300 × 250
- 変更後 最小サイズ: 600 × 500
- 変更後 推奨サイズ: 1200 × 1000
■アスペクト比 16:5
- 変更前 最小サイズ: 320 × 100
- 変更後 最小サイズ: 640 × 200
- 変更後 推奨サイズ: 1280 × 400
■アスペクト比 32:5
- 変更前 最小サイズ: 320 × 50
- 変更後 最小サイズ: 640 × 100
- 変更後 推奨サイズ: 1280 × 200
■アスペクト比 1:1(正方形)
- 変更前 最小サイズ: 300 × 300
- 変更後 最小サイズ: 600 × 600
- 変更後 推奨サイズ: 1200 × 1200 (推奨サイズは変更なし)
📌 補足: 動的ディスプレイ広告の商品画像、ロゴ画像、キャンペーンバナーは今回の変更の対象外です。
🖥️ どの広告形式が影響を受けるのか?
今回の変更は、主に長年使われてきた「バナー(画像)広告」の標準サイズ群と、それに該当するアスペクト比のアセットに影響します。
特に、以下のサイズで入稿しているクリエイティブは、配信停止の可能性が高いので注意が必要です。
- 300 × 250 (アスペクト比 6:5): PC/スマートフォンで広く使われる定番サイズ。
- 320 × 100 (アスペクト比 16:5): スマートフォン向けの横長サイズ。
- 320 × 50 (アスペクト比 32:5): スマートフォン向けの細長いサイズ。
- 300 × 300 (アスペクト比 1:1): レスポンシブ広告でも使用される正方形サイズ。
現在、これらの旧最小サイズ(例:300×250、300×300など)で運用している場合は、新しい高解像度サイズのクリエイティブへの切り替えが必須となります。
🗓️ 重要なスケジュールと対応期限
この変更は段階的に実施されます。特に以下の2つの期日を必ず把握しておきましょう。
■2026年2月24日(火)
- 変更後の最小ピクセルサイズを満たさない画像の新規入稿が停止されます。
- 当該画像を使った広告の新規作成や、既存広告への設定(画像変更)も停止されます。
■2026年4月中旬(予定)
- 変更後の最小ピクセルサイズを満たさない画像を設定している広告の配信が停止されます。
配信が止まる4月中旬が最終期限ですが、新しいクリエイティブをテストするためにも、2月24日の入稿停止日までには対応を完了させることを推奨します。
✅ 広告運用者がすべきこと
現在、Yahoo!ディスプレイ広告で、上記アスペクト比のクリエイティブを使用している場合は、以下の対応を速やかに実施しましょう。
■既存クリエイティブの確認
現在使用しているクリエイティブが、2026年2月24日以降の最小ピクセルサイズ(例:6:5なら600×500)を満たしているか確認してください。
■新しい画像を作成・入稿
最小ピクセルサイズを満たす画像、できれば推奨ピクセルサイズの画像(例:6:5なら1200×1000)を制作し、アカウントへ入稿してください。
■広告設定の変更
2月24日以降は、古いサイズの画像は使用できなくなります。早めに新しい画像に切り替える準備を進めましょう。
❓ よくある質問 (FAQ)
Q1: 変更前の最小サイズ(例:300×250)で作成した既存の画像は、いつまで入稿できますか?
A1: 2026年2月23日(月)までです。2月24日以降は、変更後の最小ピクセルサイズを満たさない画像の新規登録や、広告への設定ができなくなります。
Q2: 新しい最小サイズで入稿すれば、推奨サイズ(例:1200×1000)でなくても問題ありませんか?
A2: 最小サイズでも技術的には配信可能ですが、今回の変更は高解像度化への対応が目的です。画質を最適化し、表示品質を維持するため、推奨ピクセルサイズでの入稿を強くおすすめします。
Q3: 動的ディスプレイ広告(DDA)の商品画像は影響を受けますか?
A3: いいえ。動的ディスプレイ広告の商品画像、ロゴ画像、キャンペーンバナーは、今回の最小ピクセルサイズ引き上げの対象外です。
まとめ
今回は、Yahoo!広告 ディスプレイ広告(運用型)において、クリエイティブの「最小ピクセルサイズ引き上げ」という仕様変更される件について、ご紹介しました。
今回の変更は、ユーザー体験(画質の向上)と広告効果の維持のために重要なアップデートです。
配信停止を避けるためにも、2026年2月24日の入稿停止日を目標に、新しいサイズのクリエイティブを準備・入稿するように計画を立てましょう。
配信停止(2026年4月)まで猶予がありますが、クリエイティブの準備には時間がかかるため、早めの行動をおすすめします!
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