2021/03/18
Google広告における1日の平均予算とは
Google広告内で作成した広告キャンペーンに対して、1日の平均広告費用の上限として指定できる金額のことです。設定した予算はいつでも自由に変更することができます。しかし、キャンペーンごとに日予算設定をしているのに、設定金額をはるかに超えてしまうというケースがあります。この事象の原因や、平均日予算の考え方についてご紹介していきます。
広告費用が1日の平均予算を超える理由
キャンペーンごとに設定できる平均予算は、設定した平均予算×1ヶ月である平均日数の30.4(365÷12)で処理され、月を通しての検索ボリュームの変動などにより、1日の広告費用が変動します。Google広告では、広告の検索ボリュームが多い日に、設定している1日の平均予算の最大2倍になることがあります。その分、検索ボリュームの少ない日には予算消化が少なくなります。
例:1日の平均予算を10000円で設定している場合、検索ボリュームの変動で1日に最大20000円の広告費を使う日があります。
※コンバージョンに対して支払うキャンペーンでは、平均予算の2倍以上になることがあります。
予算変更によるキャンペーン予算の変動
キャンペーンの平均予算を変更したタイミングに応じて、以下のようにキャンペーンの予算の使われ方が変わってきますので、注意が必要です。
❏月の途中
予算変更後、その月が終わるまで、「変更後の日予算」×「その月の残日数」の金額が上限とされます。
例:1日の平均予算1000円、3月15日まで15000円の費用が発生していて、15日に平均予算を2000円に変更した場合は以下のような計算になります。
15日までの広告費用15000円+(2000/日 × 残日数15日)=45000円
❏1日の途中
1日の平均予算を大幅に下げると、残りの広告配信ペースが大きく下がることがあります。
また、正午頃に1日の予算変更をすると、午前に使用された予算に加え、変更された平均予算の50%が午後に使用されることで、合計がその日に設定した日予算よりも多い額になる可能性もあります。
❏1日に数回
1日に何度も平均予算を変更した場合は、その日に設定した中で最も高い平均予算に応じて請求が行われます。
広告費の請求に関して
1日ごとの掲載費用の上限は、設定している平均予算の2倍ですが、2倍以上の費用を消化するケースもあります。しかし、実際の請求額は1日の平均予算の2倍にとどまります。
例:1日の平均予算が1000円である日の合計が2500円になった場合、実際の請求額は1日あたり2000円で残り500円は超過分のクレジットとして返金されます。(料金履歴で確認できます。)
超過分クレジットの確認方法
超過分クレジットはレポートで確認することができます。
①右上アイコンの「レポート」を選択します。
②「事前定義レポート(詳細分析)」→「その他」→「請求額」を選択します。
上記のようにレポートでキャンペーンごとに「掲載料金」と「請求額」が表示されます。
この「掲載料金」―「請求額」で差し引きすると、超過分を計算することができます。
まとめ
広告運用をしていると、キャンペーンごとで予算設定をしていたのに、大幅に超過してしまった…といった経験が一度はあるのではないでしょうか。リスティング広告を配信する際は、今回ご紹介した予算設定の仕組みなども参考にして設定していただければと思います。
弊社では、リスティング広告をはじめ様々なウェブ広告を扱っております。
お気軽にご相談ください。