2021/09/23
アドフラウドとは
アドフラウドとは、WEB広告で発生する広告詐欺や不正広告のことで広告費を不正に搾取される仕組みのことを呼びます。
具体的には、BOTや人的に不正な手法によって広告をクリックして広告費を水増しする仕組みとなります。
このようにアドフラウドは、広告主にとっては利益に繋がらない無駄なクリックが増えることとなります。
その結果として、BOTなどで無駄な表示回数・クリック・CVで予算が消化することとなり、本来獲得できていたはずのユーザーの取りこぼしといった機会損失が発生する可能性があります。
媒体ごとのアドフラウド対策について
アドフラウド対策については、広告媒体各社が実施しており、実態については非公開となっている為、どのようなアドフラウド対策を行っているかは不透明な状態となっています。
Google・Yahoo!では、料金明細で「無効なクリック」というものが表示されることがありますが、その「無効なクリック」がアドフラウド懸念があるクリックとなります。
では、どのようなクリックが「無効なクリック」となるのでしょうか?
Google・Yahoo!では、下記のように無効なクリックを定義しています。
Google無効なクリック定義
- 広告主様の費用や、広告を掲載するサイト運営者の収益を意図的に増やすために手動で行われるクリック
- 自動クリック ツールやロボットなどの不正なソフトウェアによるクリック
- ダブルクリック時の 2 番目のクリックなど、広告主様にとって価値のない余分なクリック
Yahoo!無効なクリック定義
- 正常なサイト訪問、購買につながらないクリック
- ユーザーによる誤クリック
- 悪意があると判断されるクリック
また、facebookでも下記のようにアドフラウド対策として、無効なクリックを定義しています。
facebook無効なクリック定義
-
広告に純粋に興味があるとはみなされない人、または広告のテストとの関連が考えられる人からのクリック。反復的または偶発的なクリックや、Facebookの企業ネットワークからのアクセスなどが該当します。
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禁止されている手段により生成されたクリック。偽アカウント、ボット、スクレーパー、ブラウザーのアドオン、その他のFacebook利用規約に従っていない方法などが該当します。
このように媒体の方での対策は、基本的にクリックされたものをベースとして検知する方法となり、そもそもアドフラウドによる広告表示をブロックする対策は別途行う必要があります。
アドフラウドによる影響
各媒体でアドフラウドの対策を行っていますが、アドフラウドによる影響としてどのようなことがあるのでしょうか。
大きく2つの影響が考えられます。
■広告のパフォーマンス悪化
BOTなどにより不正な広告表示・クリック・CVが発生することになる為、無駄な広告予算が増加することになります。
その結果、本来獲得できたはずのユーザーを取りこぼし、機会損失が発生することで広告のパフォーマンスが悪化することとなります。
■広告施策のノイズ発生
広告で行う施策として、クリエイティブのABテストがあります。
クリエイティブ検証を行う中では、CTR(クリック率)・CVR(コンバージョン率)を指標の一つとすることが多いと考えられます。
BOTなどに広告配信がされるとクリエイティブの良し悪しに関わらず広告をクリックをする為、CTR・CVRでの信憑性が薄くなり、誤った判断で施策を評価することになりかねない状態となります。
まとめ
このようにアドフラウドは、各広告媒体で対策を行っているものの全てを検知することができないのが現状です。
また、検知できた広告も広告表示をブロックする機能は媒体にはない為、アドフラウドの広告表示は抑制することができません。
BOPコミュニケーションズでは、広告運用にアドフラウド対策も行うことができますので、ご興味がある方はお気軽にご相談下さい。
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