2025/04/01
先日、Yahoo!から検索広告の入札戦略で使用する「拡張クリック単価(eCPC)」が2025年6月に終了となるというリリースがありました。
現在は、以前よりもeCPCを活用している広告アカウントは少なくなっているかと思いますが、eCPCを利用している広告アカウントでは、どのように対応すればよいのでしょうか?
今回は、拡張クリック単価の仕組みや提供終了の背景、代替となる入札戦略についてご紹介します。
Yahoo!検索広告の「拡張クリック単価」とは?
「拡張クリック単価(eCPC)」は、コンバージョン率が高いと判断された場合に、自動的に入札額を調整する機能です。
💡 拡張クリック単価の特徴
コンバージョン率が高いと予測される場合 → 入札単価を引き上げ
逆に、コンバージョンの可能性が低い場合 → 入札単価を引き下げ
手動入札との併用が可能(上限CPCを設定できる)
eCPCを使うことで、広告費を最適化しながらコンバージョンを増やすことができました。
拡張クリック単価が提供終了する理由
今回のYahoo!検索広告でのeCPC終了は、下記の状況が背景としてあります。
① 自動入札技術の進化
近年、機械学習を活用したより高度な入札戦略(例:「目標コンバージョン単価」「コンバージョン数の最大化」など)が登場しました。これにより、eCPCのような手動+自動のハイブリッド型よりも、高精度な自動入札が可能になっています。
② Google広告でも同様の動き
Google広告でも、2025年3月16日をもって「拡張クリック単価(eCPC)」を廃止することを発表しています。Yahoo!の検索エンジンはGoogleの検索エンジンを活用している為、Googleの「拡張クリック単価(eCPC)」を廃止が影響して、Yahoo!検索広告も同様に高度な自動入札戦略へ移行を進めていると考えられます。
拡張クリック単価の提供終了スケジュール
Yahoo!検索広告の公式発表によると、以下のスケジュールで段階的に提供終了となります。
📅 2025年6月中旬 → 新規キャンペーンでのeCPC設定が不可に
📅 2025年6月下旬 → 既存のeCPC設定も自動的に解除
提供終了後は、eCPCを利用していたキャンペーンの入札戦略を変更する必要があります。
eCPC終了後の対応策|おすすめの入札戦略
eCPCが使えなくなるため、Yahoo!検索広告では代替となる自動入札戦略を検討する必要があります。
✅ ① 目標コンバージョン単価(tCPA)
おすすめ度:★★★★★(最も推奨)
特徴:あらかじめ設定した目標CPCの範囲内で、コンバージョン獲得を最大化する入札戦略。
メリット:eCPCよりも高度な最適化が可能で、広告費の無駄を抑えられる。
✅ ② コンバージョン数の最大化
おすすめ度:★★★★☆
特徴:広告予算の範囲内で、できるだけ多くのコンバージョン獲得を狙う。
メリット:広告費を効率的に使えるが、CPC単価が上がる可能性がある。
✅ ③ クリック数の最大化
おすすめ度:★★★☆☆
特徴:クリック数を最大化するように入札単価を調整する。
メリット:流入数は増やせるが、コンバージョン最適化には向いていない。
まとめ
今回は、Yahoo!から検索広告の「拡張クリック単価(eCPC)」が終了する件について、ご紹介しました。
Yahoo!検索広告の「拡張クリック単価(eCPC)」は、2025年6月下旬に提供終了しますので、eCPCを利用している広告主は、早めに「目標コンバージョン単価」や「コンバージョン数の最大化」など最適な入札戦略に移行し、広告成果の維持・向上を目指しましょう。
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