2025/04/13
ウェブサイトを運営していると、「パンくずリスト(breadcrumb list)」という言葉を目にすることがあるかもしれません。
今回は、パンくずリストの基本から、その役割、SEOへの影響、活用のコツ、さらに業種別での活用方法などをご紹介します。
パンくずリストとは?
パンくずリストとは、ウェブページにおいてユーザーが今どこにいるのかを階層的に示すナビゲーションのことです。
多くの場合、ページの上部に表示され、サイト内のカテゴリ構造に沿って上位ページへのリンクが並びます。
例えば、パンくずリストを導入すると以下のように表示されます。
ホーム > 商品一覧 > 家電 > 冷蔵庫 > シャープ 冷蔵庫 SJ-AF50H
パンくずリストを導入することでユーザーは現在地を把握しやすく、カテゴリやトップページへもすぐに移動できる為、サイト内の回遊性を高める重要な要素です。
パンくずリストの3つのメリット
1. ユーザー体験(UX)の向上
閲覧中のページがサイトのどこに属しているかが一目で分かる為、ユーザーが迷いにくくなります。
特にカテゴリが細かく分かれているサイトでは大きな効果を発揮します。
2. サイト構造の明確化
ページとカテゴリとの関係を視覚的に伝えることで、コンテンツの整理された印象を与えることができます。
3. SEOへの貢献
Googleはパンくずリストを評価の対象としており、構造化データを設定すれば検索結果に表示されることもあります。
これによりクリック率の向上が期待でき、内部リンクとしての効果も見込めます。
パンくずリストの主な種類
パンくずリストにはいくつかの種類がありますが、代表的なものは次の3つです。
■階層型
最も一般的なのが階層型です。
階層型はトップページからカテゴリ、サブカテゴリ、そして現在のページへと、サイトの構造をそのまま反映する形式で、ほとんどのサイトで採用されています。
■履歴型
履歴型はユーザーの移動経路を反映した形式で、「前のページ」「さらに前のページ」といった並びになります。
ただし、同じページでもアクセス経路によって表示が変わるため、SEOの観点ではやや使いにくい面があります。
■属性型
属性型は「色:赤」「サイズ:L」「ブランド:ナイキ」など、商品の属性をベースにパンくずを表示する形式で、主に絞り込み検索に使われることが多いです。
業種別に見るパンくずリストの活用法
パンくずリストの効果は、業種によっても大きく異なります。
ここでは、代表的な業種ごとに活用のポイントを紹介します。
◉ ECサイト(通販サイト)
おすすめ形式:階層型/属性型の併用
商品カテゴリが複雑になりがちなECサイトでは、トップ > カテゴリ > ブランド > 商品 のような階層型が基本です。加えて、サイズや色などの絞り込み条件を属性型としてパンくずに表示すれば、ユーザーは今どんな条件で絞られているかを明確に把握できます。
メリット:回遊性アップ、商品探しのストレス軽減、検索フィルターの視認性向上
◉ ブログ・メディアサイト
おすすめ形式:階層型
「ホーム > カテゴリ > 記事タイトル」といった構造で表示するのが一般的。カテゴリ設計がしっかりしていれば、関連記事への導線強化にもなります。
メリット:サイト全体のテーマ性が明確に伝わる、内部リンク強化、滞在時間の延長
◉ コーポレートサイト・サービス紹介サイト
おすすめ形式:階層型
「ホーム > サービス紹介 > サービスA」や「ホーム > 会社案内 > 採用情報」といった形で、企業情報への理解や問い合わせ導線の補助として活用されます。
メリット:情報の整理、ユーザーの目的ページへの到達をスムーズに
◉ 不動産・求人・レシピなどの検索型メディア
おすすめ形式:属性型+階層型
「エリア:東京23区 > 職種:営業 > 雇用形態:正社員」など、検索条件をそのままパンくずに活かすことで、ユーザーの現在の絞り込み状況を明確にできます。
メリット:再検索の手間削減、離脱率の低下、条件の視認性向上
パンくずリストはGoogleにも評価される
Googleは、パンくずリストを検索結果に反映するほど重視しています。
以下のポイントを意識すれば、SEOへの効果も高まる為、SEO対策の施策としても有効です。
・構造化データ(Schema.org)を使う
BreadcrumbList形式のJSON-LDを設定すれば、Googleがパンくずを認識しやすくなり、検索結果に表示されることもあります。
・リンクテキストに自然なキーワードを含める
カテゴリ名やページ名に、関連するキーワードを盛り込むとSEO効果が向上します。
・URL構造と一致させる
パンくずで表示する階層と、実際のURL構造が一致していれば、クローラーがページの関係性を理解しやすくなります。
・モバイル対応を意識する
スマートフォンでもパンくずが見やすいように設計することで、ユーザー体験もSEO評価も向上します。
よくある質問(FAQ)
Q. パンくずリストはどんなサイトでも必要?
ページ数が少ないシンプルなサイトでは必須とは言えませんが、カテゴリ構造がある場合は導入することでナビゲーション性とSEOの両方を高められます。
Q. モバイルでも表示すべき?
はい。画面が狭くてもユーザーが現在位置を把握しやすくなるため、レスポンシブ対応のパンくず表示は有効です。
Q. SEO効果はどのくらいあるの?
パンくず自体が直接順位を上げるわけではありませんが、内部リンクの最適化やクリック率の向上につながる補助的なSEO効果が期待されます。
まとめ
今回は、パンくずリストについて、ご紹介しました。
パンくずリストは、ユーザーにとっても検索エンジンにとっても「サイトの道しるべ」です。
ただ表示するだけでなく、サイト構造や業種に合った形式を選び、SEOの観点でもパンくずリストを最適化することで、より効果的に機能させることができます。
パンくずリストを上手に活用して、使いやすく評価されやすいサイトを構築していきましょう。
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