Google Search Consoleで「リダイレクトがあります」と通知された時の対処方法

2025/05/20

Google Search Console(サーチコンソール)を使っていると、「ページにリダイレクトがあります」といった通知が届くことがあります。

リダイレクトはSEOやユーザー体験に大きく影響する要素のひとつであり、意図したものでなければ早急な対処が必要です。

この記事では、Search Consoleでリダイレクトの通知を受け取った際の原因調査の方法などについて、ご紹介します。

 

「ページにリダイレクトがあります」とは?

Google Search Consoleからこの通知が来た場合、それはGooglebotが指定したURLにアクセスしたところ、別のURLへ転送されたことを意味します。

この転送には通常、以下のいずれかのステータスコードで分類されます。

・301リダイレクト(恒久的):元のURLは恒久的に変更された

・302リダイレクト(一時的):一時的な変更で元に戻る可能性がある

この通知自体は必ずしも問題を示すものではありません。

例えば、httpからhttpsへの移行や、旧ページから新ページへの移動など、意図的なリダイレクトであれば正常です。

しかし、意図していないリダイレクトが行われている場合、SEO評価の分散やユーザーの混乱を招く可能性があります。

 

まずはURLのリダイレクト状況を確認しよう

リダイレクトを設定した覚えがない場合、まずは本当にリダイレクトされているのかをチェックする必要があります。

Search Consoleの「URL検査ツール」を使う

・該当URLをSearch Consoleに貼り付けて「URL検査」を実行

・「インデックス登録されたURL」欄で、Googleが最終的に認識しているURLを確認

・「検出されたURL」と異なっていれば、リダイレクトが発生しています

外部ツールでステータスコードを確認

リダイレクトの有無やステータスコードを確認するには、以下の無料ツールが便利です。

httpstatus.io
複数のURLを一括でチェック可能

301/302などのリダイレクトコードや、リダイレクト先URLが一覧で表示されます。

サイト運営者向けにシンプルで視認性が高いのが特徴

Ahrefs Redirect Checker
Ahrefsのツールですが、無料でURLのリダイレクト状況を確認可能

リダイレクトチェーン(途中で何回もリダイレクトされる状態)も視覚的に把握できる

Chrome拡張などと併用することでより深い調査も可能

 

【原因別】リダイレクトのよくあるパターンと対処法

A. サーバー側のリダイレクト設定(.htaccessなど)
原因:Apacheの.htaccessファイルや、Nginxの設定ファイルにリダイレクトルールが残っていることがあります。

対処方法

・サーバーのルートディレクトリにある設定ファイルを確認

・RedirectやRewriteRuleの記述が意図通りか見直す

・不要な記述は削除

B. CMS(WordPressなど)の自動リダイレクト
原因:WordPressの場合、Redirectionなどのプラグインや、パーマリンク変更時に自動でリダイレクトが生成されることがあります。

対処方法

・使用中のリダイレクト系プラグインの設定を確認

・不要なリダイレクトルールを削除

・プラグインを一時無効にして影響を検証

C. http→https、wwwの有無などによるリダイレクト
原因:SSL化やURLの正規化によって、自動的にリダイレクトが設定されている場合があります。

対処方法

・意図通りの設定であれば問題なし

・不要なリダイレクトがある場合は、サーバー設定またはSSL証明書設定を見直す

D. JavaScriptやmetaタグによるリダイレクト
原因:HTML内の<script>タグや、<meta http-equiv=”refresh”>による遷移

対処方法

・該当ページのHTMLソースを確認

・window.location.hrefなどのスクリプトがある場合は削除または条件を修正

E. CDNやWAFによるリダイレクト
原因:CloudflareやWAF(Web Application Firewall)でリダイレクトルールが設定されているケースもあります。

対処方法

・CDN/WAFの管理画面でルール設定を確認

・自動設定されたルールを必要に応じて無効化

 

適切なリダイレクトとSEOに悪影響を与えるリダイレクト

■ 適切なリダイレクト(SEO上問題なし)
以下のようなリダイレクトは、Googleのガイドラインに沿って適切に設定されていれば、SEOへの悪影響は基本的にありません。

・301リダイレクトによるURL変更(恒久的な移行)
 例:旧URLから新URLへの統合、ディレクトリ構成の整理

・http→https へのSSL化対応
 ユーザーの安全性向上のため推奨される

・wwwの有無や末尾スラッシュ統一
 正規URLの統一として一般的

※これらはGoogleも推奨しているリダイレクト形式です。

 

■ SEOに悪影響を与える可能性があるリダイレクト

一方で、以下のようなリダイレクトは、SEOにマイナスの影響を及ぼす可能性がありますので、下記のリダイレクトになっているようでしたら、早めに対応しましょう。

・リダイレクトチェーン(複数のURLを連続して経由)
 → クロール効率が下がり、評価の伝達が弱まる

・リダイレクトループ(無限ループ状態)
 → Googlebotがページに到達できず、インデックスされない

・JavaScriptやmeta refreshによるリダイレクト
 → サーバーサイドのリダイレクトよりも評価伝達が不安定

・302リダイレクトの誤用
 → 恒久的な変更なのに302を使い続けると、評価が旧ページに残ったままになる

 

修正後はGoogleに再通知をしましょう

リダイレクトの原因を修正したら、Search ConsoleでURLの再検査を行い、Googleに正しい状態を通知します。

再検査とインデックス登録リクエストの手順
・Search Consoleで該当URLを「URL検査」

・「ライブテストを実行」

・問題が解消されていれば「インデックス登録をリクエスト」

インデックスの更新は数日〜1週間程度で反映されることが多いですが、場合によってはもう少し時間がかかることもあります。

 

よくある質問(FAQ)

Q1. 302リダイレクトでも問題ない?
A. 一時的なリダイレクトとしては問題ありませんが、長期的に使用する場合は301リダイレクトに変更すべきです。

Q2. リダイレクトチェーンとは?
A. 1つのURLが複数のリダイレクトを経由して最終ページに到達する状態です。ユーザー体験とクロール効率が悪化するため避けましょう。

Q3. 修正したのにまだ通知が消えない
A. Googleのクロールとインデックスはタイミングに依存します。修正後にインデックス登録をリクエストしても、反映には数日〜1週間かかる場合があります。

 

まとめ

今回は、Google Search Consoleで「リダイレクトがあります」と通知された時にどのような対応をすれば良いのかについて、ご紹介しました。

Google Search Consoleからの「リダイレクトがあります」という通知は、サイト管理者にとって重要なシグナルです。

意図しないリダイレクトがあれば、SEO上のロスやユーザーの混乱を招く恐れがあります。

リダイレクトの有無を正しく把握し、原因を突き止めて適切に修正することが、検索順位とサイトの健全性を保つうえで不可欠です。

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