2025/09/16
楽天市場に出店されている企業であれば、日頃から楽天のモール内広告を活用して集客をしている店舗が多いかと思います。
楽天には、多くの店舗が出店している為、楽天で売上を上げるにはモール内での集客が非常に重要となります。
楽天のモール内での集客に効果的な手法として楽天広告があります。
先日、楽天から広告運用に大きな変化をもたらす新機能がリリースされました。
今回リリースされた機能は、ターゲティングディスプレイ広告(TDA)という広告メニューに「検索キーワードターゲティング」が追加されるというものです。
この新機能は、これまでとは異なる視点からユーザーにアプローチできる為、店舗の集客やブランディングにおいて強力な武器となるでしょう。
今回は、楽天広告で新たに追加されるターゲティングディスプレイ広告(TDA)の「検索キーワードターゲティング」について、ご紹介します。
検索キーワードターゲティングとは?
これまでのTDAは、ユーザーの閲覧・購買履歴に基づいた「属性・行動ターゲティング」が中心でした。
しかし、今回リリースされる新機能は、ユーザーが楽天市場で特定のキーワードを検索したタイミングで、検索結果ページの上部にバナー広告を表示できるというものです。
商品を探している、まさにその瞬間のユーザーに、自店舗のバナーを直接アピールできる点が最大の強みです。
この新機能で何が変わる?活用のメリットは?
この機能の登場により、これまで以上に戦略的な広告運用が可能になります。
1. 潜在顧客への効果的なアプローチ
「ドライヤー」「お歳暮」のように、すでに商品を探しているユーザーに直接アプローチできるのが最大のメリットです。
探しているものと関連性の高い広告を出すことで、ユーザーの購買意欲をさらに高め、高いクリック率やコンバージョンへと結びつけられます。
2. ブランドイメージの向上
検索結果の最上部という最も目立つ場所にバナーを掲載することで、商品の認知だけでなく、店舗やブランドの印象を強く残すことができます。
競合他社の商品が並ぶ前に、自店舗のメッセージを伝えられる為、他店舗との差別化にもつながります。
3. RPP広告との相乗効果
検索連動型広告の「楽天RPP広告」と組み合わせることで、さらに効果を高めることができます。
検索結果画面では、RPP広告(テキスト)と検索キーワードターゲティング広告(バナー)の両方を表示させることが可能です。
これにより、視覚と文字の両方でユーザーに訴えかけ、購入を強力に後押しできるでしょう。
広告掲載料金と注意点
■広告掲載料金
・課金形式
ビューアブルインプレッション課金(Vimp)
・単価
3.00円〜10.00円
・料金発生
バナーがユーザー画面の50%以上に1秒以上表示された場合に課金されます。
■注意点
・名称変更について
今回のリリースに伴い、TDAは「ターゲティングディスプレイ広告 属性・行動ターゲティング」に名称が変更されます。
・AI自動審査
審査プロセスの一部にAI自動審査が導入されます。審査が迅速化される一方で、従来の基準と異なる結果になる可能性も考慮しておきましょう。
・利用可能な対象店舗について
リリース時点では一部の店舗のみが利用可能です。
ご自身の店舗で利用可能かどうかは、プロモーションメニューの「ターゲティングディスプレイ広告」タブをご確認ください。
■運用上のポイント
この新機能を最大限に活用するためには、以下の2点に特に注意しましょう。
・キーワード選定のコツ
「ドライヤー」のような広いキーワードだけでなく、「ヘアードライヤー 大風量」「ドライヤー 折りたたみ 軽量」といった、より具体的なロングテールキーワードも設定することで、購入意欲の高いユーザー層を効率的に狙うことができます。
・クリック率を上げるバナー画像の工夫
Vimp課金のため、表示された広告がクリックされなければ費用対効果は低下します。
検索結果という特性上、数ある商品画像に埋もれないクリエイティブが重要です。
「〇〇%OFF」「ポイント〇倍」「送料無料」といったお得な情報を目立つように配置したり、季節感やターゲット層に合わせたデザインにしたりするなど、ユーザーの目を引く工夫を凝らしましょう。
よくある質問(FAQ)
Q. RPP広告と何が違うのですか?
A. RPP広告は、主に商品ページへの直接的な誘導を目的とした「テキスト広告」です。一方、検索キーワードターゲティングは、視覚に訴えかける「バナー広告」です。両者は同じ検索結果画面に表示されることがあり、併用することでユーザーに強くアピールし、ブランドと商品の両方の訴求が可能です。
Q. ビューアブルインプレッション(Vimp)課金とは何ですか?
A. Vimpは「Viewable Impression」の略で、広告が実際にユーザーに「見られる状態」になった場合に料金が発生する仕組みです。具体的には、「バナー広告の50%以上が1秒以上ユーザーの画面に表示された」時点で課金されます。これにより、単に広告が表示されただけではなく、ユーザーに届いた分だけ費用を支払うことができます。
Q. キーワードはどのように設定すれば良いですか?
A. ユーザーの購買意欲が高いキーワードから設定するのがおすすめです。「加湿器」のような広いキーワードから、「ダイソン 加湿器」のような具体的なブランド名や商品名、さらには「クリスマス ギフト 彼女」といった用途やシチュエーションに関するキーワードまで、幅広く検討しましょう。
まとめ
今回は、楽天広告で新たに追加されるターゲティングディスプレイ広告(TDA)の「検索キーワードターゲティング」について、ご紹介しました。
今回の新機能は、楽天市場における広告戦略の新たな一手となることは間違いありません。
是非この機会に、自店舗のターゲット顧客がどのようなキーワードで検索しているかを改めて分析し、今後の集客に活かしていきましょう。
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