2026/02/09
Yahoo!広告 検索広告において、広告の視認性を左右する重要なアップデートが発表されました。
2026年3月より、Yahoo!広告 検索広告で新たに「ビジネス名アセット」という機能が導入されます。
本機能は、単に社名を表示できる便利なオプションではありません。
実は「未設定のまま掲載を続けると、意図しない文字列が広告上部に表示される可能性がある」という、すべての運用担当者が把握しておくべき仕様が含まれています。
自社のブランドイメージを正しく伝え、競合他社との差別化を図るために、今から準備しておくべきポイントを整理してご紹介します。
ビジネス名アセットの概要とメリット
ビジネス名アセットは、Yahoo!広告 検索広告において、企業名やブランド名、店舗名などを広告の最上部に独立して表示できる機能です。
このアセットの導入には、単なる名称表示以上の大きなメリットがあります。
■ユーザーの安心感とクリック率(CTR)の向上
検索結果のトップに「誰が提供しているサービスか」が明示されることで、ユーザーは安心して広告をクリックできます。
特に、広告文だけでは伝えきれない「運営元の信頼性」を補完できるため、比較検討層への強いフックとなります。
■「ファビコンアセット」との相乗効果によるブランド専有面積の拡大
ビジネス名アセットは、サイトのアイコンを表示する「ファビコンアセット」とセットで表示することが可能です。
アイコンと名称が並ぶことで、テキスト中心の検索結果画面において自社のブランドカラーを強調でき、視覚的な専有面積(画面占有率)を広げる効果があります。
■モバイル端末における視認性の最大化
画面サイズが限られるスマートフォン等のデバイスでは、最上部の名称表示は非常に目立ちます。
ユーザーが広告文を読み進める前にブランドを認識させることで、指名検索に近い高い関心を持たせることが期待できます。
実施スケジュール(予定)と準備のタイムライン
LINEヤフー株式会社より発表されているスケジュールに基づき、運用担当者が意識すべきタイムラインは以下の通りです。
■2026年3月上旬:ビジネス名アセットの「入稿」開始
管理画面からの登録が可能になります。
掲載開始までに約2週間ほどの猶予がある為、この期間内に全ての対象キャンペーンへの設定を完了させるのが理想的です。
■2026年3月下旬:ビジネス名アセットの「掲載」開始
実際の検索結果画面に、入稿した名称が表示され始めます。
このタイミングから「未設定時のドメイン名自動表示」も順次適用されると考えられます。
【ポイント:審査期間を考慮した早期対応を】
広告表示アセットには通常、システムによる審査が行われます。
掲載開始直前に設定を行うと、審査完了が間に合わず、一時的にドメイン名が自動表示されてしまうリスクがあります。
3月上旬の入稿開始直後に設定を済ませておくことで、スムーズな切り替えが可能になります。
運用上の注意点と「自動表示」の仕組み
今回のアップデートにおいて、運用担当者が最も留意すべきはビジネス名アセットを設定しなかった場合の挙動です。
意図しない表示を防ぐために、以下の仕様を正しく把握しておく必要があります。
■未設定時の自動表示とその影響
掲載開始後、ビジネス名アセットを関連付けていないキャンペーンでは、広告上部に「表示URLのドメイン名(サブドメインを含む)」が自動的に表示されます。
- 例:表示URLが https://service.example.jp/ の場合、広告上部には service.example.jp と表示されます。
- 懸念点:英数字のドメイン名がそのまま表示されると、日本語の広告文の中で視認性が低下したり、ブランド名が直感的に伝わらなかったりする可能性があります。一貫したブランド体験を提供するためには、適切な日本語名称の手動設定が強く推奨されます。
■キャンペーン単位での制御
ビジネス名アセットは「キャンペーン単位」で関連付けを行います。
1つのキャンペーンに対して「配信オン」にできるアセットは1つに限定される為、キャンペーンごとに最適な名称(サービス名、会社名、ブランド名など)を選択する必要があります。
■対象外となるキャンペーンタイプ
キャンペーンタイプが「アプリ訴求」の場合、ビジネス名アセットを関連付けることができません。
アプリ訴求の場合は、既存のアプリ情報に基づいた表示形式が維持される為、他のキャンペーンとの表示の差異に注意が必要です。
参考:Google広告「ビジネスの名前」との対応
Google広告を併用している場合、本機能はGoogle広告における「ビジネスの名前(Business Information)」に相当するものと捉えると理解がスムーズです。
ただし、移行にあたっては以下の実務的なポイントに注目してください。
■ブランド表示の統一と管理
Google広告ですでに「ビジネスの名前」と「ロゴ」を設定している場合、Yahoo!広告でも今回のビジネス名アセット(およびファビコンアセット)を揃えて設定することで、主要な検索プラットフォーム間でのブランドイメージを一貫させることができます。
■表示条件の差異に注目
Google広告では「ビジネスの名前」を表示する為に、広告主様の身元確認(適格性確認)の完了が必須要件となっています。
Yahoo!広告における詳細な表示条件は今後の発表を待つ必要がありますが、Google広告で認証に時間を要した経験がある場合は、Yahoo!広告でも同様の審査プロセスを想定し、早めに要件を確認・クリアしておく必要があります。
■審査ポリシーへの予見
Google広告では「ビジネスの名前」は原則として全角12文字以内という制約があり、かつ「会社名またはドメイン名と厳密に一致していること」などの厳しい審査ポリシーがあります。
Yahoo!広告でも同様の厳格なポリシーが適用される可能性が高い為、Google広告で承認されている名称をベースにしつつ、詳細ガイドラインが公開され次第、即座に照らし合わせができるよう準備しておきましょう。
よくある質問(FAQ)
Q. ビジネス名アセットを設定しないと、広告は配信されなくなりますか?
A. いいえ、配信は継続されます。
ただし、掲載開始後はアセットを設定していないキャンペーンにおいて、広告上部に「表示URLのドメイン名」が自動的に表示されるようになります。
Q. 会社名ではなく、サービス名やブランド名を表示させることは可能ですか?
A. はい、可能です。
ビジネスに関する名称であれば入稿可能ですが、広告主様と関連性のない名称や、誇大広告にあたる表現は審査で否認される可能性があるため注意が必要です。
Q. すべてのキャンペーンで一括設定できますか?
A. ビジネス名アセットはキャンペーン単位での関連付けとなります。
アカウント内で共通の名称を使用する場合も、各キャンペーンへの紐付け作業が必要になる点に留意してください。
まとめ
今回は、Yahoo!広告 検索広告で導入される「ビジネス名アセット」について、ご紹介しました。
「ビジネス名アセット」の導入は、自社のブランドの信頼性を一目で伝えるための絶好の機会です。
2026年3月下旬、意図しないドメイン名表示によって訴求力を落とすことがないよう、今から以下のステップで準備を進めましょう。
表示名称の選定(全角12文字程度を推奨) Google広告での設定状況を確認し、社名・サービス名・ブランド名のいずれを表示させるか、媒体間で統一感のある名称を確定させます。
対象キャンペーンの洗い出し 自社アカウント内のどのキャンペーンにどのアセットを紐付けるか、事前にリストアップしておくと入稿がスムーズです。
ファビコンアセットの再確認 本機能はサイトのアイコンを表示する「ファビコンアセット」と組み合わせてこそ最大の効果を発揮します。
未設定の場合は、この機会にロゴ画像の用意も進めておきましょう。
3月上旬の入稿開始日に即座に動けるよう、今のうちに社内やクライアントとの合意形成を進めておくことを強く推奨いたします。
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