届けたいターゲットを明確にした デザイン×トンマナ

2020/10/24

言葉とデザイン

デザインをしていくうえで大切な事はたくさんあります。
例えば、構成の組み立て、デザインのレイアウト設計、デザインパーツの作成、配色など。

その中でも「言葉」というモノはデザインを作っていく中で凄く重要な要素で、
最近ではボタンやメニューなど、プロダクト内のユーザーを言葉でうまく導くUXライティングなんて言葉もよく聞くようになりました。

ユーザーに最適な設計をするにはそのデザインやプロダクトに適した言葉をうまく選んでいく必要があるんです。

今日はそんな「デザインと言葉」についてのお話です。

冒頭からちょっと目が閉じかかってきそうな(Zzz)デザイン授業みたいになりつつありますが、
今回も勿論退屈な感じにならないように書いていきますので楽に読んでくださいね!

 

トンマナって知ってますか?

デザインをする時に「言葉」がとても大事な要素になるというお話をしたと思いますが。
皆さん「トンマナ」って聞いたことありますか?

これ、「トーン&マナー」の略で、例えば広告など同じキャンペーンを行う時にLPデザイン、バナーデザイン、街頭ポスター、中吊り広告の雰囲気やカラーなどを統一させるっていう意味なんです。


デザイン業界ではかなり日常的に使われるワードで、例えば・・

【クライアントから】「新しいキャンペーンのデザインは前作のトンマナに合わせて作成お願い致します。」とか、

【デザイナーミーティングで】「次回の広告デザインのトンマナは、マリスミゼルっぽい中世ヨーロッパ調にしようか!」とか、

【新卒デザイナーに】「おい!これトンマナ全然あってねーじゃん! お前もう終電だろ、あと俺やるから先帰れよ。」

みたいな、クライアントとの打ち合わせからデザイン事務所内の日常会話まで幅広く使える便利な言葉なんです。

 

トンマナはなぜ必要

そんな「トンマナ」ですがデザインにおいてはよくビジュアル的な見た目に使われることが多いんですが、広告デザインやサービスでのトンマナというと「ビジュアル+言葉」のトンマナを整えてやることが大切になってきます。
トンマナを整える際に思い出して欲しいのは次の3点。

1.ターゲットを知る事

2.ユーザーの共感を得る事

3.誰に伝えたい言葉かを明確にする事

 

ここで1つ簡単な例をあげると、
若い世代をターゲットにしたサービスのログイン画面があるとします。
ログイン後のメッセージが、

「ログイン完了」より

「おかえり!今日最初のログインだ☆」

の方がそのサービスの雰囲気に合っていれば、最適な感じですよね!
でも、逆にこれが政府や公共機関などのサイトだった場合はどうでしょうか?
中には不快な気分になる方もいるかもしれませんよね。

このように誰に届けたいデザインなのかという事を明確にし、そのユーザーに最適なトンマナなのかという事を常に意識してデザインを作り上げていくことが大切なんです。

 

まとめ

今日はトンマナについてお話してみました。

デザイナーの方でもトンマナというとボタンやパーツや文字色などのビジュアル的な箇所を指す意味でとらえてる方も多かったのではないでしょうか。

そう、意外とビジュアル面だけではなく文字や文章、キャッチコピーなんかにもこのトンマナの意識を置くことで、より訴求したいターゲットに響くデザインが作れるようになるので是非活用してみてくださいね!

 

シェア
ツイート