2020/07/28
Googleレスポンシブ検索広告(RSA)とは
設定した複数のパターンの広告見出しや説明文が自動的に組み合わされ、機械学習を活用することでユーザーにより関連性の高い広告を表示することができます。
レスポンシブ検索広告では、最大で15個の広告見出し(文字数:30文字以内)と4個の説明文(文字数:90文字以内)を入稿することができます。
広告ごとに最大で3つの広告見出しと2つの説明文が選ばれ、様々な組み合わせや異なる順番で表示されます。
拡張テキスト広告で成果を改善する方法として、限られた文字数の中で訴求軸や表現を変えた広告パターンを何個か作成し、作成したどのパターンがユーザーの反応がいいかを検証するという方法もありますが試したい広告のパターンが多くあるほど時間や手間もかかるので、すべてのパターンを検証するのはなかなか難しいかもしれません。そんなとき活用できるのがGoogle広告のレスポンシブ検索広告です。
ピン留め機能で、広告見出しと説明文の表示位置を固定可能
レスポンシブ検索広告では、広告見出しや説明文を特定の位置に固定することもできます。
この機能を使うことで必ず入れておきたいフレーズやサービス名などにも対応でき、また広告文の中で重複が起きないようにすることもできます。
※広告見出しや説明文を特定の位置に固定すると、その特定の位置にのみ表示され固定した広告見出しや説明文以外はその位置には表示されなくなります。それによってユーザーが検索した際に一致する広告見出しや説明文の総数が減るため、使いすぎにも注意が必要です。
メリット
・デバイスの幅に適した広告配信が可能
デバイスの幅に適した広告が作成される為、狭い幅のデバイスの場合は文字数の少ない見出しを、広い幅のデバイスの場合は広いスペースを使用して文字数の多い見出しを選定するなど広告枠のスペースを活用して広告を配信することができます。
・ユーザーに最も関連性の高い組み合わせの広告が自動で配信可能
広告見出しと説明文を複数入れておくと、検索したユーザーにより関連性の高いとされる広告文が自動で組み合わさって配信されます。
・オークションでの入札数が増える
広告見出しと説明文を複数入れておくことで、検索語句との一致率が高まりオークションでの入札数が増える為より多くのユーザーにアプローチできます。
⇒上記に挙げたメリットにより、既存のテキスト広告で獲得できていなかったクリックやコンバージョンを獲得できるようになる可能性が高まる為、広告グループでのパフォーマンスの改善も期待できるでしょう。
注意点
・審査落ちが発生しやすい
レスポンシブ検索広告では、通常の拡張テキスト広告よりも多くの広告文を入稿することが多い為、審査落ちが発生しやすくなる可能性があります。また、通常の広告文と審査時の観点などが異なるようなので注意が必要です。
・拡張テキスト広告が必要
先ほど注意点として挙げたようにレスポンシブ検索広告は審査落ちが発生しやすい為、拡張テキスト広告も入稿しておいたほうがよいでしょう。
既に拡張テキスト広告が入稿されている広告グループを使用する場合は、レスポンシブ検索広告を追加で大丈夫ですが新たに作成した広告グループを使用する場合は、レスポンシブ検索広告と拡張テキスト広告も入稿するのを忘れないように注意が必要です。
・広告カスタマイザとの併用不可
キーワードや配信地域に合わせて広告文をカスタマイズすることができる広告カスタマイザですが、レスポンシブ検索広告ではこの機能を使うことができません。そのため、今まで広告カスタマイザを活用していた広告グループなどでは、レスポンシブ検索広告と広告カスタマイザを使用した拡張テキスト広告を回していかないといけないので広告数が多くなってしまいます。
・広告文の意味が通らなくなってしまわないように作成時注意が必要
広告見出しと説明文が自動的に選定され組み合わされる広告なので、どのような組み合わせで配信されるかは実際に配信してみないと分かりません。そのため、どの組み合わせで配信されたとしても広告文の意味が通るような広告文を用意する必要があります。
まとめ
今回は、「Googleレスポンシブ検索広告(RSA)」について説明いたしました。
レスポンシブ検索広告は、広告文を作成する際にどのような組み合わせになるか想定する必要があったり、広告の審査落ちが増える可能性が高くなるなど注意しなければならないことも多々ありますがユーザーに最も関連性の高いとされる広告文が自動で組み合わされて配信できるなど大きなメリットがあります。
この機会に一度レスポンシブ検索広告を試してみてはいかがでしょうか。