2020/11/09
Facebook広告のホールドアウトテストとは
日々、私達は色々な広告に触れていますが、例えばFacebook広告と接触したものの、その時にはコンバージョンまで至らず、接触後に検索をしたり、記事などを経てコンバージョンに至るパターンもあるかと思います。このような、Facebook広告からの直接のクリックやコンバージョンでない場合の、広告による貢献度を測る機能を、ホールドアウトテストといいます。※コンバージョンリフトを測る、というような言い方をすることもあります。この機能を活用することで、Facebook広告によるビジネス全体への影響度を簡単に計測できます。
※コンバージョンリフト→広告に接触するユーザーと、しないユーザーにグループ分けしコンバージョン率を比較することで広告の貢献度を測ること。
Facebook広告で実施できる他のリフトテスト
Facebook広告では、他にもビジネスの目的に併せて様々なリフトテストを行うことができます。しかし現状では、facebookの営業担当がついているアカウントや、その他の条件に合うアカウントでないと利用できないものもあります。(参照)
コンバージョンの目的に関してFacebook広告のインクリメンタルリフトを確認することができます。
ブランドの認知度アップの目的に関するFacebook広告のリフトを確認することができます。
Facebook広告のリフトと別のパブリッシャーの広告のリフトを同じテストで確認することができます。
ホールドアウトテストの仕組み
検証したいキャンペーンとビジネスの目的(ブランド認知、コンバージョンなど)を選択し、Facebookが自動的にテストグループとコントロールグループに分けます。テストグループに分けらたユーザーは広告に接触する機会が与えられますが、コントロールグループのユーザー(全体の10%)には意図的に広告に接する機会が与えられません。この状態で一定期間計測し、各グループの数値を比較することでFacebook広告による貢献度を測ることができます。
ホールドアウトテストの実施方法
広告管理画面の左上のメニューの、上から2番めを選択します。
「テスト」を選択します。
「ホールドアウトテスト」を選択します。
テストしたいアカウント、キャンペーン、期間などを設定していきます。
測定したいコンバージョンイベントを選択し、「テスト詳細を確認」からテストを作成します。
結果を確認する時は、左側の「結果」を選択することで確認できます。
実施の条件
ホールドアウトテストを実施するにあたり、以下のような点に注意する必要があります。
✔ 測定期間内に100以上のコンバージョンが見込めること。
✔ 上記のコンバージョンを達成できるほどの予算を使えること。
✔ テスト期間は最低7日~少なくとも1ヶ月が推奨とされています。
まとめ
ウェブ広告ではラストクリックからのコンバージョン数を重視されますが、ホールドアウトテストを行うことでFacebook広告を見たことによる、ビジネスへの貢献度を測ることができます。ホールドアウトテストの結果が良いならば、管理画面上で確認できる指標をより改善していくことで、直接コンバージョン以外での貢献度も高めることができます。もし、ホールドアウトテストの結果が良くないならば、何かを改善する必要もあるかも知れません。Facebook広告がビジネス全体にどれほどの貢献をしているか、今一度、確認してみてはいかがでしょうか!