【Yahoo!ディスプレイ広告】Yahoo!ディスプレイ広告(運用型)「サーチキーワードターゲティング」提供終了へ──影響と今後の対策

2025/03/17

先日、Yahoo!から2025年7月でYahoo!ディスプレイ広告(運用型)の「サーチキーワードターゲティング」機能の提供を終了するという発表がありました。

これにより、検索キーワードを活用したディスプレイ広告のターゲティングができなくなります。

しかし、Yahoo!は代替手段として「高度なセグメント」を提供しており、従来のターゲティングよりも広範かつ精度の高いアプローチが可能になります。

今回は、「サーチキーワードターゲティング」の提供が終了することでの影響、そして新たなターゲティング手法の活用方法についてご紹介します。

 

サーチキーワードターゲティングとは?

サーチキーワードターゲティングは、Yahoo! JAPANの検索データを活用し、特定のキーワードを検索したユーザーに対してディスプレイ広告を配信できる機能です。

例えば、「ダイエットサプリ」と検索したユーザーに対し、ダイエット関連商品の広告を配信することが可能でした。

このターゲティング手法は、検索意図が明確なユーザーにアプローチできるため、高いコンバージョン率を実現しやすいというメリットがありました。

しかし、この機能は2025年7月に廃止されるため、広告主は新たなターゲティング手法への移行を進める必要があります。

 

「高度なセグメント」とは?

サーチキーワードターゲティングの提供終了に伴い、Yahoo!広告は新たなターゲティング手法として「高度なセグメント」という機能があります。

これは、広告主が指定したキーワードと関連性の高い検索履歴を持つユーザーを、機械学習を活用して自動的にリスト化し、ターゲティングできる機能です。

従来のサーチキーワードターゲティングとの違いは、指定したキーワードを検索したユーザーだけでなく、そのキーワードと関連するワードを検索したユーザーにもリーチできる点にあります。

これにより、ターゲット範囲が拡大し、より多くの潜在顧客にアプローチすることが可能になります。

また、実際の配信事例では、従来のサーチキーワードターゲティングと比較してインプレッション数が2倍以上に増加し、CPAを抑えながらコンバージョン率が向上したケースも報告されています。

 

提供終了による影響と対策

サーチキーワードターゲティングの終了により、広告主にとっていくつかの課題が発生します。

まず、検索意図に基づいたターゲティングが難しくなることが懸念されます。

従来は明確な検索キーワードに基づいて広告を配信できましたが、今後は検索履歴や興味・関心データを活用したターゲティングにシフトする必要があります。

また、新規顧客の獲得コスト(CPA)が上昇するリスクもあります。

より広範なターゲティングを行うことで、クリック単価(CPC)や獲得単価が増加する可能性があるため、コスト効率を意識した広告運用が求められます。

しかし、「高度なセグメント」を活用することで、検索履歴に基づいたターゲティングを維持しつつ、より多くの潜在顧客にアプローチできるため、適切に運用すれば従来のサーチキーワードターゲティングと同等、またはそれ以上の効果を期待できます。

 

「高度なセグメント」の活用方法

「高度なセグメント」は、広告主が任意のキーワードを指定することで、そのキーワードに関連する検索履歴を持つユーザーを自動的にリスト化し、広告配信に活用できる仕組みです。

例えば、「ランニングシューズ」というキーワードを設定すると、過去に「ランニングシューズ」「ジョギング 靴」「スポーツ用品」などの関連ワードを検索したユーザーをターゲットにできる可能性があります。これにより、従来のサーチキーワードターゲティングと同様に検索意図を反映したターゲティングが可能でありながら、より広範なユーザーにリーチできるというメリットがあります。

また、設定したキーワードに基づいて自動でユーザーリストが作成されるため、広告主はリストの更新や管理の手間を減らしつつ、最新の検索傾向を反映したターゲティングができる点も特徴的です。ターゲットの精度を高めるためには、業界のトレンドやユーザーの関心の変化に応じて、キーワードの選定や見直しを定期的に行うことが重要です。

この「高度なセグメント」を活用することで、検索履歴を基にしたターゲティングのメリットを維持しながら、より多様な潜在顧客へ効果的にアプローチできるようになります。

 

今後の広告運用で意識すべきポイント

サーチキーワードターゲティングの提供終了に伴い、広告運用者は以下のポイントを意識する必要があります。

「高度なセグメント」を積極的に活用し、検索履歴を活かしたターゲティングを実施する。
Google広告やSNS広告(Facebook、Instagram、X、TikTok)などを併用し、広告チャネルを分散する。
自社のファーストパーティデータ(会員情報、メルマガ登録者、サイト訪問履歴など)を活用し、リターゲティング施策を強化する。
特に、「高度なセグメント」は、サーチキーワードターゲティングの代替手段として有効な選択肢となるため、早めにテストを行い、最適な運用方法を確立することが重要です。

Yahoo!広告を利用している企業・広告運用者は、この変化に対応するための準備を行う必要があるでしょう。

 

まとめ

今回は、Yahoo!広告ディスプレイ広告(運用型)で「サーチキーワードターゲティング」の提供が終了するについて、ご紹介しました。

Yahoo!広告ディスプレイ広告(運用型)で「サーチキーワードターゲティング」が終了されることでYahoo!広告ディスプレイ広告(運用型)での配信方法を変更する必要があるかもしれません。

広告のパフォーマンスが見ながら、どのように広告運用を行っていくのがいいのか検討する必要があるでしょう。

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