【Yahoo!ディスプレイ広告】Yahoo!ディスプレイ広告(運用型)に「コンバージョン価値の最大化」入札戦略が追加(β版)

2025/03/24

先日、Yahoo!ディスプレイ広告(運用型)において新たな入札戦略「コンバージョン価値の最大化」という機能がβ版として、Yahoo!ディスプレイ広告(運用型)に追加されました。

Yahoo!ディスプレイ広告(運用型)でこの機能が追加されることで、今後は単なるコンバージョン数ではなく、各コンバージョンの価値を最大化することを目的とした最適化配信が可能となります。

今回は、この「コンバージョン価値の最大化」がどのような機能なのかについて、ご説明します。

 

「コンバージョン価値の最大化」とは?

従来の「コンバージョン最大化」は、広告予算内でできるだけ多くのコンバージョンを獲得することに重点を置いていました。

しかし、コンバージョンにはさまざまな価値があり、すべてが同じ利益をもたらすわけではありません。

「コンバージョン価値の最大化」は、単にコンバージョン数を増やすのではなく、各コンバージョンの価値(売上や利益)を考慮し、広告費用対効果(ROAS)を最大化することを目的としています。

 

この機能のメリット

1. 収益の最大化が可能
単純なコンバージョン数ではなく、売上や利益を優先した最適化が可能になります。

例えば、1,000円のコンバージョンを10件獲得するよりも、5,000円のコンバージョンを5件獲得する方が利益が大きい場合、「コンバージョン価値の最大化」を使うことで適切なターゲティングができるようになります。

2. 広告費用対効果(ROAS)の向上
ROAS目標を設定することで、広告費に対してどれだけの売上を上げられるかを意識した運用が可能になります。

無駄な広告費を抑えながら、より高い価値のコンバージョンを獲得できる可能性が高まります。

3. 高単価商品の販売に有利
低単価商品よりも高単価商品のコンバージョンを優先的に狙うことが可能になる為、ECサイトや高額商材を扱う企業にとっては特に有効な戦略となります。

 

注意点(導入前に気をつけるべきこと)

1. コンバージョン価値の正確な計測が必要
この入札戦略を最大限活用するには、各コンバージョンの価値(売上や利益)を正確に計測し、適切に設定することが重要です。

誤ったデータを基に最適化すると、期待した成果が得られない可能性があります。

2. データの蓄積が必要
この入札戦略は機械学習を活用して最適化される為、十分なコンバージョンデータがないと適切に機能しない場合があります。

過去のデータが少ない場合は、まず「コンバージョン最大化」などでデータを蓄積し、その後に「コンバージョン価値の最大化」に切り替えるのが効果的でしょう。

3. 短期的な成果に過度な期待は禁物
新しい入札戦略を導入すると、学習期間が必要となります。

初期段階では成果が不安定になる可能性があるため、一定期間の検証を行いながら運用することが重要です。

4. ROAS目標の設定に注意
ROAS目標を高く設定しすぎると、入札が厳しくなりすぎて広告配信が制限される可能性があります。

逆に低すぎると、利益率が下がることも考えられます。

適切な目標を設定するために、過去のデータをもとに調整することが必要です。

 

まとめ

今回は、Yahoo!広告ディスプレイ広告(運用型)でβ版として追加された「コンバージョン価値の最大化」という入札戦略について、ご紹介しました。

「コンバージョン価値の最大化」は、広告予算をより効果的に活用し、売上や利益の最大化を狙うための強力なツールです。

特に高単価商材を扱う事業者にとっては、大きなメリットが期待できます。

一方で、適切なコンバージョン価値の設定や、十分なデータの蓄積が必要となる為、導入前の準備が重要です。

短期的な結果に焦らず、データを分析しながら最適な運用を心がけましょう。

この新機能が正式版としてリリースされる際には、さらなる改善が加えられる可能性があるため、最新情報をチェックしながら活用していきましょう。

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