2020/09/15
2020年9月より、Google広告の管理画面に「検索語句レポートの変更」の通知が表示されました。
実際にヘルプページを確認しに行くと、下記のように「2020年9月から、多くのユーザーが検索した語句だけがレポートに表示されるようになる」という旨の文面が追記されました。
■検索語句レポートを表示する/Google広告ヘルプ
https://support.google.com/google-ads/answer/7531771?hl=ja
>2020年9月より、クリックを獲得している語句がある場合でも、多くのユーザーが検索した語句のみが検索語句レポートに表示されるようになります。そのため、レポートに表示される語句が少なくなることがあります。
>検索語句レポートの掲載結果の指標は、商品グループのデータと異なる場合があります。これは、Google のプライバシーの基準を満たすクエリのトラフィックがレポートに表示されているためです。
明確な理由についてはGoogleから発表や記載はありませんが、近年のプライバシー保護の強化の流れを受けてのアップデートではないかと考えられます。
また、海外ではこのアップデートにより検索語句の20%以上が表示されなくなるのでは、という試算も出ております。
■Google’s search terms move will make millions in ad spend invisible to advertisers/Search Engine Land
https://searchengineland.com/googles-search-terms-move-will-make-millions-in-ad-spend-invisible-to-advertisers-340182
影響
検索回数が少ない検索語句がレポートに表示されなくなることによって、下記2点がしづらくなることが考えられます。
・除外キーワードの選定
・検索数は少なくてもCVに繋がるロングテールキーワードの発見/登録
後者の”キーワード広げ”という側面については、Googleの「スマート自動入札×部分一致」を活用することで検索語句をカバーする範囲を広げて対応できる可能性があります。
ただし、こちらの場合も見られる検索語句が限られることで、広告運用者が把握しきれない部分が出てくることは解消できません。
まとめ
「多くのユーザーが検索した語句のみが」とありますが、明確な基準値は公開されておらず、影響が大きく目に見えてくるのはこれからになっていくはずです。
また、アップデートに伴ってGoogleから対応策やまた別の機能のリリースが実施される可能性もあります。
実際の変化や影響がデータとしてまとまってきましたら、またこちらのコラムでもお伝えいたします。
日々情報収集を行い、変化に対応しながら広告の運用を行っていきましょう。