色でデザインをパワーアップ!ユーザーファースト×色デザイン

2020/10/03

ユーザーの為の配色

「色」それはデザインを構築する中で、ユーザーに届けたい内容をより明確に伝わりやすくするのに欠かせない大事な役割を果たしてくれています。

想像してみてください。
皆さんが利用する電車の路線図が色分けされず全て同じ色で描かれていたらどうでしょうか?
また道路の信号の色が全て同じ色だったらどうでしょうか。

おそらく多くの人が危険にさらされたり、誤った行動をとってしまうのではないでしょうか。
それを防止し多くの人が迷う事が無いように、それを作ったりデザインする人が「色」を使い、皆さんの生活をスムーズに送れるようにしています。

今日はそんな「色」というものをユーザー視点で考える事で、広告などで利用するバナーやLPにもユーザーファーストな思考として落とし込んでいけますので、その辺りのテクニックをお話したいと思います。

ユーザーファーストなデザイン思考・・・
なんか一気に退屈な講義みたいで、書いてる自分が眠くなりそうだったので、今日もとにかくデザイン初心者の方にもわかりやすいように解説していきますので、気楽に読んでくださいね!

 

 

ユーザーに伝わる色を使おう

デザインを作る際にデザイン構成やレイアウトの構築をした後に必ずやってくる「配色の時間」。
そう、この色の設計でコケてしまうと今までの土台作りが全て台無しになってしまう危険性もあるくらい大事な作業なんです。
なので配色作業の時にコケずに攻撃力を上げていけるポイントをいくつか紹介していきます!

▶彩度を味方にしよう!

とくにバナーデザインなどを行う時に思い出して欲しいのが、この「彩度」の調整。
「彩度」は何かというと、まぁ簡単にいうと「色の鮮やかさ」です。

参考に期間限定セールのバナー的なものを用意したので見てみましょう。

まず注目してもらいたいのが、緑と赤の色。
緑は「寒色」、赤は「暖色」。
そして緑の方は「彩度を落とした色」、赤い方は「彩度を上げた色」になります。
バナーなど人の注目を惹きたい時に選択して欲しいのが、右側の赤い配色のバナー「暖色」と「高彩度」のセットです。
この組み合わせは、皆さんも日常生活でよく見かける道路標識など、しっかり人の注目を集めたい箇所によく使われる組み合わせなんです。

なので目立たせたい箇所に「暖色+高彩度」、逆に引いた印象を出したい箇所に左側の緑配色のバナー「寒色+低彩度」を利用することでユーザーの注目度をコントロールすることが出来るんです!

 

▶進出色で更に攻撃力アップ!

前項の暖色、寒色の話に付け加えて更に攻撃力をアップさせていきたい方はこの「進出色」と「後退色」を覚えておいて欲しいです。
結論からいうと、とにかく注目させたかったら「進出色」を使いましょう!ということ。
「進出色」「後退色」が何かというと、これは読んで字の如く、手前に見えるか、奥に見えるかという事。

参考に「進出色」「後退色」の例を作ったので見てみましょう。

左の「赤・黄色」は前に、「青・黒」は奥に見えないでしょうか。
よく子供が身に付けるモノに暖色系が多いのは手前に見えて危険から、いち早く気付くことが出来る色だからなんです。

この原理をバナーやLPなどデザインに入れてやることで訴求したいポイントを全面に押し出してあげる効果があるので、ユーザーに「ここに注目して欲しい!」という箇所に是非使ってみてください。

◉ここでワンポイントアドバイス!(余談)
おいおいおい!そんな暖色ばかり好感度を上げやがって!寒色は邪魔ものかい!!!という寒色フェチの皆様に怒られてしまうので、寒色のメリットも余談的に1つお伝えしましょう。

「自分の部屋を少しでも広く見せたい!なんかいい方法はない?」という方いませんか?
そんな時は部屋のインテリアを「寒色」にしちゃってください!
暖色より「寒色」のインテリアは部屋を広く見せてくれる効果があるので、そんなお悩みをお持ちの方はぜひ「寒色」部屋を作ってみてくださいね。

あと寒色はイライラや気持ちの高ぶりを抑えてくれる鎮静的な効果もあるので、イライラしがちな人は取り入れてみるのもアリです!
でも!寒色は寒色でも鮮やか過ぎる寒色は逆効果になるので注意!ペールトーンのような淡い寒色なんかがおすすめですよ!

 

まとめ

いかがだったでしょうか!
今回のおさらいをすると、
「暖色」「寒色」「高彩度」「低彩度」「進出色」「後退色」こういう配色のキーワードが出てきました。
ユーザーに注目させたい時には迷わず「暖色」「高彩度」「進出色」をチョイスしながら作成していく。一歩引いて見せたい箇所には「寒色」「低彩度」「後退色」を使って引いたイメージを作っていく。

今日ご紹介した「暖色」「寒色」「高彩度」「低彩度」「進出色」「後退色」の効果は日常生活のいたるところに使われていて無意識レベルで私たちの生活の安全であったり利便性向上の為に活躍しています。

そんな優れた色のパワーを是非、あなたのデザインでも活用してみてはいかがでしょうか!

 

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