2021/02/15
広告の表示範囲の拡張や、ユーザーの状態に応じて自動的に入札調整が行われる、Google広告の”スマート自動入札機能”。
うまく活用できれば、Web広告を使ってビジネスのさらなる成果拡大に繋げていくことができます。
ただし、自動的に入札調整を行ってくれる機能により、「想定以上にCPCが高くなり、あっという間に1日の予算を使い切る」「なかなか広告が表示されなくなった。各数値を見るとCPCが手動管理時よりもかなり低い」という挙動になることもあります。
そんなときは、”ポートフォリオ入札戦略”機能を使うと、一部の自動入札戦略で”上限・下限の入札単価”を指定することができます。
ポートフォリオ入札戦略とは?
複数のキャンペーンや広告グループ、キーワードに対して自動入札戦略を設定・管理することができる機能です。
たとえば複数キャンペーンに同じ入札戦略や目標を持たせたいときに、ポートフォリオ入札戦略で共通となる自動入札戦略を作成→対象キャンペーンに紐付け、とすると設定や変更を行いたい時に一括で編集を行うことができます。
キャンペーンごとへの個別設定だと、自動入札戦略の各目標値しか設定することができません。
ですが、このポートフォリオ入札戦略から設定を行うと、入札単価の上限/下限額(戦略によっては上限のみ)を指定することができます。
入札単価の設定ができる自動入札戦略
自動入札戦略の中で、入札単価の設定ができる自動入札戦略は下記の4つになります。
・目標コンバージョン単価(上限・下限)
・目標広告費用対効果(上限・下限)
・クリック数の最大化(上限のみ)
・目標インプレッションシェア(上限のみ)
2021年2月現在、”コンバージョンの最大化”を行う下記の2つでは、入札単価の設定ができないので注意しましょう。
・コンバージョン数の最大化
・コンバージョン値の最大化
では、次の項目から実際にポートフォリオ入札戦略を作成し、入札単価の設定を行っていきます。
ポートフォリオ入札戦略の作成→入札単価の設定方法
■作成~設定まで
Google広告の「ツール」→共有ライブラリの「入札戦略」を選択します。
新規作成をするため、「+ポートフォリオ入札戦略」か左上の「+」ボタンを選択します。
自動入札戦略の一覧が表示されるので、任意のものを選択します。
今回は「目標コンバージョン単価」を選択していきます。
このように自動入札戦略の設定画面が開くので、下記3点を入力します。
・ポートフォリオ入札戦略を管理する任意の名前
・紐付けたいキャンペーンが決まっていれば選択(※あとから紐付けも可能)
・任意の目標コンバージョン単価
続いて、「詳細設定」を押すと、このように入札単価の上限・入札単価の下限を設定できるようになります。
これが入札単価の上限/下限として動作するので、入力して保存すれば設定が完了です。
■ポートフォリオ入札戦略をあとからキャンペーンに紐付ける方法
ポートフォリオ入札戦略作成後、あとからキャンペーンに紐付けをしたいときは、対象キャンペーンの「設定」→「単価設定」で”ポートフォリオ戦略を使用する”を選択します。
「既存のポートフォリオ戦略を使用する」を選ぶと、作成済みのポートフォリオ戦略が表示されるので、こちらから選択して保存すれば設定は完了です!
注意点
このように入札単価の設定をすることができますが、同時にスマート自動入札機能に制限をかける形にもなります。
低すぎる上限値を設定してしまうと、「成果に繋がりそうな時に入札を引き上げる」という機能が活かしきれない、ということも起こります。
スマート自動入札機能を最大限に活かすためには、学習データの貯めかたや設定状況が重要になってきます。
入札戦略を切り替えてOK!…ではなく、導入前との変化点や配信推移を見ながら、随時調整を行いましょう。
また、スマート自動入札を使うと、最初の学習期間はCPCが急激に上がる→学習期間の終了後はCPC含む配信状況が安定していく…という動きをすることも多くあります。
状況に応じて、うまく機能を活用していきましょう。
まとめ
今回はポートフォリオ入札戦略を使用し、自動入札戦略に上限/下限CPCを設定する方法をご説明しました。
弊社BOPコミュニケーションズでは、このような自動入札機能も活用してWeb広告の運用を承っております。
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