2025/06/30
Google広告のすべてのコンバージョンとコンバージョンの違いとは?
Google広告の運用を行っているとパフォーマンスを確認する表示項目に「すべてのコンバージョン」と「コンバージョン」があります。
どちらともコンバージョンですが、この2つのコンバージョンは役割が異なる為、パフォーマンスの評価の仕方も異なります。
では、「すべてのコンバージョン」と「コンバージョン」は、どのような違いがあるのでしょうか。
「すべてのコンバージョン」と「コンバージョン」では、大きく下記のような違いがあります。
■すべてのコンバージョン
Google広告で設定されたすべてのコンバージョンアクション(購入、問い合わせ、マイクロコンバージョンなど)の合計数を計測します。機械学習の最適化指標とは直接連動しません。
■コンバージョン
Google広告の機械学習による自動入札の最適化指標として「選択された」コンバージョンアクションのみを計測します。ここでの計測データが、入札戦略や広告配信の最適化に直接影響します。
Google広告を含め最近のWEB広告は、媒体の機会学習を利用した自動入札で広告運用を行うことが主流になっております。
そして、多くの広告主はコンバージョン獲得を目的として広告配信を行う為、コンバージョン計測が機会学習の指標となるかどうかは非常に重要となります。
計測するコンバージョンには、マイクロコンバージョンという本来獲得したいコンバージョンよりも前段階のユーザーの行動をコンバージョンとして計測することがあります。
このマイクロコンバージョンを計測することで本来のコンバージョンだとCV数が少な過ぎて媒体の機会学習の恩恵を受けられにくい時でも機会学習の効果を発揮しやすくなります。
ただ、このマイクロコンバージョンは、いくつも設置することがあり、機会学習に反映したいものや機会学習への反映を外すものもあります。
このマイクロコンバージョンを機会学習に反映させるかどうかを決める機能としてGoogle広告では「すべてのコンバージョン」と「コンバージョン」と2つのコンバージョンがあります。
Google広告では、マイクロコンバージョンの設定で「すべてのコンバージョン」と「コンバージョン」をどのように使いこなすかどうかがパフォーマンスに反映されてくるでしょう
この「すべてのコンバージョン」と「コンバージョン」ですが、「コンバージョン」で計測したいのに「すべてのコンバージョン」でしか計測されないということもあるかと思います。
今回は、「コンバージョン」で計測したいのに「すべてのコンバージョン」でしか計測されない時にチェックするべき項目について、ご紹介します。
「すべてのコンバージョン」では計測されるのに「コンバージョン」では計測されない時にチェックする3つのポイント
Google広告で「すべてのコンバージョン」でしか計測されない要因として大きく下記の3つのポイントがあります。
・コンバージョンのアクションの最適化がサブになっている
・キャンペーンごとに特定のコンバージョンのみが設定されており、その対象に入っていない
・対象コンバージョンのカテゴリーが機会学習の指標になるような設定になっていない
Google広告で「コンバージョン」で計測したいのに「すべてのコンバージョン」でしか計測されない時は、主に上記のような要因によってコンバージョンが計測されないことがあります。
上記のそれぞれの要因について、深堀していきましょう。
■コンバージョンのアクションの最適化がサブになっている
コンバージョンには、全てアクションの最適化というものがあり、下記のように「メイン」と「サブ」のどちらかを設定するようになっています。
ここでメインを設定すると機会学習の指標として使われるコンバージョンになり、サブを設定すると機会学習の指標としては使わなく「コンバージョン」では計測されないが、「すべてのコンバージョン」では計測されるという状況になります。
■キャンペーンごとに特定のコンバージョンのみが設定されており、その対象に入っていない
Google広告では、キャンペーンごとに機会学習で活用するコンバージョンを限定する機能があります。
複数のコンバージョンを設定していて、特定のキャンペーンのみで活用したいコンバージョンがある場合、対象のキャンペーンで計測するコンバージョンを限定することがあります。
下記の赤枠がアカウントのデフォルトであれば、コンバージョンのアクションの最適化がメインなのかサブであるのかを確認すればいいですが、キャンペーン固有になっている状態であれば設定されている目標がどの目標になっているか確認しましょう。
■対象コンバージョンのカテゴリーが機会学習の指標になるような設定になっていない
Google広告のコンバージョンでは、下記のようなカテゴリーで設定を行いますが、カテゴリーごとで機会学習に活用するコンバージョンなのか設定することができます。
アカウントのデフォルトの目標として使うを設定すれば、対象のカテゴリーを機会学習で活用することができ、アカウントのデフォルトの目標として使わないにすれば対象のカテゴリーは機会学習に活用されないようになります。
また、目標ごとでもメインとサブの設定を行うことができます。
・購入
・カートに追加
・決済手続きの開始
・定期購入
・連絡先
・リードフォームの送信
・予約
・申し込み
・見積もりのリクエスト
・ルート・乗換案内
・離脱クリック
・ページビュー
・その他
Google広告の目標カテゴリの編集は、目標カテゴリの右上の方に「目標を編集」というのがあるので、そこから設定を行うことができます。
もし、Google広告で「コンバージョン」で計測したいのに「すべてのコンバージョン」でしか計測されない時は、上記のポイントをチェックして、当てはまるものがないか確認するようにしましょう。
まとめ
今回は、Google広告で「コンバージョン」で計測したいのに「すべてのコンバージョン」でしか計測されない時にチェックするポイントについて、ご紹介しました。
「すべてのコンバージョン」と「コンバージョン」の使い分けは、機会学習による広告運用がメインになっている近年では非常に重要なことになっているので、早めに対応するようにしましょう。
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