Webコラム
カスタムインテントオーディエンスについて
2020/07/14
「カスタムインテントオーディエンスとは」
カスタムインテントオーディエンスとは、Google広告にて使用できるターゲティングで、Google広告アカウント内に蓄積された情報から「購入意向の強いユーザーリスト」を自動作成してくれる方法と、手動で設定する方法の2つがあります。手動で設定する場合は、自動作成される「購入意向の強いユーザーリスト」のみでカバーできない場合や、より絞りこんだターゲティングを行いたい際に、活用できるターゲティングのひとつです。商品やサービスに関連するキーワードやURL、You Tube、アプリなどを指定することで、過去に検索したり、URLに訪問したことがあるユーザー層に、アプローチができるターゲティングです。
※インテント=購買意欲の高いユーザー層を指す言葉
カスタムインテントオーディエンス(自動)で選択できるターゲティング
下記カテゴリがデフォルトで選択できる「購買意向の強いオーディエンス」の一覧です。
・通信
・金融サービス
・自動車、乗り物
・美容、パーソナルケア
・楽器、音楽の関連用品
・旅行
・教育
・幼児、子供向け製品
・就業状況
・家電
・家庭、園芸
・季節的な買い物
・不動産
・ビジネス、産業向けの関連商品
・ビジネス サービス
・デートサービス
・ソフトウェア
・スポーツ、フィットネス
・コンピュータ、周辺機器
・ギフト、行事
・イベントのチケット
・アート、工芸の関連用品
・アパレル、アクセサリ
数が多いため、大カテゴリのみ記載しています。(中・小カテゴリも選択できます。)
カスタムインテントオーディエンス(手動)作成方法
カスタムインテントオーディエンス(手動)の作成方法についてご説明します。
①左側メニューからオーディエンスを選択し
適用するキャンペーンとグループを選択後上記の画面になります。
②真ん中の項目から「閲覧」を選択。
③真ん中下あたりの「ユーザーが積極的に調べている情報や立てている計画」の項目を選択
④真ん中下あたりの「新しいカスタムインテントオーディエンス」を選択
⑤新しいカスタムインテントオーディエンス作成のページが
表示されるので「オーディエンス名」を記入します。
⑥商品やサービスに関連があるキーワードやURLなどを記入します。
⑦入力後、エンターを押すと入力したキーワードやURLは画像のように下側に移動します。
⑧その際に右側の「候補」の欄に似たキーワードなどが自動で表示され
キーワード部分を押すと追加できるようになっています。
⑨「候補」の右の「ユーザー数の規模」を選択すると登録キーワードや
URLのターゲット層の推定規模や年齢、性別、子供の有無などの推定値が確認できます。
⑩最後に左下部分の「作成」を選択して設定は完了です。
カスタムインテントとカスタムアフィニティとの違い
オーディエンスの項目の中にカスタムアフィニティという似た項目がありますが、2つは下記のような違いがあります。
・カスタムインテントオーディエンス
商品やキーワードを積極に検索しており購買意欲の強いユーザー
・カスタムアフィニティオーディエンス
興味関心に基づき、長期的に認知を向上させリーチ拡大に適したユーザー
それぞれの特徴をふまえて、商品の販売、ブランディング
認知目的などに使い分ける事ができます。
カスタムインテントオーディエンス活用方法
■カスタムインテントオーディエンス活用方法
・シーズン商品向けターゲティング
ギフト用品を扱っているショップなら、お中元やお歳暮を贈ろうとしているユーザーを
集めたリストを作成して時期に合わせて配信することで
より効果的な広告配信ができるようになります。
・競合向けターゲティング
競合商品名や競合ページのURLを設定することで自社商品にも
興味関心のある可能性が高いユーザーや検討層のユーザーにアプローチできるようになります。
まとめ
通常、既存のオーディエンスリストのみしか使用していない場合も多いかと思います。カスタムインテントオーディエンスを設定することで、購買意欲の高いユーザーを絞りこんでターゲティングでき、より効果的な集客ができるようになります。新規顧客や検討層のユーザーにリーチする際にも活用できる手法です。カスタムインテントオーディエンスをうまく使い、より費用対効果の高い広告運用を目指しましょう。
Googleタグマネージャー:スクロール率からリマーケティングリストを作成する方法
2020/07/10
Googleタグマネージャーを使用すると、Webサイトがどれだけ読まれたか確認できるスクロール率の計測も可能になります。
今回は、このスクロール率の計測を活用したリマーケティングリストの作成方法を解説していきます。
ファインド広告について
2020/07/09
「ファインド広告」とは
ファインド広告とは2019年にGoogleディスプレイ広告の新しいメニューとしてリリースされた広告のひとつです。海外ではGoogleディスカバーフィードという面に表示されるためディスカバーアド(英: Discover Ads)とも呼ばれています。以前は一部の広告アカウントのみ使用できましたが、2020年5 月のローンチにて全広告アカウントで使用できるようになりました。
ファインド広告の特徴
ファインド広告は、Googleの提供しているサービスの中でもユーザー数の多い広告枠に広告配信ができるディスプレイ広告のひとつです。ユーザーのアカウント情報や、検索履歴からユーザーの興味関心に合わせたコンテンツが自動で表示され、以下3つの配信面に配信されます。
- Discover(Google Feed)
Googleを立ち上げた際、検索窓下に表示されるフィード部分に表示されます。
引用元:Google広告媒体資料から抜粋
- YouTube Home Feed
YouTubeのホーム画面のトップ部分や動画と動画の間の部分に表示されます。
- Gmail
通常のディスプレイ広告のGmail広告枠と同じくメール一覧の上部に表示されます。
ファインド広告のメリット
●ディスプレイ広告で使っているオーディエンスを使用できる
ファインド広告でも、ディスプレイ広告で選択できるオーディエンスが使用できるので
ディスプレイ広告でCPAが合っている場合は同じターゲティングで
ファインド広告も配信することで、CPAが悪化せずCV獲得数を増やせる可能性があります。
●Googleの閲覧数の多いサービス上に広告配信できる
Googleのサービスを利用しているユーザーに
幅広くリーチできるので認知の拡大が可能になります。
●ファインド広告とファインドカルーセル広告の2種類の広告を作成できる
ファインドカルーセル広告を作成することで複数の画像で訴求することができ
単一の画像よりも情報量が多くサービスや商品をより効果的にアピールできるようになります。
●ログインユーザーの動向を使った精度の高いターゲティングができる
Google特有のオーディエンスシグナルを組み合わせて迅速にユーザーにリーチすることで
従来のキャンペーンよりも高いパフォーマンスが期待できます。
デメリット
●配信先の指定はできない
ディスプレイ広告のようにサイトを指定して配信したり
配信面を「YouTubeのホーム画面」だけなどにすることはできない仕様になっています。
●細かい運用調整ができない
配信先のほかにも個別の入札調整や、デバイスの指定など、設定できない項目が複数あるため
配信抑制を行うことができず、意図しないユーザーに広告配信がされる可能性があります。
まとめ
ユーザー数の多いGoogleのプラットフォームに広告配信ができたり、カルーセル広告などSNSに近いフォーマットで広告配信ができるなど、ファインド広告ならではの利点もありますが、一方で、細かな配信先の設定や調整ができないといった点もあります。配信にあたっては、ディスプレイでのリマーケティングのリストや、オーディエンスターゲティングを活用をするなど工夫が必要になります。検索広告やディスプレイ広告で頭打ちになっているキャンペーンなど、次の一手としてファインド広告を試してみてはいかがでしょうか。
動的検索広告(DSA)について
2020/07/08
動的検索広告(DSA)とは
Dynamic Search Adsの略で、Webサイトの内容に基づいた広告文を自動で生成、ターゲティング表示をする広告です。DSAはリスティング広告の一種ですが、通常の検索連動型広告とは異なり、キーワードの代わりに対象ページを登録することが特徴です。 (さらに…)
Yahoo!ディスプレイ広告(運用型)の提供開始
2020/07/07
Yahoo!ディスプレイ広告(運用型)とは
Yahoo!は、Yahoo!プロモーション広告としてYahoo!ディスプレイアドネットワーク(以後YDN)を提供していましたが、2020年7月よりディスプレイ広告(運用型)として新たな機能を追加してリリースしました。 (さらに…)
【2020年版】Twiter広告入稿規定
2020/07/06
クリエイティブ入稿規定
Twitter広告はさまざまなクリエイティブフォーマットから目的に応じて選択が可能です。
代表的な「画像付き」「動画付き」「Twitterカード」の3種の入稿規定をご紹介していきます。
在宅勤務者(テレワーカー)へピンポイントで広告配信する方法
2020/07/03
ニーズが高まる在宅勤務者(テレワーカー)への広告配信
コロナの影響でテレワーク(リモートワーク)を導入する企業が増える中、在宅勤務者へPRを行いたいと考えている企業が増えています。
そんな在宅勤務者へPRを行うにはどのような方法があるのでしょうか?
従来のPR方法では、Google・Yahoo!などの検索広告で在宅勤務者が検索しそうなキーワードで広告配信を行ったり、リターゲティング広告でPRを行うというのが主な方法となります。
しかし、この方法だとPRできるユーザーのリーチ数が伸びにくいという懸念点があります。
では、これらの方法以外で在宅勤務者へPRをする方法があるのでしょうか?
実はDSP広告を活用することでリーチ数を確保したまま広告配信を行うことが可能となります。 (さらに…)
Googleタグマネージャーを使ったコンバージョンタグの設置方法
2020/07/02
Googleタグマネージャーを使ったコンバージョンタグの設置方法
広告配信では必須となるコンバージョンタグの設置方法について、Yahoo!広告とGoogle広告を例に解説していきます。
Googleタグマネージャーのアカウント開設からサイトへの埋め込みまでは、こちらのコラムをご覧ください。
【コラム】Googleタグマネージャーの導入方法
https://bop-com.co.jp/column/1891
最適化スコアについて
2020/07/01
最適化スコアとは?
Google広告で最適化スコアと呼ばれるものがあります。これは、Googleが推奨するアカウント設定と比べてどれほど最適化されているのかを0%から100%のスコアで表示してくれる機能で、キャンペーン、アカウント、MCCアカウント単位で利用できます。また、スコアリングできる対象は検索キャンペーン、ショッピングキャンペーン、ディスプレイキャンペーンです。現状のアカウント設定の状態がベストなのかを確認する指標として、広告効果改善のために役立てることが出来ます。このように広告管理画面の左上側部分に表示されます。 (さらに…)
【2020年版】FaceBook広告の入稿規定に関して
2020/06/30
FaceBook広告の入稿規定
Facebook広告の種類はかなり多いですが、使用できるものは画像か動画のみです、全ての広告に通じる基本的な入稿規定をまとめてみました。
CRMデータを活用して優良顧客へ広告配信を行う手法
2020/06/26
CRMデータを広告配信に活用できるって知ってましたか?
現在はWeb広告を活用して集客を行っている企業が年々増加していることもあり、Web広告の費用対効果は以前に比べて改善することが難しい状況になっています。
そんな状況の中、企業が広告の効果を改善していくには自社の顧客になりそうなユーザーへ情報を届ける必要があります。
では、自社の顧客になりそうなユーザーへどのように情報を届ければいいのでしょうか。
その有効な手段としてCRMデータを活用する方法があります。 (さらに…)
広告表示オプションについて
2020/06/25
広告表示オプションとは?
広告表示オプションとはGoogle 広告やYahoo!の検索広告といったリスティング広告を配信する際に広告見出しや説明文だけでは伝えきれない情報を記載できる機能のことです。Googleアドワーズでは11種類、Yahoo!では4種類の項目が設定できます。広告表示オプションを追加することで、ユーザーごとに異なる興味や需要に訴求でき、広告表示スペース自体も広がるので視認性の向上など、結果的にクリック率やコンバージョン率の向上が期待できます。
検索クエリ(検索語句)について
2020/06/24
検索クエリとは
GoogleやYahoo!などの検索エンジンでユーザーが実際に検索を行った語句のことです。
キーワードのマッチタイプを完全一致で登録している場合以外は、登録しているキーワードと異なることも多々あります。検索広告では、検索クエリを定期的にチェックしてニーズとは関係のない無駄なキーワードを除外、有効な検索クエリをキーワード登録していくことも非常に重要な施策となります。
(さらに…)
Googleタグマネージャーの導入方法
2020/06/21
Googleタグマネージャーとは?
Googleタグマネージャーとは、Googleが提供している、WEBサイトやモバイルアプリのタグを一元管理できるツールのことです。
通常、WEBサイトに解析タグや広告のタグを埋め込みたいときには、都度対象のページのHTMLを編集して設定していく必要があります。
ですが、Googleタグマネージャーを導入すると、管理画面上で簡単にタグを埋め込んだり、わかりやすく一括管理ができるようになったりします。
Googleタグマネージャーは、Googleのアカウントを所有していれば誰でも無償で利用することができます。
知らない間にWEB広告で発生しているかもしれないブランド毀損
2019/05/01
広告の掲載面をコントロールしにくいWEB広告で起こりうるブランド毀損
年々テクノロジーの発達とともに便利になっているWEB広告を多くの企業が自社サービスのPRとして活用しています。以前のように多額の広告費を必要とせず、少額予算でも広告出稿が可能な媒体が多くでてきています。
少額で広告配信を行うことができる主要な媒体としては、Google・Yahoo!・DSPなどのようにアドネットワークを活用した広告配信を導入しているものが挙げられます。このような媒体は、少額で手軽に始められる一方で配信面のコントロールが難しいことが特徴です。そして、アドネットワークで広告配信を行っている媒体は、配信面のコントロールが難しいことからブランド毀損を招く可能性があることをご存知でしょうか。
ブランド毀損の事例
では、どんな時にブランド毀損が起こりうるのでしょうか。
例えば、自動車事故の記事に自動車メーカーの広告が掲載されていた場合、ユーザーはその自動車メーカーに対してどのような印象を受けるでしょうか。
また、アダルト・暴力的な内容のコンテンツにアナタの会社の広告が掲載されるとどうでしょうか。ユーザーは、アナタの会社に対して好印象を受けるでしょうか。
アドネットワークを使った広告配信では、このような意図しないコンテンツに広告が配信されることは多々あります。
ブランド毀損を防ぐ為に必要な対策
ブランド毀損を防ぐ為には、ブランドセーフティを意識し、適正な配信先に広告配信を行うようにする必要があります。
では、どのように適正な配信先に広告配信を行うのでしょうか。
一つ目は、元々多くの媒体に備わっているブラックリスト機能を活用しましょう。媒体によって定義は異なりますが、ブラックリスト機能を活用することでアダルト・暴力的なコンテンツなどのように社会的に好ましくないページへの広告配信を抑制することができます。
ただ、社会的に好ましくないコンテンツへの配信を抑制できる一方、企業ごとで異なる不適切コンテンツへの配信は抑制することができません。その為、媒体のブラックリスト機能とは別に企業ごとにブラックリストを作成し、配信除外をそれぞれの媒体に行う必要があるでしょう。
二つ目は、ホワイトリストとして配信するコンテンツを指定することです。この方法では、安全な配信先に広告を配信することができる一方で配信できる広告のボリュームが極端に減少する為、「想定よりも広告がでない」「クリック単価が非常に高い」などのデメリットも発生しやすいので、ご注意下さい。
三つ目は、PMP(プライベート・マーケット・プレイス)を活用して広告を配信することです。PMPとは、コンテンツの質が担保された優良媒体を集めた広告配信の仕組みである為、広告の配信先を把握しやすいのが特徴です。
自社のブランドを守るには自社の自助努力も必要
ブランド毀損が発生すると自社の営業活動に多大な影響を与えます。その為、ブランド毀損を発生させない為にブランドセーフティを意識する必要があります。システムでブランドセーフティを補完することもできますが、企業によってブランドセーフティの基準はことなります。
例えば、自動車メーカーであれば自動車のリコール記事に広告を掲載するとユーザーの不信感を招く恐れがある為、そういったコンテンツでの広告掲載はしたくないと判断する可能性が高いと考えられます。
また、医療関係であれば、医療事故に関するコンテンツへの掲載はユーザーの不信感を招く恐れがある為、そういったコンテンツでの広告掲載はしたくないと考える可能性があると思われます。
このように業界によってユーザーにネガティブイメージを与えるコンテンツが異なってまいります。しかし、媒体の方では業界ごとにブラックリスト対応をすることが難しい為、ブランドセーフティの取り組みについては、企業それぞれで対策を練る必要があるでしょう。